第82話 【スクープ第2弾】足立区の聖なる書では魔法は禁止事項だった。どうなる“りおん”大ピンチ!
「聖なる書、持ってます?」
「あるわよ。これ」
ジュリエットがストレージから聖なる書を取り出した。
「やっぱりストレージが使えるんですね。お借りしてもいいですか?」
りおんは聖なる書を借りて、めくっていった。
「コリント人への手が、第一。……ちゃんと読める。」
「私も読める。」
「僕もぉ〜」
「ちょっと待っててね。12章10節。」
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また、ある人には魔法を行う力、
ある人には予言、
ある人にはいろいろな霊を見分ける力、
ある人にはさまざまな異言、
ある人にはその異言を解釈する力が与えられています。
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「りおちゃん、やっちゃてるねぇ〜!」
「やっちゃってるね。」
「あさ、どういうこと?」
「あのね、シナモン、ここ、魔法って読めるでしょ?」
「うん。魔法って書いてあるわ。」
「日本の聖なる書だと、『奇跡』なのよ。」
「「「「えええぇぇぇ」」」×ほぼ全員叫ぶ
「じゃ、魔法三原則じゃなくて、奇跡三原則なの?」
「そうとも言えるね。」(汗)
「「「そうよね。」」」
「「「ええええぇええ」」」×全員で叫ぶ。
「りおちゃん、どうするの?」
「でも、奇跡だと、僕たちのイメージする魔法っぽくなく無くない?。」
「それはあるねぇ。」
「奇跡って、神さまのなさる技。人間が行った時も、神さまが与えてくださった技。奇跡ってそう言うイメージだよね。」
「あさ、何を言っているのか、説明してもらえるかしら?」
「あ、ジュリエットごめんなさい。」
「ここ、翻訳魔法がリオちゃんのせいで間違ってるみたいです。」
「そうなの?」
「私たちの聖なる書では、ここは奇跡という言葉なんですが、魔法と訳されてるんです。」
「あら、そうなの?」
「でその間違いが問題になるのね?」
「そうなんです。翻訳魔法の基本辞書、直してもらった方がいいですかね?」
「そうね、りおんの所為にして、ペナルティーで何かやらせようかしら(笑)。……あさ、何か鬱憤晴らしたいことない?」
「鬱憤晴らしたいことばかりで、かわいそうだから、やめときます。」
「あら、旦那思いの答えね。
……そこ、そんなに大きな間違いじゃないわよ。」
「えぇぇ?」
「私たちの世界には聖なる書が伝わる前から、神様が与えた魔法があったのよ。白い魔法って呼ばれてるわ。そして、悪い奴らが使う魔法が黒魔術。黒魔法よ。……白い魔法は魔法って呼ばれてるわ。」
「そこ、写本によっては、魔法って書かれてるのよ。これもそうよ。こっちを読んでみて。」
ジュリエットは別の聖なる書を取り出して開いてみせた。
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また、ある人には神の魔法を行う力
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「本当だ、神って入ってる。」
「ふふ、実は、さっきのは多分、あなたたちの奇跡って意味の言葉ね。」
「じゃ、リオちゃんのせいのミスと、本当に魔法と書かれてる写本もあるってこと?」
「ややこしいわねぇ。」
「りおちゃん、ちゃんと奇跡と魔法は分けて使ってね。」
「はい。そうします。」
「で、こっちを読み直してみて。」
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また、ある人には奇跡を行う力、
ある人には予言、
ある人にはいろいろな霊を見分ける力、
ある人にはさまざまな異言、
ある人にはその異言を解釈する力が与えれています。
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「あれ?もう奇跡って読めるよ」
「「「「本当だ」」」×全員
「りおんが間違ってると認識して、私がそのことを認識したから、基本辞書が修正されたのよ。面白いでしょ。」
「でね、魔法の問題は、問題ないわよ。」
「私たちが使ってるのは、白い魔法、神様の魔法だから、禁止されてないの。信仰心が基礎になる魔法だから、聖なる書も禁止してないのよ。……聖なる書で禁止されてるのは、異教徒の使う黒い魔法。人の恨み心や妬み、嫉みなど、黒い心を使って行使する魔法は私たちも禁止してるわ。」
「もしかして、ジュリエットさまが使わないって言われてた、魅了とかもそれですか?」
「あゆみ、そうそう、エリーたちがいらないこと言ってたわよね。……魅了も黒魔法だから、私は絶対使わないわ。」
