第2話 冒険者の町アルテナ
夕陽が街道を橙色に染め始めたころ、フレアとキサラは琥珀の森を抜け、アルテナの外門が見える場所まで戻ってきた。
門の外には、一日の終わりを前に、町へ入る順番を待つ荷馬車が列を作っている。
麦袋を積み上げた幌馬車。
鉱石の入った木箱を軋ませながら運ぶ荷車。
海水の匂いを残した魚商人の車。
それぞれ異なる街道を通ってきた荷が、門番の確認を待ちながら長い列を作っていた。
帰還した冒険者たちが登録証を用意し、その隣では旅商人が帳簿を片手に、荷車の積み荷を数え直している。
フレアたちは外門へ続く道を歩き、その手前にある分かれ道で足を止めた。
一方は、そのままアルテナの外門へ。もう一方は、街道を外れて町外れの小さな森へ続いている。
森の奥には、キサラが一人で暮らす家があった。
「それじゃ、私は戻るわね」
「え~、一緒に来てくれないの? ギルドに寄って、甘いもの食べようよ」
「ギルドへの報告は、冒険者であるアンタの仕事でしょ? 私は冒険者じゃないもの。採取してきた薬草の整理もあるし、それに明日朝一でアンタのところのギルドにポーションの納品が間に合わなかったら困るでしょ。帰って調合しなきゃ」
キサラは肩に掛けた鞄の位置を直した。
中では、琥珀の森で採取した薬草が小さく音を立てている。
フレアは唇を尖らせた。
「むぅ〜……それじゃ、また明日ね」
「ええ、また明日」
キサラは振り返り、ほんの少し口元を緩めた。
二人は手を振り、それぞれの帰る場所へ向かって歩き出した。
キサラは小さな森へ続く道へ。
フレアは荷馬車の列が待つアルテナの外門へ。
夕暮れの分かれ道を、二人の影が別々の方向へ伸びていった。
* * *
フレアがアルテナの外門をくぐると、一日の仕事を終え家路へと急ぐ足音と、荷車の車輪が石畳を叩く音が幾重にも重なった。
門の左右には厚い石壁が延び、その上を槍を携えた兵士が歩いている。
夕陽を受けた胸当てが、足取りに合わせて鈍く光った。
幾つもの街道が交わる交易都市、アルテナ。
王都に次ぐ規模を持つこの町には、穀倉地帯や鉱山、漁港から多くの物資が集まってくる。
大通りには各地の荷を運ぶ商人と、その護衛を務める冒険者の姿が絶えることなく行き交っていた。
町には大小幾つもの冒険者ギルドがあり、それぞれの看板を背負った冒険者たちが、荷馬車の間を縫うように歩いている。
フレアは人の流れに混じり、大通りを町の中央区画に向けて進んだ。
* * *
二つ目の門を抜けると、大通りを歩く人の数がさらに増えた。
フレアは人の隙間を縫うように石畳を駆ける。
やがて道の先に、周囲の建物よりも一回り大きな石造りの建物が見えてきた。
アルテナに大小幾つも存在する冒険者ギルドの中で、最大手として知られる『暁の翼』。
育ての父であるガラムがギルドマスターを務め、フレア自身も所属している。
入り口に掲げられた看板の下では、依頼を終えた冒険者たちがひっきりなしに出入りしている。
フレアは大扉に両手を掛け、勢いよく押し開けた。
夕方のギルドは、人の熱でむわりと温かかった。
受付カウンターの前には、依頼の達成報告や新たな依頼の受注を待つ冒険者が列を作っている。
壁際に設置された大きな掲示板では、戻ってきた者が依頼票を剥がし、その空いた場所に職員が新しい紙を貼っていた。
ホールの奥にある併設酒場からは、大きな笑い声が響いている。
木製の杯がぶつかる音。
調理場で鍋と鉄皿が触れ合う音。
焼いた肉と煮込み料理の匂いに、汗と革、防具に塗られた油の匂いが混じる。
