第69話 寺子屋は“This is a pen.” から始めよう。〜従姉妹たちの思い出『子どもフェスティバル』がキーだった〜
「あさちゃんとりおんちゃんがやってた『子どもフェスティバル』、またやりたいね。」
「あゆみちゃん、あれ楽しかったね。」
「僕らって、あの頃から、りおちゃんとあさちゃんと一緒だったね。」
「一緒に歌って、踊って、ゲームして。信仰ってわからなかったけど、楽しかったよね。」
「今は、寺子屋の話しよね?『子どもフェスティバル』関係ある?」
「「「あるよぉ〜」」」
「そう言えば、3人を誘ったね。ついでに友だちも誘ってもらって、毎月やったね。」
「僕は岡山だったから、参加できなかったよ。」
「春ちゃん、夏の富士山キャンプは、一緒に行ったじゃん。」
「あさちゃんとりおちゃんが婚約した年。」
「行ったねぇ〜。あのとき、3人と初めて会ったんだよね。」
「そっちも、3人で、これからいとこになる6人になるって楽しかったね。」
「子どもフェスティバルって、何をやってたの?」
「ジュリエット、僕たちの所属してた信仰の群れ、あっちでは教会っていうんだけどね。あさは子ども向けの聖書の学び、教会学校の先生をしてて、地域の子ども達に参加してもらうために、月に一度、子ども向けのフェスティバル、小さなお祭りをしてたんですよ。」
「ゲームしたり、歌を歌いながら踊ったり…、」
「景品の当たるゲームもあったよね。」
「外れて、信者の家の子が泣いて、地域の無宗教の家庭の子が、譲ってくれたりして、ちょっと教会ってなんなのって思ったりもした。」
「あ、ごめんね。康太、そんなことあったよね。」
「あの頃から、悪い面も色々見せちゃったわね。」
「うちの子が当たらないって、親も怒ってきたよね。」
「えっ、普通子供を嗜めるでしょ。」(汗)
「あの頃からなんだ。成長しない信仰ってなんだろう?って、あさとよく話し出したの。」
「そんなこともあったわね。もっと色々あったけど、私の怒りが沸騰しそうだわ。」
「まぁ、この話はここまでにしとくかな。」(汗)
「続けても良いのじゃが、その表情は あさもりおんもまだ整理がついておらぬのぉ?」「わたしとしては、興味津々だわ。ね、シナモン。」
「ジュリエット、聞いて寝れなくなる話もあったわよ。」
「まぁ、話を少し変えるね。」
「教会という名称自体、教える会。と書くんです。その頃からですね。その呼称に疑問を抱いて調べたのは。」
「だから教会学校も途中から、子ども礼拝に変えたよね。」
「教会という単語は、創造神の教会だけが使用するわけではなく、神や仏を信じることや集まりを宗教と言い、その集う会場を、教会堂と政府が定めた事から、創造神教や仏教、と宗教の名称は、教えるという字が使われて、創造神教は教会と政府の書類では定められたんだそうです。最初“公会”と名乗ったところもあったようですよ。」
「聖なる書の原典では、エクレシア、『神の国の民の集まり』とか『呼び出されたものたちの集まり』という意味で、公会とか集会とつける方がいいぐらいよね。」
「でも、あさちゃん、エクレシアっていうのも、ちょっと恥ずかし気がする。」
「ラノベっぽいね」
「エクレシア足立?」
「高級そうなアパートの名前?」
「その教会という呼称に引っ張られたわけではないのでしょうが、新教と呼ばれる宗派の創造神教の礼拝では、牧師が教えを解くことが最重要視されているんです。500年以上前の宗教改革の時、正なる書を学び、改革をなしたということが、大きな背景かもしれない。」
「旧教と呼ばれる宗派では、聖餐が今でも主なんです。ただ、神の像を拝むので、それはどうなのかな?ってわたしは思うんですよね。」
「ほぉ、創世神国と創造神を敬う我々と似たような争いがそちらにもあるのじゃの。」
「創世神国は翻訳魔法では教会と略されてますね。」
「創造神の方は、あやふやです。」(笑)
「確定した組織を持たぬからのぉ」
「組織持ってる群れもありますわよ。」
「そう言うところは、聖職者も建てておるようでござる。」
「教会の子ども向けだから、教会学校って言ってたのね。」
「僕たちも、フェスティバルは好きだったけどね。」
「教会学校、来たことないわね。」(笑)
「まぁ、集まらないから子どもフェスティバルやってたんだけどね。」(汗)
「信徒の親も、朝に間に合わないから、一人でくる子どもが来れるわけないでしょ。だから、最後にはお昼ご飯に甘めの野菜出汁をじっくり出した美味しいカレーを毎週作って、食育兼ねた子ども礼拝をあさと女子大生の二人でやってたんだよね。それこそ聖餐でパンを割くように、食事を分かち合ってたの。」
「お話は食後、紙芝居で聖書のお話するだけ。だから、とっても楽しそうだったわよ。食べながらいろんな話ししたのも、よかったわ。」
「子ども達は、楽しみに、毎週一緒にお昼してたんだよ。」
「そこなら、私も行ってみたかったかも。」
