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【第1章終幕目前】異世界コンビニ『戦場のファミリーストップ』開店です 〜足立区から毎日通勤。なぜか本社プロジェクト!S級冒険者はミノタウルスと野菜のカレーで、ほのぼの居酒屋タイムの常連です。  作者: 柿野たね
第1章 異世界でコンビニ始めました

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90/118

第90話 『カレーの付け合わせにはホウレンソウが大切なんだって』。緑黄色野菜の新曲です。

 アニメ化する時は是非、緑黄色野菜さん達に主題歌を歌ってもらいたい柿野たねです。

「たねさん、それ、『社会』ですよね。ボケてます?」


 あさちゃんは酷すぎです。

(ねえ)さん、助っ人ありがとう。愛してる!」

「あさ、テンション爆上がり中?」

「そうかな?」(笑)


「母さんとモニター見てたけど、二人ですごいことやってたわね。医者の大門さんも真っ青よ!」

「医療ドラマの?」

「そうそう!」

「あれ、どうやってたの?」


「りおちゃんが骨折の透視映像見ながら、骨のかけらを並べ直して、使えないのは取り出してたの。」

「本当に魔法はイメージなのね。」

「うん。そうみたい。で、骨を綺麗に直してくれた。」


「その後、あさが何かやってたでしょ?」

「傷口奥の細胞が死んでたから、それを削除して、新しい組織になる細胞を盛って、ハイドロキズパッド貼ってた。」

「えっ?最後がなんかしょぼいんですけど。」


「フリーサイズだから、しょぼくないわよ。」

「そっちじゃなく、傷に絆創膏貼ったってことでしょ。」

「ハイドロキズパッドは手術でも使われてるのよ。それに、獣人さん達だと、倍ぐらいの修復能力があるの。不思議よね。」


「人間じゃダメなの?」

「あ、人間で試してないかも!」(汗)


「あさ、カレーこれでいいかい?」

「おばあちゃんもありがとう。」

「愛してくれないのかい?」

「めっちゃ愛してるぅ〜!」


 しっかりとハグしてるあさだった。


「あさ、もっとちゃんと治してやれたやろ。」

「うん。りおちゃんと念話であまり派手にしたくないから、自然治癒に任せるところまでにしようって相談したの。」

「あの場でそんなに冷静に判断しとったんか? それでも驚異の治癒やったね。かなりの無理して、心が固まりかけてるんやない?」


「お婆さまの言うとおりね。

 マツ達は驚愕してたわよ。洗い場でその話で持ち切りだったわ。しょうがないから、遮音魔法、かけといたわ。」(笑)


「ジュリエット、かなり前から聞いてましたね。」(笑)

「「姉さん、愛してるぅ〜」から聞いてたわ。」(笑)

「最初っからじゃないですか。」


「よくやったわ。心が(こた)えて悲鳴をあげてるわよ。」


 ジュリエットはあさのそばに寄って、やさしく抱きしめた。


「ジュリエット、わたし……。


 怖かったぁ〜。あんな傷見たことない。骨もぐちゃぐちゃに折れてて、治せるわけないって思ったわ。でも、りおちゃんは治せるって思ってて、なら治せるかって思って、大変な人たちの中で悲鳴あげるわけにもいかなくて、……でもほんとは悲鳴あげたくて。りおちゃん気づいてくれなくて。そのうち、ちょっと落ち着いてきて。みんなに指示出して、りおちゃんが傷治せるかって言うから、細胞再生治療の映像思い出して、泡あわの再生細胞が育って行くのをイメージして、壊れた細胞組織を取り除いて、……その作業は目で見ながらだから、リアルすぎて骨が見えて、でも綺麗に除去しないと足切らなきゃならなくなるから、ちゃんと綺麗にして、骨が見えて、再生細胞で塞いだら、治療終わってた。でも、今でも震えてる?怖かったの。りおちゃんでもできたはずなのに、なんで私だったの?

 えぇぇぇ〜ん。……りおちゃぁ〜ん。」


「ジュリエット、ありがとう。交代してくれる?」

「やっぱり聞いていたのね。どうぞ」


 ハグをジュリエットから代わった。


「あさ、ありがとうね。無理させてごめんね。」

「うん。怖かったけど、りおちゃんがいるから、大丈夫だって思って、でも怖かった。

 獣人さん達は怖くないけど、深い傷って、怖いね。りおちゃんは怖くなかった?」


「バイク事故の時、自分の傷治療されてるの眺めてた時よりは、大丈夫だった。」

「気持ち悪くなるぞって治療院の先生に言われたのに、見てた時?」

「あれ、後で後悔した(笑)。見るんじゃなかった。」


「後悔は後でするものよ。」(笑)


「後悔してる?」

「してない!頑張ってよかった!今、抱きしめてくれてるし。」(笑)

「あさが考えた魔法だから、任せたんだ。ごめんね。」

「ううん。そうだと思ってた。私、医療アニメも好きだもんね。」(汗)



「ところであさ、この不思議な香りはなんなの?お腹を刺激してくるんですけど。」

「お昼の賄いのカレーです。聖餐の食事は終わったんですか?」

「ちゃんと食べて、ワインも飲んで、祝祷終わったところに連絡が来たのよ。」


「でも、この香りは別腹ね。試食はしたいわ。一人前は大丈夫よ。」

「そう言うと思って、たくさんご飯炊いてもらってます。あと1時間ぐらいしたら、炊き出ししますね。」



「りおんちゃん、そろそろ出発の時間なんだけど。」


「あ、シナモン。本社だよね。行かなきゃ」


「この状態で、責任者が出かけるわけにはいかないから……」

「いかないから?」


「兄さんも戻ってくるし、研究スタッフにこっちに来いって言っといた。」

「あら、社長に代わるんじゃないんだ。」(汗)