帰ってきた匂いだった。
フレアはホールの奥へ進み、ギルドマスターの執務室の扉を叩く。
返事を待つより先に、扉を少しだけ開けた。
「お父さん、ただいまー!」
「おお、戻ったか、フレア」
机に向かっていたガラムが顔を上げた。
短く刈り込まれた灰色の髪。
歴戦の傷が残る厳つい顔には、相手を真っ直ぐ見据える鋭さと、それを和らげる穏やかさが同居していた。
椅子が軋み、ガラムが立ち上がる。
「今日は薬草採取の依頼だったか?」
「そうそう。街道奥の琥珀の森でね」
ガラムはフレアの頭から足元まで目を走らせたあと、大きな手を伸ばした。
いつものように赤い髪をわしゃわしゃと撫でる。
くしゃくしゃになった髪を整えながら、フレアは声のトーンを少し落とす。
「それで、報告があるんだけど……琥珀の森で、ヴェノムを二体見つけた」
ガラムはすぐに机の上を片づけ、折り畳まれていた周辺地図を広げた。
「東の小道から奥に入って、いつもの採取場所を越えた辺り。倒木の近くに、黒い霧が溜まってた」
フレアは机の脇に回り込み、森へ続く道を指でなぞった。
「二体とも目視したのか?」
「うん。アタシとキサラで駆除したよ」
「待て。キサラも一緒だったのか?」
ガラムの指が止まった。
「うん。ミカヅキソウを採りたいって」
「お前、まさか採取依頼に無関係の一般人を連れ込んだんじゃないだろうな」
「違う、違う!」
フレアは顔の前で両手を振った。
「キサラが自分の薬草を採るためについてきたの! むしろ、ちゃんとアタシが護衛してたよ。ご・え・い! しかもタダで!」
ガラムは腕を組み、黙ってフレアを見下ろした。
しばらくして、深い息を吐いた。
「あの娘の実力は知っている。だが、それでもキサラは冒険者ではない。怪我をさせてからでは遅いし、何かあればお前だけの問題では済まん。ギルドの信用にも関わる」
「大丈夫だって、ちゃんと分かってるよぅ」
フレアは視線を逸らし、唇を尖らせた。
「なら今回はいい。だが、くれぐれも線引きは忘れるな」
「はぁい。肝に銘じます」
どうにも軽い返事に、ガラムの眉間の皺が一本増えた。
「それで、二体とも確実に駆除したんだな?」
「もちろん。キサラの魔装も、ちゃんと合わせられたよ」
「そうか」
ガラムは地図に視線を戻しながら、小さく頷いた。
「しかし、あの娘も大したもんだな。冒険者でもないのに、実戦であれだけ正確に魔装を合わせられる術士は、そう多くない」
魔装の研究が始まったのは、およそ二十年前。
増え続けるヴェノムの被害に対抗するため、遠く南東のエルナハル王国とエルフ族が共同で進めた研究だった。
『勇者』と呼ばれる存在の星紋が、霧幕を退ける現象を元に改良が重ねられ、約十年前に術式と訓練法が体系化された。
ガラム自身は術士ではなく、仕組みの細部までは知らない。
ただ、習得に精密な魔力制御と長い訓練が要り、今も実戦で安定して扱える術士が多くないことは、嫌というほど知っていた。
「キサラ、昔から魔法は得意だもん」
「得意の一言で済ませられる腕じゃないんだがな。一介の調合士にしておくには惜しい」
「でも、キサラのポーションだって、暁の翼には欠かせないでしょ?」
「まあな。あの品質には文句のつけようがねぇ」
ガラムは苦笑し、地図に二つの印を書き加えた。
フレアはその横顔を見ながら、口を開くか迷った。
戦闘の最後に起きたことも、報告しておかなければならない。
「……あとさ。また、あの不思議な感覚があったんだよね」
ガラムが顔を上げた。
