表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【100話突破】異世界コンビニ『戦場のファミリーストップ』開店です 〜足立区から毎日通勤。なぜか本社プロジェクト!S級冒険者はミノタウルスと野菜のカレーで、ほのぼの居酒屋タイムの常連です。  作者: 柿野たね
第1章 異世界でコンビニ始めました

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

91/112

第91話 カレーができたので、特務室研究科のメンバーを迎えてイタズラした

「あさ、カレーどう?」


「ちょっと待ってて、今、角煮を引き上げてるの。」

「残ってたら、当たりお肉だね。」(笑)

「角煮は、午後のおにぎり用よ。」 

「でも、炊き出し足りなかったら、みんなで作って、出しちゃおうか?」

「そん時は、デモンストレーション兼ねて、あっちで作ったらいいよ。」

「それもありね。」(笑)


「ご飯、あと2升。炊いとくか!」

「冒険者食べるからねぇ。……お願いしようかな?」

「あ、研究班もこっちにくることになったんだ。聞いた?」

「シナモンから聞いてるわよ。」


「彼らは足りなかったら、ステーキって手もあるわよね。」

「もうすぐ着くらしいよ。」

「残念。ステーキお預けね。」(笑)

「おにぎりもあるから、足りるよ。」


「じゃ、ゲート行ってくるね。」


「イートインの設営は?」


「実くんと福くんが中心で、ブラックウルフのお父さん達も手伝ってくれてる。」

「カレーとおにぎりとスープを配るテーブルも作ってくれてる?」

「大丈夫。ちゃんとやってくれてた。」


「ジュリエットが、治癒魔法の確認してくれてたわよ。」

「ちゃんとできてたかな?」

「丁寧だから問題ないわって。ヒールを重ねがけして、悪いものは取り除いてくれたって聞いたわよ。」

「ヒールって、細菌除去なんだ。ありがたいね。」


「りおん、その細菌とはなんなの?」

「ジュリエット、傷ついたところには、土や剣についた異物が付着してることがあるんです。そこに人の目に見えないほど小さい、悪さをする生き物が生きてたりするんです。それを細菌と言います。」

「ヒールは悪いものを取り除くとイメージするように伝えられてきたが、足立区では具体的に立証されているのね。」


「りおちゃんが、いたずらするから、ジュリエット達が、あっちは足立区って世界だと思ってるじゃない。」

「そう?」

「ジュリエット、あっちは日本て国で、日本がある星を地球。すべての国々がある場所を世界。足立区は私たちが住む東京都の街の一つよ。」

「あさ、わかっているわよ。面白いから乗ってるだけ。」


「ジュリエット!」(怒)



「じゃ、ゲート行ってくるね。」


「足立区から、誰か来るの?」

「あ、はい。足立区の本社から研究スタッフが打ち合わせに。今日は大勢お店にいらっしゃるから、会議室で行おうと思ってます。」

「なんだ、本当に足立区なのね。」(笑)

「ええ、」(苦)


「私たちは、こちらにいるわね。」

「お願いすることもあるかもしれません。」

「その時は気軽に言ってね。」

「はい。よろしくお願いします。」


 りおんはシナモンたちと共にゲートに向かった。


「いらっしゃいませ。」

「あ、りおんさん、こんにちは。」

「ご無沙汰してます。」

「父がいつもお世話になってます。」

「修一くん、こちらこそです。」


「冒険者Payどうですか?問題ないですか?」

「トラブル皆無ですよ。ただ、ギルド側の問題がさっき、わかりました。」

「なんですか?」

「詳しくは後で伝えます。」


「そうですよ。課長、私たちも挨拶したいです。」

「こんにちは。琴子ちゃん」

「兄たちが、ご迷惑かけてません?」

「福田兄弟、頑張ってくれてるよ。」


「あと二人が、新人です。シナモンさんと秘密保持魔法契約をしました。」

「初めまして。店長の浅田りおんです。」

「田沼(ひとし)と申します。」

「えっ、田沼さん。よろしくお願いします。」


「ふふ、秋山さんという剣客がいらっしゃるそうですね。」

「はい。無外流を極めている剣客です。甥を暴漢から守ってくださいました。」

「刀を振るわれたのですか?」


「はい。……田沼さんは剣客の秋山先生とご関係が?」

「はい。先祖です。秋山三冬の子どもが田沼家の養子に……。子供が絶えないように分家を立てたのです。」

「三冬さまが実在?まさか……。」


 時代劇オタクとしては、驚愕の事態。


「今日、先祖に会えるかもと思って、楽しみにしてまいりました。」

「えっ?秋山先生も本物なんですか?」

「ええ、その方かどうかはわかりませんが、血は繋がっている可能性があります。」


「三冬のひ孫が昼日中の釣行中、同僚の前で突然消えたのです。」

「神隠しですか?」

「川に落ちたか神隠しにあったかと系図に記されています。」


「系図ですか……。」


「ほんとにオタクなんですね。そこで引っかかるとは……。」(笑)