「期待した?」

「……した!」


「数人、初ゲートだから、迎えてやってね。」

「すんなり来るね。」

「ミノタウルスのカレーライスって言ったら、飛んで行くって!」

「オタクばっかりだなぁ〜」(笑)



「あさちゃん、角煮のお肉もすじ肉、すね肉、バラとロースも入れといたよ。」

「カエデ、あと30分したら、角煮は取り出して、すのこの上で水切りね。」

「いまでも見るからに美味しそうね」

「魔物なんだよね。」(笑)


「ミノタウルスだって。」

「牛の角に牛の顔、人間の体、牛の足だったっけ?」

「そんな感じね。」

「心臓はどっちにあるんだろ?」

「ギルマスに聞くこと増えたね。」(笑)



「ことりちゃん、福くん。あ、福くんと呼ぶ時は、ちゃん付けたくなる。ごめんね。」

『どちらでも大丈夫です。』

「そちらはどうですか?」

『お父さん達が終わったから、子ども達をお父さんも洗ってるところです。』


「あと1時間したら、炊き出しにするから、イートインで、休んでてって伝えて。」

「ことりちゃん達も、一緒にお昼ね。カレーライスよ。その前に手が空いたら、おにぎり手伝って!」

『わかりました。ここ終わったら、行きます。』

『僕も行きます。』


「ありがとう」


「姉さん、お婆ちゃん、小さめのおにぎり。柔らかく握って、具は梅干しの種とったのでいいかな?

 一人12個ずつ、3人で握りましょ。よろしく!」


「あ、実くんも助っ人ありがとうね。事務所、留守番必要ないか。それじゃ、お店から経費清算して、ワカメスープを紙コップで飲んでもらう準備しておいてもらえる?」


「あ、本当に炊き出しをするわけですね。」

「昨日から、何にも食べてないと思うから、いきなりカレーじゃ刺激強すぎるでしょ。」

「カレーひとり1杯ですね。」

「子どもは小さなお皿で、いいわよね。」


 冒険者のお皿は足立区の倍で2人前、子供の小皿で普通サイズのお皿だったりする。すでに倍が標準サイズになってる……。(汗)


「特大手作りミノタウロス角煮おにぎりもお店に出すもんね。」

「ミノタウロス自体、サンプルだから、炊き出しにしてもいいんじゃない?」

「使ったお米代、ギルマスに負担をお願いしてみるよ。」


「おぉ、いいぞ!もし売った時は、米代はちゃんと払ってくれよな。肉代は問題ない。」

「なんでみんな、そんなにタイミングがいいの?」(笑)

「美味しそうな匂いがするから、様子見に来た。俺はたまたまだぞ。」



「マツさん達も冒険者Pay使えるんですよね。」

「ああ、あいつらもダンジョン攻略組だから、ちょくちょくこっちに来てる。こっちの口座に金残ってたら、即。残してなかったら、ギルドでちょっと働いて貰えば、日常の買い物には足りるだろう。ない奴がいたらギルドが一時立て替える!」


「支払いトラブルになってないのは、たまたまだったような構造だわ。」(笑)

「これからは、「プレオ冒険者ギルドの口座に残金のある方は冒険者Payが使えます。」、って伝えた方がいいですかね?」(汗)


「まぁ、新しく来るのは獣人国からだけだろう。口座に金のない奴が来たら、念話で伝えてくれ。近々エリーか半蔵が使えるようになる。」

「ギルマスは練習しないんですか?」

「ジュリエットが無理だって言ってただろ。」


「あら、今は可能性ありますわよ。りおん達のおかげで、練習方法が進化したわよ。」

「そうか?じゃ、明日から俺もやるか」

「しごき甲斐がありますわ。」(悪)



「あささん、りおんさん……」


「「「大丈夫ですか?」」」


「あ、社長、柳田さんと天童くんも……」

「大丈夫ですよ?何かありました?」


「えっ?ファミプで事件があったって言って、ジュリエットが消えたから。」

「事件ですか?」


「ジュリエット、詳しく聞いていいかしら?」


「あら、わたしが聞いたのは、ファミプで大変なことがありました。って聞いて、そう伝えたわよ。……道中で、半蔵から詳しく聞いたから、アルノたちにはそれしか伝えてないわね。」


 ジュリエットの目が泳いでいる。ビジネスでは『ほうれん草(報・連・相)』は大切です。


「どうせ来るから、来ればわかるだろうと放っておいたと言うわけですね。」

「半蔵さんは?」

「イートインで、休んでるわよ。走り回ってたんですって。早く念話覚えさせなきゃ!」


「鴉瑠之、柳田さん、天童くん。心配してくれて、ありがとうございます。

 事件ではないですよ。安心してください。」

「このあと炊き出しなんです。おにぎり作るの、手伝ってください。」


 唐揚げは少しあるから、炊き出しには足りる。今日は揚げてない。


「さぁ、カレーももう直ぐ完成。お昼と炊き出し、喜んでくれるといいね。



 毎週毎週、ランチタイムにカレー50人前を作ってた、あさとりおん。いきなりで、足りなそうな気もするけど、みんなで分かち合えば、なんとでもなるだろうと、頑張ってます。

 カレーライス、美味しいって言ってもらえるといいね。

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