「一気に力が噴き上がって、周りの全部が遅く見える、あの感じ」
「また出たのか」
「うん。二体目がキサラを狙って、魔装も切れちゃって……間に合わないって思ったら、急に」
「身体に異常は」
「今はもう大丈夫。終わった直後は、ちょっとふらついたけど」
ガラムは目を細め、フレアの顔色を確かめた。
「意識は失わなかったか。痛みや吐き気は?」
「そこまではないよ。少し目が回って、身体から力が抜けたくらい」
それから、ガラムは腕を組み、低く唸った。
「正体も限界も分からない力だ。問題ないと軽く考えるな」
「うん……」
ガラムは机の隅に置かれた、古い傷の残る方位磁針に視線を向けた。
金属製の蓋には、かつて彼が率いていた白狼兵団の紋章が刻まれている。
「あの日から、分からんことばかりだな」
「あの日?」
「十七年前。ロンメル卿の部隊と合流するため、白狼兵団を率いてアルカナスとの国境付近に展開していた時のことだ」
当時、国境周辺ではグランベルク王国とアルカナス魔導国との緊張が高まり、小競り合いが相次いでいた。
ガラムたちは野営地周辺の安全を確かめるため、国境近くの森を偵察していた。
その途中で、木々と土の下に埋もれた古代遺跡を発見した。
内部に敵兵や危険なものが潜んでいないかを調べるため、遺跡に入った。
その最奥にあった小部屋で、見知らぬ術式に守られていた一人の赤子を見つけた。
その赤子が、フレアだった。
「遺跡の術式といい、お前の目といい、普通の赤子でなかったことは確かだ。だが、十七年経った今でも、何一つ分かっちゃいねぇ」
ガラムはフレアに向き直った。
「これまでも、お前の周りでは何度か説明のつかないことが起きた。だが、今日の力は負担が大きすぎる」
「自分で出そうと思って出せるわけじゃないんだけどね」
「それでもだ。何か異常を感じたら、すぐに俺かマーティンに言え。一人で抱え込むな」
「分かった」
ガラムはしばらく彼女の赤い瞳を見つめたあと、再び地図に視線を落とした。
「その力を見たのは、キサラだけだな?」
「うん。周りには誰もいなかったよ」
「ならいい。正体が分からない以上、無闇に人前で話す必要はない」
ガラムはヴェノムが出現した地点を指で囲んだ。
「まずは、こちらの対応だ。暁の翼で扱っている琥珀の森周辺の依頼を、一時停止する」
ガラムは通達用の紙を一枚取り、素早く筆を走らせた。
「東門の詰所と、北東街道の見回りに連絡を入れる。写しは町のほかのギルドにも回す。琥珀の森に向かう冒険者がいたら、一時停止を伝えて止めてもらうぞ」
「うん。アタシも手伝うよ」
フレアは机の端に積まれていた報告用紙を一枚抜き取り、ガラムの質問に答えながら、必要な情報を書き込んでいく。
ガラムは通達を書き終えると、扉の外にいた若い連絡役を呼び止め、書状と複数の写しを手渡した。
「本状は東門の詰所に、写しは宛先ごとに振り分けてくれ。急ぎだ」
「分かりました! すぐに回します!」
連絡役は一礼し、階段を駆け下りていった。
ひと段落したところで、執務室の扉が勢いよく開いた。
「おーう、戻ったぞ! 新人の面倒を見るってのは、何度やっても骨が折れるな! ガハハ!」
大声と一緒に入ってきたのは、背丈も肩幅も人並み外れた大男だった。
背中には、人の胴ほどもある刃を持つ巨大なバトルアックス。日に焼けた顔と剥き出しになった腕には、古い傷痕が幾つも刻まれている。
男が踏み込んだだけで床板が重く鳴り、机の端に置かれていた書類が風に煽られた。
