第92話 研究者達にとって、異世界コンビニは驚きの連続「俺たち出遅れた!」
「えへへ!隠密魔法、使ってみました。」
……
……
「「「「えええっ」」」」(驚)
「カエデ、いつ覚えたんだ?」
「りおちゃん。昨日の夜、家に帰ってから考えた。ジュリエット姉さまが毎日魔力使い切れって……。」
「確かにそう教わったわね。楽しく使えば、魔力切れしないって。……カエデちゃん真面目ね。」
「シナモンお姉さん、昨日はお酒飲んでたものね。」
「兄さんほど潰れてないわよ。」
「潰れて、ソファーで寝てました。」
「昨日、結構使ったよ?」
「帰った頃には使えそうだったよ。」
「この子も、魔力の補填早いのかしら?」
「「「「魔法作ったの?」」」」
「はい。魔法はイメージが大事なんです。最初、光の屈折とか色々考えたんですけどね。失敗ばっかりでした。で、単純に周りの人に気づかれなくなれってイメージしたら。できました。」
「え?それだけ?」
「補足するとですね。見てる人の意識から私を消して、動物さんからも消してね。って。お願いしました。」
「本当にそれだけなの?」
「成功したのはどうやって確認したんだ?」
「自分が映るように鏡を置いて、魔法かけてみて、自分も騙せたらOKだと……。」
「で、見えなかったから、試してみたと」
「はい。魔法かけて、隣の部屋のあゆみを呼んだら、私がいないって大騒ぎ。」
「え、気づかれなかったの?」
「ママとパパと兄も来て、それでも見つからなくて、あゆみが、さっき呼ばれて来たんだよ。って泣き出すから、可哀想になって魔法を解いたの」
「解いたの?」
「解いたら、解いたで、すごい!ってまた大騒ぎ。みんなに教えたら、ママとパパまでできました。」
「え?義兄さんと義姉さんまで出来たの!?」
「魔力操作のトレーニングして、一瞬だったけど、出来たよ。」
「魔力溜まってなかったんだ。」(汗)
「私も苺大福買ってたから、MRIの魔法、やってみたけど、あれは無理でした。」
「苺大福、美味しかった?」
「うん。美味しかった。りおちゃん、今度MRIと画像共有、教えてね。」
「おう!MRIはちょっと大変かも。僕も疲れる。あさの内部をいじる魔法の方が、やりやすいいよ。」
「「「「MRI」」」」
「室長、何が起こってるんですか?我々、研究者なのに、取り残されてます。」
「大丈夫よ。私も出遅れてるから!」
「僕も、昨日初めて練習させてもらった。」
「篠山家と浅田家がおかしいのよ!」
「福田家の次男も大したものですよ。」
「うちの実お兄ちゃん?」
「そう、私たち魔法の基礎は、実さんに教えてもらいました。」
『カレーライスできたわよ』
「カレーライスできたそうです。」
「どこから連絡が?リオちゃんだけ、インカムじゃないの?」
「あさから念話です。」
「いつの間に覚えたの?」
「さっき、治癒魔法使ってた時、聞かれたらまずい打ち合わせがあったので。」
「即座にやってのけたってこと?」
「だって、画像共有してたんだから、できないわけないでしょ」
「あ、こういう発想の人なのよね。」
「「「「治癒魔法?画像共有?」」」」
「りおん、そんなことまでできるようになったの?」
「アルノ、昨日あらかた練習してたでしょ。で、さっき念話。」
「念話を電話開設みたいにカンタンに言わないで!あさのこと心配して、見てた私が馬鹿みたいじゃない」
「電話の開設、数時間かかるよ。」
「そういう問題じゃない!」(怒)
「ことりちゃんはインカムで聞いて来たよ。カエデも気づいてたよね。」
「シナモンお姉さんも気づいてると思ってた。」
「全然気づいていませんでした。」
「あの、驚きすぎて、お腹空いたので、カレーライス食べに行きませんか?」
「あ、蒸らし炒めの甘い野菜のミノタウルスカレー食べましょう。」
「「「「ミノタウルス」」」」
「はい。ミノタウルスです。美味しいお肉ですよ。」
「試食のサーロイン美味しかったね。」
「カエデ、お手伝いで得したね。」(笑)
「美味しいとか、いう前に、ミノタウルスですか?」
「はい。朝、ギルマスがくださったんですよ。」
「許容量超えました。食べましょう!」
「食べるしかない!」
「食べざるを得ない」
「食べざるかな!」
「「???」」
「りおちゃん、皆さん食べるんですよね?」(汗)
