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【100話突破】異世界コンビニ『戦場のファミリーストップ』開店です 〜足立区から毎日通勤。なぜか本社プロジェクト!S級冒険者はミノタウルスと野菜のカレーで、ほのぼの居酒屋タイムの常連です。  作者: 柿野たね
第1章 異世界でコンビニ始めました

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第86話 ランチは美味しい蒸らし炒めの野菜の甘いカレーライスを作ります。

「りおちゃん、私とおばあちゃんは、調理だけど……どうしよう?」

「おにぎりだけ作ろうか?何もしないのも暇だしね。それとこっちにいる人の(まかな)い作ろうか?」

「いいね。お昼食べる人ぉ〜」


「事務所で仕事の日も食べに来ていいんですか?」

「いいわよ。ちゃんとプレオ店に支払いしとくから。あさ、お願いしていいわよね。」

「もちろん。食べて食べて!」


「「「ありがとうございます」」」


「今日のランチ、ここで食べる人〜」


「「「はーい!」」」


「そこの3人は学校!」


「お弁当っぽいものは……、おかずだけでも」


『あゆみちゃん、食い下がる!』

『あさ、一歩も引く気配はない』

『春樹くんが援護射撃』


 春樹、オタオタしてる。


『春樹、……援護射撃!』

「あ、あさちゃん、僕もお弁当食べたい」

『康太、乱射』

「乱射?……どうやるの?」


『『さぁ』』


「って、ことりちゃん、りおちゃん、インカムつけてるけど、直に聞こえてるし!」(笑)


「あんたたち学校行ってから作るのよ。だから無理。」

「デザートは残しておいてあげるわ。」

「あさちゃん、大好き!何作るの?」

「多分クレープ。明日からの練習。午後からお客さん来てくれたら、今日から。」


「で、本当に食べる人は?」


「「「はーい」」」


「福くんとミナさんと、ことり、実ね。国道も帰ってきて食べるわよね。」


「ミナさんは、呼び方「ミナさん」のままでいい?そういう雰囲気なんだけど。」

「あ、大丈夫ですよ。私も、今のままの方が嬉しいです。仲よしって感じでしょ。」

「なんだかわからないけど、そうよね。」

「僕も、ミナさんと呼びますね。そんな感じだから。」


「あとは、おばあちゃんと私、全部で8人前ね。……ジュリエット、天童くんたち、お昼は戻ってくる?」

「10時ぐらいから食事だから、お昼はいらないわよ。ゆったり過ごすから、1〜2時ぐらいに終わるわ。」

「じゃぁ、帰ってくるのはそのあとね。」

「兄さんと柳田さん、その後のスケジュールはちゃんと仕事してね。」


「はーい。」「はい」


「シナモンとりおちゃんは?」


「本社食堂でご馳走するわ。」

「ありがとう。ファミプの社食って、評判よね。」

「足立区役所に負けてられないから、頑張ってるみたいよ。一般開放してるし。」

「わりと近いものね!」(笑)

「社員はポイント3倍なの。」


「久々の外食!」

「久々って、まだ1週間経ってないわよ」

「5日も経ってるじゃん」


「「「それ、久々に入れない!」」」


「じゃ、本社には10時過ぎ出発でいい?」

「いいよ。車出すね。」

「あ、助かる!」

「後ろの席に、重役みたいに座ってね。」

「助手席はあさの席なのよね。」


「「「えっ?そうなの?」」」 ×女子全員


「婚約時代から、ずっと変わらない、二人の決まりなんだよね。」

「ですねぇ」

「りおんちゃんて、そういうとこ以外と固くて、真面目なのよね。……りおちゃんって、家族にしか呼ばせてない気がする。」

「そんな決まりは作ってないけど、そうなってるね。」(笑)


「じゃ、私がりおちゃんって呼んでいい?」

「それは、今まで通りがいいです。」

「略称できる大切な人とやりなさいよね。」(笑)


「でも、私、略せない。兄さんはアルちゃんって呼べるけど、私はシナちゃん?シナモン感がなくなる!」(汗)


「それは、後で、どなたかと一緒に悩んでね。」(笑)


じゃ、それぞれ行動開始!



「お婆ちゃん、ご飯は、おにぎりとお昼の分でいいわよね。」

「あさ、何作るんだい?」

「久しぶりにカレーはどう?」

「話してた子のこと、思い出したのかい?」

「うん。いい子だったのよ。多分あの親じゃ、苦労してる。……でも、それより、美味しいのをみんなに食べさせたいのよ。あれ、美味しいのよ。」

「あゆみたちも、帰ってきたら、おやつで食べるやろ」

「うん。意地悪しといた」(笑)