「特製カレー美味しかったわよぉ〜。」
「親には反感持たれて、反対運動まであったけど、子ども達とはとっても仲良くなったわ。」
「あさ、食い物で人も猫も手なづけてません? 煮干し美味しかったです。」
「反対運動って、何されたの?」
「昼ごはんのついでにやるのがいい加減だって、礼拝を愚弄してるって、役員会で訴えて来たよ。」
「長老さん、「あなた達が朝に連れてくるのは無理だから、あささん達にお願いして、昼間に始めてもらったんだよ。聖餐の意味をちゃんと学びなさい。」って怒ってくれたわ。」
「実際、僕らは朝の準備があったから、礼拝前もいたからね。朝でもやれたんだ。親が来ないから無理だっただけ。」
「なら自分でするって言って、一月ぐらい? 朝やってたわね。牧師まで引っ張り出して。権威が好きなのよね。…その後、母親本人来なくなったわ。」
「ねぇねえ、さっきから、「あさは」、「あさが」、ばっかりなんだけど、りおんちゃんは何してたのよ。ボーとしてたわけじゃないでしょ。」
「シナモンお姉さん、フェスティバルの時のりおんちゃん、すごかったんだよ。」
「なになに?」
「まぁ、企画・運営?かな?」
「それじゃわからないでしょ。」(怒)
「本業だから、チラシ作って、配ったり、プログラムをみんなと考えたりした。」
「歌と踊りの歌詞が楽しめるように、テレビの『こどもの歌』みたいにイラストの入った歌詞が前の壁に次々と映されるの。」
「ダンスもあさちゃんと女子大生のお姉さんと一緒に考えたり、みんなに教えたり。」
「プレゼントやおやつも買ってきたりしてくれてたんでしょ。」
「あさちゃん、会社行ってるのにって、お母さん心配してたよ。」
「企画・運営力と臨機応変の事態への対応力は、そうしたところで養われたものですね。」
「やっぱり、これから上場企業の我が社に転職しない?」
「キッパリ、お断りします。」
「だよね!」(笑)
「じゃぁ、りおちゃん。まずはイートインでジュリエット姉さまの書き方教室と、春樹くんの算数教室やってみたら?」
「あゆ、なんで春樹なの? 年上の俺じゃないの?」
「康太にいちゃん、算数教えられた?」
「はい、無理でした。」(汗)
「最近、数学で分からないとこあったら、春ちゃんに聞いてるの。教えるの上手よ。」
「そんな事ないと思うけど、分かったってあゆちゃんが言うと、嬉しいかな。」
「「「「「「「「ほぉ〜」」」」」」」」
「青春だなぁ〜」
「「青春だなぁ〜」」
「なんで康太ちゃんとカエデちゃんまで。」(笑)
「でね、言いたいのは。
こう言うのに、お子さん通わせたいと思いませんか?って言う、デモンストレーションしたらって思ったの……。
その後、相談会もって、お母さん達の希望を聞いて、お父さん達にも考えてもらって、少し趣旨の説明を りおちゃんと あさちゃんがして、自然と相談会ができたら、いいんじゃない?」
「あゆみちゃんって、アイデア娘ね。」
「話をまとめて、形にするの上手ね。」
「イートインでも、提案よくしてくれてるわよ。」
「ディスカッションって、本当はそう言うものよね。」
「そうなの? 自分ではわからない。」
「そう言う傾向はあると思うから、大切にしなさいね。意識はしないで…。」
「???…それ、どうすればいいの?」
「さぁ?」
「あさたん!っ…噛んじゃった!」
「ふふふっ」
「では、翻訳魔法の改良が終わったら、寺子屋デモンストレーションをジュリエットと春樹が先生で、行おうかのぉ。…先生と言うのもなんか違うのぉ。」
「師匠はどう?」
「カエデちゃん、師は先生だけど、少し柔らかい感じね。」
「シナモンお姉さん、お師匠さんは?」
「それがいい。」
「翻訳魔法の改良、どのくらいかかるの?」
「明後日かの?」
「早すぎるわ。3日はちょうだい。」
「では、風曜日と水曜日の休業が明けてから相談という事でいかがでしょう?事前に予行演習も必要でしょ?」
「こどもフェスティバルの時も、練習したわね。」
「歌もダンス、揃ってたもんね。」
「まぁ、まぁねぇぇ〜。冷や汗もんだったわよ。」
「春ちゃんもいい?」
「二桁の足し算ぐらいでいいかなぁ?」
「うん、いいと思うよ。」
「ジュリエットさまは、あいさつと書き方でどうでしょう?」
「いたただきます。も教えたいわ。小さなおにぎりとお味噌汁? あったら嬉しいわ。」
「最初ですから、そういうのもいいかもしれませんね。」
「おにぎり、継続するかどうかは、親御さん達の考えで。スポンサーも親達になるでしょうからね。」
「ねぇ、最初、“This is a pen.” じゃなくていいの?」
褒められたと思ったら、最後にボケをかまして来た あゆみ。これがクリーンヒットになるとは、作者も驚きました。次回もお楽しみください。
ではまた。
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