その後ろから、古びた杖を携えた老魔術師がゆっくりと入ってくる。
長衣の裾を乱すこともなく、老魔術師は杖の先をついと動かした。
床に落ちかけていた書類が柔らかな風に持ち上げられ、元の机に静かに戻っていく。
「静かに入らんか、アーダン。書類が飛ぶ」
フレアは二人に顔を向けた。
「アーダンおじちゃん、マーティンじいちゃん、おかえり!」
「おう、フレアも戻ってたか!」
アーダンはフレアの姿を見つけ、豪快に歯を見せて笑った。
「なんだ? また何かやらかして、ガラムに小言を言われてましたって顔だな!」
「やらかしてないし! むしろヴェノムを二体も倒したんだから褒めてよ!」
「ヴェノムだと?」
アーダンの笑みが、すっと薄れた。
「この近くに出やがったのか」
「琥珀の森だ。東の小道から少し入った辺りで、フレアとキサラが二体を駆除した」
ガラムが地図を二人の方に向けると、マーティンは机に近づき、杖の先で印の周辺を静かに示した。
「状況はどうなっておる」
「黒い霧が局所的に溜まっていた。今朝の速報では、この辺りの霧濃度に異常は出ていない」
「なるほど。先ほど若いのが血相を変えて走っておったのは、それでか」
アーダンも横から地図を覗き込んだ。
「ここ、確か道が少し窪んでたよな?」
「うむ。周囲より低く、木々も密集しておる。風の流れによっては、霧の魔力が留まりやすい地形だ」
マーティンは地図の等高線を目で追い、長い眉を寄せた。
「現時点で断定はできんが、魔力だまりが生じ始めている可能性はあるな。濃度が上がれば、新たなヴェノムが生じる危険も増す」
フレアは印のある場所を指先で軽く叩いた。
「ここ、霧が集まり続ければ、空間そのものが歪んで、ミストダンジョンも形成されそうだね」
マーティンは頷いた。
「町の近くにできる可能性があるなら、早急に対処しなければならんな」
ガラムは腕を組み、難しい顔で地図を睨んだ。
「今夜は街道警備兵に、東門から琥珀の森までの警戒を強めてもらう。明朝、こちらから正式な調査班を出したいところだが……」
アーダンが後頭部を掻いた。
「魔装を扱える術士は、あらかた遠方に出てるな。近頃は近隣でもヴェノムの討伐依頼が増えてやがる。早い者でも、戻るのは明日の夕方頃じゃねぇか?」
ガラムは答えず、机の上に並べられた冒険者たちの予定表に目を落とした。
フレアが一歩前に出る。
「アタシが行くよ」
「いや、ヴェノムの対処なら魔装を扱える術士との連携が必須だ。一人で発生地点に行かせるわけにはいかん」
フレアはすぐ隣に目をやる。
「魔装なら、マーティンじいちゃんが」
「冗談を言うな。老人を酷使するつもりか? もうワシは長らく前線には出とらん」
「……現役に交じって訓練してるくせに」
フレアは呆れたように目を細めた。
「ワシが出れば早いからと、毎度それで済ませていては若い者が育たん。必要な時には出るが、まずは正式な調査班を整えるべきだ」
「もう一回ヴェノムが出たり、ミストダンジョンができたら?」
「その時に考える」
マーティンはそっけなく言い切った。
アーダンの大きな笑い声が、執務室に響いた。
ガラムはそんな二人を一瞥し、フレアに向き直った。
「ヴェノム討伐は、下位種であっても単独では認められん。明朝、魔装を扱える術士がいない状態で、森の奥に入らせるわけにもいかん」
「じゃあ、街道側の警戒だけするよ。東門から森の入口まで、警備兵の手伝いをする。森に入ろうとする人を止めたり、何か異常があったらギルドに知らせたり。それならできるでしょ?」