「下に降りる前に、渡したユニフォーム、裏側で着てください。リバーシブルになってます。田沼さん、逆です。」
「店員じゃないって誤魔化すためです。」
「結界魔法を強化してくれてるので、お店と広場では絶対脱がないで。広場より外には出ちゃダメです。結界が効きません。」
「いいですね。」
「はい。わかりました。」
「試しに結界外に出てみようとか、思っちゃダメですからね。」
「魔法弾の跳ねた石に当たっただけで、骨折した人の治療、大変だったんです。」
「じゃ、こちらへ階段を降りたら調理場です。」
「固まらずに、バックヤードから出たら、店内を適当に歩いて、イートインに一人ずつ行って、カレーを受け取ってね。」
「「隠密魔法、必要そうな指示。」」(汗)
りおんとカエデとシナモンとアルノはイートインへ直接向かい、あとの四人は指示されたようにそれぞれ分かれて、適当にイートインへ向かっていった。
りおんが座敷につくと……。
「りおんさん、先程はありがとうございました。」
「マツさん、足いかがですか?まだ歩くには辛いですよね。」
「あ、この添え棒、見た目と違って、しっかりしてて、助かってます。」
「いいとこ座ってるから、足見せてもらっていいですか?」
「いいですよ」
「では」
無詠唱で診てみた。
「あ、さっきよりかけらとかけらの間が埋まってます。肉が壊死してたところもきれいに肉の再生がかなりのスピードで始まってます。
明日にはリハビリ始めた方がいいですね。」
「リハビリとは?」
「歩く練習です。怪我した太ももの新しい筋肉は、生まれた赤ちゃん細胞なので、周りの子たちみたいに、鍛えて、命令に従わせなければダメなんです。」
「こいつらと同じですね。」(笑)
「俺たち、大人っすよ」(怒)
「さて、ご飯にしましょう。昨日から食べてないのでは?」
「はい、水分と兵糧丸は食べてましたが、食事は一日以上食べてません。」
「じゃ、胃がびっくりするから、まずはこの梅干しのおにぎりを二つずつ、子供は一つずつ食べてください。」
「はい、おにぎりとわかめのスープです。」
「「「美味しいよ。」」」
「まずは胃に優しい柔らかいおにぎり。胃酸を促すちょっと酸っぱい梅干し入り。」
「汗と一緒に流れ出た、ミネラル補給にわかめのスープです。」
「本当に炊き出しメニューだね。」
「炊き出しのおにぎりって、そういう配慮もあったのね。」
「たぶん。そうだと思って……。」
「憶測で判断してたのね。」(笑)
「あの匂い、美味しそうだけど、今は無理だって、思ってたんです。」
「そう思って、こちらも用意しました。
ゆっくり食べて、落ち着いたら、食べたくなるかもしれませんよ。」
「おじちゃん、これ、美味しい!もう一つ食べたい。」
「いいよ。」
おにぎりを食べ終わった……。
「カエデ、私を殺そうとするには、100年早いわよ。」(微笑)
そう言いながら、カエデの頭を優しく撫でてるジュリエットの横に、カエデがトレーに乗せたカレーライスを四つと共に現れた。
「「「えええっ!」」」 ×ほぼ全員
「えへへ、やっぱりバレました?……ジュリエット姉さま、ご所望のカレーです。」
「まず、この匂いでばれるでしょ。それから、足音が消せてなかったわよ。」
「私もわかったにゃ」(笑)
「これは半蔵に指導してもらいましょう。」
「足音かぁ〜。じっとして練習したから、気付きませんでした。」
「もう一つあるけど、それは足音が消せたら教えるわ。」
「「「カエデちゃんすごい」」」
「こら、初対面の人の前で……。」
「りおちゃんとあさちゃん、使いまくってなかった?」
「「だねぇ〜」」(笑)
「みなさん、私たちの魔法のことは、ご内密に。」
「ココちゃんたちも、秘密にしてね。」
「「「はーい」」」 ×獣人の子どもたち
「「「ご心配なく」」」 ×大人獣人さんたち
「「「ぐうぅ〜」」」 ×子どもたち
「あ、お腹鳴り出したね。いい感じだ。」
「カレー食べたい?」
「その黄色いご飯?」
「「「食べたいぃ〜」」」 ×未成年全員
「あゆみまで(笑)……???」
いよいよカレーの試食です。何かやってるとさらにトラブルが掛け合わせられる。ファミプって、事件多すぎじゃないですか?平穏なプレオの街の休日を堪能する予定は、どうなった!
「今日はカレーにしようかなって思ったら、いいねか【★★★★★】を押してくださいね。カレー作りの励みになります。




