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【第1章終幕目前】異世界コンビニ『戦場のファミリーストップ』開店です 〜足立区から毎日通勤。なぜか本社プロジェクト!S級冒険者はミノタウルスと野菜のカレーで、ほのぼの居酒屋タイムの常連です。  作者: 柿野たね
第1章 異世界でコンビニ始めました

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第92話 研究者達にとって、異世界コンビニは驚きの連続「俺たち出遅れた!」

「えへへ!隠密魔法、使ってみました。」


 ……

 ……


「「「「えええっ」」」」(驚)


「カエデ、いつ覚えたんだ?」

「りおちゃん。昨日の夜、家に帰ってから考えた。ジュリエット姉さまが毎日魔力使い切れって……。」


「確かにそう教わったわね。楽しく使えば、魔力切れしないって。……カエデちゃん真面目ね。」

「シナモンお姉さん、昨日はお酒飲んでたものね。」

「兄さんほど潰れてないわよ。」

「潰れて、ソファーで寝てました。」


「昨日、結構使ったよ?」

「帰った頃には使えそうだったよ。」

「この子も、魔力の補填早いのかしら?」


「「「「魔法作ったの?」」」」


「はい。魔法はイメージが大事なんです。最初、光の屈折とか色々考えたんですけどね。失敗ばっかりでした。で、単純に周りの人に気づかれなくなれってイメージしたら。できました。」

「え?それだけ?」


「補足するとですね。見てる人の意識から私を消して、動物さんからも消してね。って。お願いしました。」

「本当にそれだけなの?」


「成功したのはどうやって確認したんだ?」

「自分が映るように鏡を置いて、魔法かけてみて、自分も騙せたらOKだと……。」

「で、見えなかったから、試してみたと」


「はい。魔法かけて、隣の部屋のあゆみを呼んだら、私がいないって大騒ぎ。」

「え、気づかれなかったの?」

「ママとパパと兄も来て、それでも見つからなくて、あゆみが、さっき呼ばれて来たんだよ。って泣き出すから、可哀想になって魔法を解いたの」

「解いたの?」


「解いたら、解いたで、すごい!ってまた大騒ぎ。みんなに教えたら、ママとパパまでできました。」

「え?義兄さんと義姉さんまで出来たの!?」

「魔力操作のトレーニングして、一瞬だったけど、出来たよ。」

「魔力溜まってなかったんだ。」(汗)


「私も苺大福買ってたから、MRIの魔法、やってみたけど、あれは無理でした。」

「苺大福、美味しかった?」

「うん。美味しかった。りおちゃん、今度MRIと画像共有、教えてね。」

「おう!MRIはちょっと大変かも。僕も疲れる。あさの内部をいじる魔法の方が、やりやすいいよ。」


「「「「MRI」」」」


「室長、何が起こってるんですか?我々、研究者なのに、取り残されてます。」

「大丈夫よ。私も出遅れてるから!」

「僕も、昨日初めて練習させてもらった。」

「篠山家と浅田家がおかしいのよ!」


「福田家の次男も大したものですよ。」

「うちの実お兄ちゃん?」

「そう、私たち魔法の基礎は、実さんに教えてもらいました。」



『カレーライスできたわよ』


「カレーライスできたそうです。」

「どこから連絡が?リオちゃんだけ、インカムじゃないの?」

「あさから念話です。」


「いつの間に覚えたの?」

「さっき、治癒魔法使ってた時、聞かれたらまずい打ち合わせがあったので。」

「即座にやってのけたってこと?」

「だって、画像共有してたんだから、できないわけないでしょ」

「あ、こういう発想の人なのよね。」


「「「「治癒魔法?画像共有?」」」」


「りおん、そんなことまでできるようになったの?」

「アルノ、昨日あらかた練習してたでしょ。で、さっき念話。」


「念話を電話開設みたいにカンタンに言わないで!あさのこと心配して、見てた私が馬鹿みたいじゃない」

「電話の開設、数時間かかるよ。」

「そういう問題じゃない!」(怒)


「ことりちゃんはインカムで聞いて来たよ。カエデも気づいてたよね。」

「シナモンお姉さんも気づいてると思ってた。」

「全然気づいていませんでした。」



「あの、驚きすぎて、お腹空いたので、カレーライス食べに行きませんか?」


「あ、蒸らし炒めの甘い野菜のミノタウルスカレー食べましょう。」


「「「「ミノタウルス」」」」


「はい。ミノタウルスです。美味しいお肉ですよ。」

「試食のサーロイン美味しかったね。」

「カエデ、お手伝いで得したね。」(笑)


「美味しいとか、いう前に、ミノタウルスですか?」

「はい。朝、ギルマスがくださったんですよ。」


「許容量超えました。食べましょう!」

「食べるしかない!」

「食べざるを得ない」

「食べざるかな!」


「「???」」

「りおちゃん、皆さん食べるんですよね?」(汗)