「姉さんも食べるかなぁ?」


「パートなきゃ、呼べば来るやろ」

「メッセージ入れとこ。」


『お昼、カレーだけど食べに来る?1時ぐらいだけど』


「これでいいわよね。」


『行く!』


「早!」

「早いねぇ〜」


『あさちゃん、カレーもう作る?手伝っていい?』


 カエデからメッセージが飛んできた。


『いいけど、お手伝いよ。バイト代出ないわよ。』

『いいよ!ママと私のご飯代は?』

『カエデのお手伝いでちゃらね!』

『ヤッタァ〜。すぐ行く!』


「あさ、お主も(わる)よのぉ」

「あ、お婆ちゃん、わかった?」

「カエデにメッセージしたら、バイト代出さなきゃならないからやね。」

「一人前で手伝いが来るなら、安いでしょ。」(悪)


『りおちゃん、カレー作るから、手伝って。食べる人増えそうな予感がするから、30人前作る!余ったら、ストレージもあるし。』(笑)


 久々におにぎり以外を作るから、張り切ってるあさだった。


『いいよ。もう、寝るのは諦めた』

『炒めながら寝てね。』(汗)


「わたしは何をすればいい?」


「お婆ちゃんは、洗い(ごめ)して冷蔵庫で冷やしたのをマジックバッグに入れてるから、ご飯炊いてくれる?」


「おにぎり用と合わせて、60人前かい?」

「ごはんは三升の炊飯器でいいかな?」

「一升ずつ、20回分、ボールに入れてマジックバッグに入ってるわ。」

「洗い米三升で出てくるかい?」

「それで出てくるわ。」


「3升ずつだから、2回炊けばいいかい?」

「お願いね。」


「何やればいい?」

「りおちゃんは、じゃがいもと玉ねぎとにんじん。エリンギも入れる?」

「何作るの?」

「野菜の蒸らし炒めやってくれる?」

「あ、カレーか!」

「うん、美味しいカレー。」


「玉ねぎ、スライスして凍らしたのをマジックバッグに入れといたよ。」

「いつの間に?」

「お店始まる前。せっかくマジックバッグあるから、使ってみたくて。」

「じゃがいもは?」

「大きなの、皮剥いて、丸いまま40個ぐらい入ってる。」


「にんじんは?」

「忘れた!」

「じゃ、皮剥くわ。」

「じゃがいも幅1cm、にんじん5ミリ、セロリも少し入れようか。3mmだよね。」

「そのくらいってことでいいわよ。りおちゃん、前、定規付きまな板で測ってたでしょ。」


「あさちゃ〜ん、何すればいい?」

「??カエデはお休みだろ。」

「うん、あさちゃんのお手伝いに呼ばれた」

「バイトじゃないのよ、お手伝い。」(笑)


「あさ、お主も悪よの。」


「大きな鍋に、あれがいいわ。軽く水洗いしてね。」

「うん。何人前作るの?」

「60人前」

「30人ぐらいじゃなかったの?」

「作っとけば、また食べられるでしょ。」


「「マジックバッグ!」」


「「「あ、お肉は?」」」


「忘れてた!スーパー行ってくる?」(汗)



「おはよう!」

「あ、ギルマス、おはようございます。」

「集中討伐の時のミノタウルスの肉がいい感じになったから、持ってきた。日頃のお礼だ」


「「「「クロちゃん、大好き!」」」」


「ギルマス、盗聴してた?」

「カレー作ってるのに、お肉買ってなかったのよ。コンビニのお肉だと、少ないから、スーパー行こうかなって……。」

「ライプか?」


「「「??あんなとこまで行ってたの??」」」


「一度だけ。ちょっと遠かった」


「これで足りるか?」


 ストレージの魔道具から、お肉の塊、大きな米俵ぐらいのロースとサーロイン。バスケットボールぐらいのヒレとスネ、バラ、もも、それと同じぐらいのすじ肉がどさっと調理台に置かれた。


「うわぁ〜こんなにたくさん、しかも、牛3頭分ぐらい?デカい。……いただいていいんですか?」

「ああ、サンプルってやつだな。」

「魔物の肉はこんなのだってことですね。」

「ストレージバッグに入れとくから、使ってくれ。」


「ギルマス、聖餐式は?」

「これからだ。」

「終わったら、美味しい料理作ってますから、ご家族でいらしてください。」

「ありがとう。楽しみだ。ご馳走になるかな。」


「1時ぐらいにはできると思います。」

「じゃ、また後で来る」

「「「お待ちしてま〜す。」」」



「すごいお肉もらったね。」

「どんな味なんだろね?」

「味見する?」


「「「うん。」」」


「ストレージくん。味見したいから、サーロイン150gのスライスを3枚出してくれる?」


「「「えっ?」」」



 ちょっと辛い思い出もあるが、美味しいから作りたくなるあさの『蒸らし炒めの野菜カレー』、元は公共放送で有名な辰巳芳子さんのスープの作り方を応用したカレーです。手間暇かかりますが、お野菜の甘みがいっぱい出てきて、子どもたちに好評です。


 次話で簡単に説明します。作ってみてね。

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