ガラムは机上の地図に視線を落とし、フレアが示した地点と東門までの距離を確かめる。
「……活動範囲は、東門から琥珀の森の入口までだ。ただし、森には入るな。異常を見つけても追うな。ヴェノムと接触した場合は、警備兵と連携して町に退避しろ」
「りょーかーい!」
フレアは胸を張り、敬礼するように右手を額に当てた。ガラムは深い溜息をつく。
「返事だけは一人前だな」
マーティンが予定表を手に取った。
「では、明朝までに戻る者がおるか、ワシの方でも確認しておこう。二体出現したということは、ほかにも潜んでいる可能性がある。調査するならば前衛と魔装を扱える術士、それに周辺の霧を調べられる者も必要だ」
「俺も新人どもの組み分けを確認してくるか。警戒に回せるやつなら、何人かいるかもしれねぇ」
アーダンは太い首を鳴らし、踵を返した。
ギルドの掲示板には新しい警戒札が貼られる。
受付では、琥珀の森周辺の採取依頼を一時停止する旨が説明され、出発前の冒険者たちが予定を確認し直していた。
ほかのギルドに届ける通達の写しを、職員たちが慌ただしく揃えていた。
ホールの賑わいそのものは変わらないものの、その奥では見えない糸が一本、鋭く張り直されていた。
* * *
事務が片づくころには、空はすっかり群青に沈んでいた。
フレアはギルドの大扉を押し開け、夜のアルテナへ出た。
門の見張り台では、灯りを背負った兵士の影が動いている。風に乗り、槍金具の澄んだ音が一つ響いた。
厚い石壁は昼間の熱をまだ少し残し、門扉に打ち込まれた鋲がランプの火を受けて鈍く光っている。
門の脇では、当番の兵士が霧濃度を示す札を新しいものに掛け替えていた。
その隣には、琥珀の森への立ち入りを一時的に禁じる警戒札が掲げられている。
通りの油ランプが、一つ、また一つと灯っていく。
硝子越しの火が石畳に丸い光を落とし、行き交う人々の影を長く伸ばした。
屋台の鍋はぐつぐつと音を立て、ハーブを煮込んだ湯気が鼻先をくすぐる。
焼きたてのパンには香草バターと、甘いサニーベリーのソースがたっぷりと塗られていた。
少し離れた鉄板では、串肉から落ちた脂が小さな音を立てて弾けている。
商人は店先で一日の帳尻を合わせ、職人は強張った指を揉みほぐす。
旅人は荷物を抱えたまま宿を探し、冒険者たちは今日の成果を大声で語り合っていた。
革の匂い。鉄の匂い。香辛料と樽の木の匂い。一日の続きが、夜の灯りの下で、それぞれに温まり始めている。
広場では、流しの楽士が弦をぽろんと鳴らし、その横で踊り子が優雅な舞で観客を沸かせる。
酒場の扉が開けば笑いがどっと外にあふれ、次の瞬間には歌がひと節だけ漏れる。
鎧の鉤を外す音、靴の踵が石を打つ音、遠くの鐘楼が二度、短く響く。
路地では、洗い桶から流れた水が細い川になって、灯りを小さく震わせながら溝に消えた。
フレアは遠くに見える警戒札を一度だけ見つめ、それから屋台が並ぶ通りの方を向いた。
甘いサニーベリーの匂いが、夜風に乗って流れてくる。
「……そういえば、甘いもの食べるの忘れてたなぁ」
小さく伸びをしながら、まだ灯りの点いている店を見回す。
明日は、日の出前に暁の翼に集合し、東門の警備兵と合流することになっている。
早く帰った方がいいのは分かっているが、フレアはもう一度、通りを見渡した。
「まだどこか開いてるかな?」
フレアの足元では、ランプに照らされた影が、歩みに合わせて伸び縮みしている。
見慣れた石畳の目地は、彼女が帰る場所へ続く、古い地図のように見えた。