「下に降りる前に、渡したユニフォーム、裏側で着てください。リバーシブルになってます。田沼さん、逆です。」

「店員じゃないって誤魔化すためです。」

「結界魔法を強化してくれてるので、お店と広場では絶対脱がないで。広場より外には出ちゃダメです。結界が効きません。」

「いいですね。」


「はい。わかりました。」

「試しに結界外に出てみようとか、思っちゃダメですからね。」

「魔法弾の跳ねた石に当たっただけで、骨折した人の治療、大変だったんです。」


「じゃ、こちらへ階段を降りたら調理場です。」

「固まらずに、バックヤードから出たら、店内を適当に歩いて、イートインに一人ずつ行って、カレーを受け取ってね。」


「「隠密魔法、必要そうな指示。」」(汗)


 りおんとカエデとシナモンとアルノはイートインへ直接向かい、あとの四人は指示されたようにそれぞれ分かれて、適当にイートインへ向かっていった。



 りおんが座敷につくと……。


「りおんさん、先程はありがとうございました。」

「マツさん、足いかがですか?まだ歩くには辛いですよね。」

「あ、この添え棒、見た目と違って、しっかりしてて、助かってます。」

「いいとこ座ってるから、足見せてもらっていいですか?」

「いいですよ」


「では」


 無詠唱で診てみた。


「あ、さっきよりかけらとかけらの間が埋まってます。肉が壊死(えし)してたところもきれいに肉の再生がかなりのスピードで始まってます。

 明日にはリハビリ始めた方がいいですね。」


「リハビリとは?」


「歩く練習です。怪我した太ももの新しい筋肉は、生まれた赤ちゃん細胞なので、周りの子たちみたいに、鍛えて、命令に従わせなければダメなんです。」

「こいつらと同じですね。」(笑)

「俺たち、大人っすよ」(怒)


「さて、ご飯にしましょう。昨日から食べてないのでは?」

「はい、水分と兵糧丸は食べてましたが、食事は一日以上食べてません。」


「じゃ、胃がびっくりするから、まずはこの梅干しのおにぎりを二つずつ、子供は一つずつ食べてください。」


「はい、おにぎりとわかめのスープです。」


「「「美味しいよ。」」」


「まずは胃に優しい柔らかいおにぎり。胃酸を促すちょっと酸っぱい梅干し入り。」

「汗と一緒に流れ出た、ミネラル補給にわかめのスープです。」


「本当に炊き出しメニューだね。」

「炊き出しのおにぎりって、そういう配慮もあったのね。」

「たぶん。そうだと思って……。」

「憶測で判断してたのね。」(笑)


「あの匂い、美味しそうだけど、今は無理だって、思ってたんです。」

「そう思って、こちらも用意しました。

 ゆっくり食べて、落ち着いたら、食べたくなるかもしれませんよ。」


「おじちゃん、これ、美味しい!もう一つ食べたい。」

「いいよ。」



 おにぎりを食べ終わった……。


「カエデ、私を殺そうとするには、100年早いわよ。」(微笑)


 そう言いながら、カエデの頭を優しく撫でてるジュリエットの横に、カエデがトレーに乗せたカレーライスを四つと共に現れた。


「「「えええっ!」」」  ×ほぼ全員


「えへへ、やっぱりバレました?……ジュリエット姉さま、ご所望のカレーです。」

「まず、この匂いでばれるでしょ。それから、足音が消せてなかったわよ。」

「私もわかったにゃ」(笑)

「これは半蔵に指導してもらいましょう。」

「足音かぁ〜。じっとして練習したから、気付きませんでした。」

「もう一つあるけど、それは足音が消せたら教えるわ。」


「「「カエデちゃんすごい」」」


「こら、初対面の人の前で……。」

「りおちゃんとあさちゃん、使いまくってなかった?」


「「だねぇ〜」」(笑)


「みなさん、私たちの魔法のことは、ご内密に。」

「ココちゃんたちも、秘密にしてね。」


「「「はーい」」」 ×獣人の子どもたち

「「「ご心配なく」」」 ×大人獣人さんたち


「「「ぐうぅ〜」」」 ×子どもたち


「あ、お腹鳴り出したね。いい感じだ。」

「カレー食べたい?」

「その黄色いご飯?」


「「「食べたいぃ〜」」」 ×未成年全員


「あゆみまで(笑)……???」



 いよいよカレーの試食です。何かやってるとさらにトラブルが掛け合わせられる。ファミプって、事件多すぎじゃないですか?平穏なプレオの街の休日を堪能する予定は、どうなった!


「今日はカレーにしようかなって思ったら、いいねか【★★★★★】を押してくださいね。カレー作りの励みになります。

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