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アンダーグラウンド幕張10

 彼女はそう言うと「こちらへどうぞー」と言って奥の試着室に案内してくれた。そして試着室に入る前に「あ!」と何か思い出したみたいに立ち止まる。


「ごめんなさい。自己紹介がまだでしたね……。私はここで店員してる鹿島っていいます。弥生ちゃんと美鈴ちゃんの衣装なんかも私が仕立ててるんですよー」


 鹿島さんはそう言うと「よろしくお願いしまーす」と言ってニッコリ笑った。


「そうだったんですね。私は……。夏木聖那です」


「はーい。聖那ちゃんですね。これからよろしくお願いします。諏訪さんからお話は伺ってますよー。んじゃとりあえずこれに着替えちゃってください」


 鹿島さんはそう言うと私に紫の襟が付いた衣装を差し出した。トップスは白地に紫のセーラー服を加工したようなデザイン。そしてエンブレムが付いたコルセット。スカートは派手すぎない白のレースが仕込まれたものだ。


 正直に言おう。かなり恥ずかしい。思っていたよりもずっと女子女子している。これなら鹿島さんのゴスロリの方が数倍マシだと思う。


「じゃあ着替え終わったら呼んでください。今回は寸法調整だけなんでニーハイは履かなくて大丈夫です」


 彼女はさも当たり前みたいに言うと更衣室のカーテンを閉めた。逃げ場なし。着替えるしかなさそうだ……。


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