「黒魔法って、怖いんですね。」
「そうでもないわよ。聖なる力の方が強いもの。……毎日の魔法弾、あんまり強くないでしょ。」
「そうですね。音は大きいけど、被害は小さいって聞きました。」
「創世神国の魔法使いは、聖なる力で魔法が使えないのかも。って言われてるわ。」
「ジュリエットや、憶測でものを言っちゃいけないよ。」(老薬屋の箴言)
「何よそれ!」(笑)
「最近のりおちゃんの好きなアニメのセリフ。ハマってるの。ごめんね。」
「と言うことで、まとめると、魔法って一言で言うときは、白魔法、神様の魔法だから、問題ない。翻訳魔法は、奇跡と魔法をちゃんと区別してるから、そちらも問題ない。黒魔法の時は、魔術、黒魔法記述される。」
「こんなかんじですか?」
「それでいいと思うわよ。間違ってたら、その都度解決しましょうね。」
「いわゆるリーンスタートアップってやつですね。」
「あれ?社長?来たの?」
「居たの!……社長室第二のソファーで寝てた。」
「新社長室、それになったの?……家、帰ってないの?」
「誰だ、あんなに飲ましたの。」
「ご自分で飲んでましたよ。」
「ですね。」
「ま、リーンスタートアップはとりあえず、置いときますね。」
「もしかして、聖餐式やってた?」
「参加しますか?」
「途中だから、見学にしときます。……神さまに失礼になりそうなので。」
「そう思うだけで十分ですけど、じゃ、来週からよければご参加くださいね。」
「ご飯は、一緒に食べていいわよ。」
「で、魔法で大丈夫ってことになったんですね。」
「よかったですね。絶大なポカにならなくて。」
「小さなやらかしにはなりましたわ。」(笑)
「りおちゃんらしくていいんじゃない?」
「「「意義な〜し」」」×全員
……
「そろそろご飯、終わりました?」
「「「ごちそうさまでした」」」×一同
「では、最後に葡萄酒をいただきましょう。あさ、お願いね。」
「聖書では杯を回して飲むようにも読めるのですが、さすがにそれは現代には合わないので、小さな杯を用意しました。あゆみとカエデ、手伝ってくれる?」
「ねえ、私たちも飲んでいいの?」
「一番弱いワインにしたしたから、姉さんいいわよね。」
「こっそりパパとママの飲んでるのをこっそり舐めてる子たちが言ってもねぇ。」
「えっ?バレてた?」
「バレるよ。二人とも下手だもん。……コップ半分飲んだら、バレるよ。」
「じゃ、康ちゃんはバレないの?」
「ママ、僕見つかったことないよね。」
「えぇ?康太もやってたの?」
「ごめんなさい。悪いことしたのは謝らないとダメかなって思って。」
「いつ?」
「先週風邪引く前の日。」
「???あれ、風邪じゃなかったの?」
「パパが冷やしてた、サワーレモン飲んだら、気持ち悪くなった。」
「えぇ、あれ、ストロングタイプでアルコール強いんだよ。」
「うん、半分飲んで、気持ち悪くなって、お見舞いに来てくれたりおちゃんに、机の引き出しから出して証拠隠滅してもらった。」
「おい、康太、僕までバラすな!」(笑)
「あ、外から帰ってきたのに、アルコールの匂いがしたときね。」(メっ)
「りおちゃん。……でも、この場合は私でも庇うわ。半分引き受けてくれて、ありがと。」
「7割ぐらいあったよ。うちの兄貴なんて、高校生の時、ビール1本飲んでたよ。大瓶。」
「りおちゃんもお父さんの生ビールの樽、こっそり開けて、コップいっぱい飲んだんでしょ。」
「あさも……、みんなも勝手にバラさないで。2杯分」(笑)
「で、姉さんいいわよね。」
「問題ないわよ。……捕まえたいなら捕まえなさいよ!って感じ?」
「そこまで警察も暇じゃないでしょ」
「じゃ、始めますね。」
「ワインを手に持ってくださいね。」
「祝祷はジュリエットさまにお願いできますか?」
「最後の祝福の祈りですわね。いいですわよ。」
『魔法文明3原則』も制定して、『魔法十二戒』に感動してたりおんですが、なんと『聖なる書、魔法禁止疑惑』、疑惑でなく、決定的な事実ですな。これまでの物語の危機だったようです。解決してよかった。
実は、作者、『聖書では魔法は禁忌』と知ってながら魔法を使う世界を描きたかったんです。だって『小説家になろう』のラノベですよ。魔法が使えなくて、ラノベとして価値がありますか?なら、『聖なる書≒聖書』で神様が魔法を人に授けた世界を描くことにしました。なので、「聖書が禁じてるのに魔法が使えるなんて」ってことは、フィクションとして置いといてくださいね。
もう一つ、聖書の中の奇跡を神様の与えた魔法として、描きたかったのもあります。水の上、歩いてみたかったんです。炎の燃え盛る炉の中で談笑していたい。って、思ったことありません?
これからに期待してください。