「失礼しました。」

「あれ、ちゃんと買ったのに、いちゃもんつけれて、こっちが被害者です。」


 田沼意次ファンとしても、同意である。


「消えた時は36歳で後継も授かっていたので、分家が今も続いてます。」

「昼日中、釣りをしてて?目撃者もいるんですか?」

「目撃者、釣り大会で大勢いたみたいです。」


「秋山先生は漢字も日本語もできません。」

「ではご当人ではないかもしれませんね。」

「翻訳魔法の所為とも考えられますね。」


「お名前も残ってるんですか?」

「秋山麟三郎と申します。」

「秋山麟造先生です。」

「似てますね。」


「親族かもしれませんね。」

「ワクワクすっぞ!」

「はい、オラ、ワクワクすっぞ!ですね。」


「あ、私、奥山マナと申します。」

「ミナさんの妹さん?」

「はい。お姉ちゃんがいつもお世話になってます。」

「こちらこそ、お姉さんにお世話になってます。」


「あの、私も寮に入っていいですか?」

「はぁ、空いてると思いますが、それはシナモンの領分で。」

「シナモン室長、私も、私も寮に入れてください〜えぇぇぇ〜ん」

「急にどうしたの?何かあった?」

「はい。いえ……何も」


「何もなくて、いきなり泣き出さないでしょ。」

「はい。あのぉ、家に居づらいんです。」

「あなたの両親て、優しくて、問題ないでしょ」

「両親には家にいてって、言われてます。」

「じゃ、……」


 カンカンカンカンと寮の階段を降りる音。

「やっぱり、マナなんでこんなとこで泣いてるのよ。」


「お姉ちゃぁ〜ん」


「今日はいったい何人泣くんだ?」

「さっきのあさの泣き方もすごかったわね。」

「あれ、ハグしたのは、今考えると恥ずかしい。」


「室長、りおんさん。これ見て、その話……いま盛大に恥ずかしいのは私です。」(怒)


「じゃ、二人は放っておいて、あっちに行きますか。」

「そうね、ミナ、マナのこと任せたわ。」

「承認はしとくから。」


「ゲートに手を触れて、マナちゃんと仁くん、承認と……。」

「さ、会議室へどうぞ。」


「えっ?置いていかれるの?」


「「「「えっ!会議室直行?」」」」


「ミナ、もしかして、あのあと寝てた?……マナ、さっさと入りなさい。」

「室長、なんかありました?……下から走る音が聞こえてましたけど。」

「あったどころじゃないわよ。」

「え、私また見逃したんですか?」


「ハァ〜」(笑)


「ミナさんだな(笑)……修一くん。ゲートも進化してるよ。」

「先頭の人が行きたいとこ念じると、事務所と調理場と会議室、倉庫のどこかに直行できる。おばあちゃんはなぜか調理場直行。犬部屋も行けるかな?各扉に繋がるんだよ。」


「いつから仕様が変わったの?」

「気がついたら、こうなってた。」


「えっ?」


「……もしかして、シナモン気づいてなかった?」

「私、バックヤードからしか入らないもの。」



「さあ、異世界へようこそ。

 異世界コンビニ『戦場のファミリーストップ』へいらっしゃいませ……。

 今日はちょっとトラブルというか、事案?ぐらいかな……があって、こちらで開催することになりました。ご迷惑かけてすみません。」


「突然悪かったわね。」

「隣国から避難民の冒険者家族が4組、怪我をして駆け込んできたんです。」

「無事、治療も終わって、これからイートインでご飯なんですけど、皆さん白衣じゃなく、普段着ですね。」

「シナモン室長から、背広禁止!って御触れが1週間前に出されたもので……。」

「こういう時、すぐにあっちに行けるでしょ。背広より違和感ないわ。」


「カエデちゃん、みんなのサイズ、覚えた?」

「はーい、取ってきますね。」


「シナモン、四人程度、いまなら紛れ込めるよね。」

「初めての人は約25人だし、そのほかは関係者中心。大丈夫じゃない?あ、兄さん」

「大丈夫だろ。」


「社長、おはようございます。」

「みんな、そんな固くならないでね。普段着で来てる意味がないよ。」


「制服持ってきました。修一さんはこれ黄緑です。琴子さんはうす紫。フジの下でお琴を弾くイメージです。」

「あら、私お琴弾くのよ。」

「田沼さんはこれ、淡い空色。マナさんは薄いオレンジ色。サイズもあってるはずです。着てみてください。女性はあちらの奥の更衣室使ってくださいね。」



 ……


「すごい!全員ピッタリ。色も合ってる。名前、ゲートの前で挨拶した時いた?」

「はい。シナモン姉さまの後ろに立ってました。」

「全然気が付かなかった。」



「えへへ!隠密魔法、使ってみました。」


 ……

 ……


「「「「えええっ」」」」(驚)



 新人二人を含む研究者四人。周り中、魔法使いに囲まれてますよ。どうやって魔法を使うのか。カエデちゃんが隠密魔法を作った方法、聞いてみたいですよね。明日公開の次話をお楽しみに!


※秋山三冬さま、田沼家子孫云々はフィクションです。実在の田沼家とは全く関係ございません。ご理解ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