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アメリカ介入

20XX年 7月10日04:30  NASA 国際宇宙ステーション

その大爆発は宇宙からも見えた。地球に太陽が現れたようで、火球が雲を押し退けながら立ち上っていた。この大爆発は世界中でニュースとなり、皆中国がベトナムに対して核攻撃を行ったと予想していた。というかそれしか考えられない。ベトナムは核兵器を持っていないし、そのような技術もない。しかし先ほどベトナム政府は「ベトナムの核武装を宣言する。中国がこれ以上我が国に対し侵略行為を行うのであれば、核による更なる報復も検討する」と発表した。つまり、あの大爆発はベトナムによるものだったということだ。

 非常にマズイ状況だ。局地的な核戦争になるおそれすらある。日本も南西諸島の攻防戦を行っており、現在は膠着状態だがいつ戦闘が再開してもおかしくない。世界中から注目されているだけに、アメリカも黙ってはいられないだろう。同盟国で大規模な戦争が起こっているのにアメリカが何もしなければ、超大国としての面目が丸つぶれとなってしまう。同盟国からの信頼も失うだろう。




20:00  ワシントンDC ホワイトハウス

「中国相手に軍事介入すれば核戦争になりかねん。しかも我が軍は衰退していて、かつてのような勢いはない」大統領は介入に否定的だが、国防長官が説得する。「大統領、ならば中国の核を無力化してから介入しては··?」「そんな、どうやって?巡航ミサイルでも撃つか?」苦笑いしながら言う。「いえいえ、SEALsを送り込むのです。かなりの人数が必要ですが、日本の特殊部隊や、独立派の武装グループもありますから。それでミサイルサイロなどほとんど無力化できるのでは?全ては無理でしょうけど」「核のことを分かってないようだが、1発でも発射されたらマズイんだぞ?MDがあるとは言え···」「その通りです。我が軍のレーザー兵器も実用化されたばかりですからね。中国の弾道ミサイルの性能も向上していますので、できるだけ迎撃する数は減らしたい。そこで残ったものは"神の杖"で殲滅すれば良いかと···。」

 神の杖···衰退した米軍をフォローするために作られた兵器だ。衛星兵器というやつで、衛星からミサイルを飛ばし、地上を攻撃するものだ。宇宙から狙え、ミサイルも隕石のように飛ぶので迅速な攻撃が可能だ。威力も尋常ではない。宇宙条約に違反しているが、今のところはただの人口衛星だと公表している。


結果、本格的な軍事介入をする前にSEALsを送り込み、ICBMを無力化することにした。ICBMのなくなった中国などザコ同然だ。連中は核があるのが取り柄なだけだから、それを無力化すればボコボコにできる。




7月11日00:00  グアム 米海軍基地

「出動命令だ。中国に行くぞ」夜中であるうえ、休暇中だった隊員も呼び出されたが、20分ほどで全員が集合する。いきなり中国へ行くと言われたが、SEALs隊員にとっては慣れたことだ。直ぐに準備をし、C-130輸送機で日本に飛んだ。ようやくアメリカも軍事介入に踏み切るようだ。日本は中国軍のゲリラ攻撃で大変なことになっているそうだが···。



05:00  日本 那覇基地

ここにかつて駐留していた米軍は全て撤退しており、米軍機が着陸するのは久しぶりだ。

 C-130が着陸体勢に入ると、窓から那覇基地が一望できた。滑走路が穴だらけで、応急措置がしてある。滑走路脇には破壊された航空機の残骸が並んでいる。ゲリラの迫撃砲攻撃を受けたのだ。基地警備隊が応戦したが、多数の戦死者が出たとか。あれだけ一緒に軍事演習をしたのに、実戦ではこのザマだ。やはり訓練だけではどうにもならないものだな···。ここで作戦の説明や装備の確認などを済ませたのち、台湾に駐留する友軍のもとへ行く。そこから潜水艇で中国に侵入、作戦を遂行する。


05:30

「今回の目標は中国の弾道ミサイルサイロだ。東側に展開している第二砲兵部隊の第1、2、4、5師団を我々が襲撃する。内陸部のミサイルサイロは日本の特殊部隊とウイグルなどの民兵が襲撃する。時間厳守だぞ。全てのミサイルサイロを同時刻に襲撃するからな。可能ならばサイロを占拠し、青島などの中国海軍基地に撃ってやれ。作戦開始時間は···」今回の作戦に参加するSEALs隊員100名以上がブリーフィングを受ける。前代未聞の大規模な特殊作戦だ。日本の特殊部隊がどれだけできるか心配だが···。




06:00

ブリーフィングを終え、装備の確認をする。装備はHK416にサイレンサーやACOGサイトなどを装着したものと、サブウェポンにSIG226。狙撃兵はバレットやM40を装備している。分隊支援火器としてMINIMI、火力支援としてSMAWロケットランチャー、81mm迫撃砲も装備した。迫撃砲は大きいのでバラバラにしてあり、使うときは組み立てて使用する。また、対空戦闘に備えてスティンガーを装備するなど、一人あたりの装備はかなりなものだ。しかし訓練されたSEALs隊員にはお安いご用だ。

 装備の確認も終了。あとは台湾に向かい、中国に潜入するだけだ。



同時刻  ウイグル自治区

訓練を始めてまだ数日だが、民兵たちは着実に力を着けている。まだ実戦には早いかもしれないが、敵歩兵と戦うことは可能だろう。

「任務だ。敵ミサイル基地を攻撃する。米軍のSEALs、俺の仲間も援護してくれるから存分に戦ってくれ。危険なのは確かだが、君たちならできるだろう」この民兵を鍛えにやって来た陸自の特殊作戦群出身の日本人が、今回の作戦内容を伝える。民兵は皆士気が高い。この士気は実戦で役立つことだろう。


民兵部隊が攻撃の準備を始める。ピックアップトラックにDSHK重機関銃やロケット砲、防弾板をを搭載し軽装甲車とした。銃のメンテナンスも済ませ、準備は完了した。

 あとは作戦開始の合図があり次第ミサイル基地に向かい、襲撃する。

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