表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界コンビニ『戦場のファミリーストップ』開店です 〜足立区から出勤、本社と提携。手作り特大角煮おにぎりが爆売れ。夜は常連S級冒険者のほのぼの居酒屋に。  作者: 柿野たね
第1章 異世界でコンビニ始めました

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

65/72

第65話 緊急会議は「魔獣解体職人見習いを探せ!?」彼に魔獣解体を教えることは決定事項です。会ってみましょう。

 『ファミプ』プレオ店の特徴は、雑談から会議になり、会議してたら雑談になる曖昧さ。まぁ、ほぼ雑談ですね。


「では、2階の会議室で、ちょうどこちらも揃ってますしね。」


 ギルマスと緊急会談を制定した後、アルノに声をかけた。


「社長、暇なの?」

「暇じゃないはず…」

「昼食会から帰ってから、ずっと居ませんでした?」

「いや、途中で、真・社長室で事務してたよ。」

「その真、ちょっと古く感じますよ。」

「第二社長室にしておく」(汗)

「二番目の社長みたいですよ。社長室第二の方がいいんじゃないですか?」

「他の考える。」


「ほんの少しですけど、してましたね。」

「柳田さん、3時間はしたよね!」

「ちょこちょこ、こちらの見学に来てましたよね。」

「天童が悪いでしょ。今日は…。」

「私も経過気になりましたしね。」


 二人、一緒に降りて来てたのね。


「時間は?」

「あるよ」

「大丈夫です」


「ということで、あさもシナモンも大丈夫でしょ。」

「大丈夫!」

「その前に、秘書室の備品、発注しないと。今日あっちは水曜日でしょ。配送、来週になっちゃう!」

「本社の秘書室と同じものを人数分カートに入れてありますが、確認されますか?」

「すぐする。半蔵くんが帰ってくるまでには終わらせる。」

「ギルマス、それからでいいですか?」

「半蔵に声かけたから、待っててやるつもりだった。お茶しとる!」


「山野と国道分は発注終わってます。」

「なんで、そっちのだけ早いのよ!」

「すみません。声かけるタイミングが…。」

「まぁ、変えたいものもあったから、よかったわ。」

「緑山、手伝って。みんなの備品注文する。」

「はーい!」



「そうだ、だれか知り合いに鳥獣解体したい人、できる人がいる人、できる人。……居ない?」

「りおんくん、大雑把な希望だねぇ。」

「社長の関係者で、います?」

「・・・」

「いないと…」


「りおちゃん、ちょっとやばめなのはいるかも。」

「春樹、同級生?」

「康太にいちゃんの中学の同級生。」

「啓太のことか?」


「わかった。いるのか、じゃ、後は半蔵くんとシナモンの用事が終わったら、2階の会議室で。春樹たち4人も参加してもらおうか。」

「後のみんなには、シナモンと柳田さんに説明してもらうから。お店のこと、頼むね。」



 ……

 はてさて。シナモン、半蔵も揃った。


「で、康太、誰だ、そいつ」

「徳山啓太って奴だけどさ。いい奴なんだよ。それ前提な。代々マタギの家系でね。親父さんが山を降りて、東京でステーキレストランしてるんだよ。たまにうちも食べに行ってる。」

「それって、綾瀬にある店か?ログハウスみたいな木のテラスの」

「それそれ。あそこ美味しいでしょ。」


「その啓太、実践やりたいって、いま農業高校に通ってんだ。」

「実践?」

「畜産獣の解体。」

「お爺ちゃんがマタギで、夏休みとか一緒にずっと山行ってて、畜産科行くと解体ができるって、農業高校入って大学は東京農大か、東大農学部に行きたいって。なら高校は普通科に行けって、おじさんにもお爺さんにも言われたらしいんよ。」


「この間、僕の入学前に康太兄ちゃんと一緒に会った時、目が血走ってて、鶏の解体したら、面白かった!次豚!って、すごい興奮して語り続けるの。ちょっとサイコ入ってた。」

「怖かったなぁ。大丈夫ってか? って聞いたら、「おかんにもそう聞かれる」って。」


「初心者ハイって奴だな。」

「特に、才能のある奴がなりやすいわね。」

「ちゃんと時期を見て経験させないと、危ないぞ」

「怖さも知らないと、問題を起こすやもしれぬでござる。」

「そやつの爺さん、自分で指導したかったんじゃろうの」


「問題って?」


「2種類ある。解体が怖くなる者と、解体を遊びのように考える者。」

「家が、杣人(そまびと)なら遊びのようにはならぬでござろうの。」

「杣人の家で、解体が怖くなるのは問題だのぉ。」


「康太、そやつの家が杣人なら、異界には慣れておるのではないか。」

「そうでござるな。森には街の人間には感じられないものもいるやもしれぬでござる。」

「森の中だと、誰もいないのに、いたずらされたり話しかけられたりするって言ってた。」

「コロボックルや妖精がいるんじゃないか?って、話してたよね。」


「カッパとか座敷童とか?」

「あゆちゃん、それは川とお屋敷。」

「河童の川流れっていうもんね。」

「カエデ、なんでそんな言葉知ってるのよ?」


「早い時期に、良い師匠のもとで数をこなさせたほうが良いでござるな。」

「いきなり連れて来ても、良いかもしれぬな。」

「異世界も森も、変わりはなかろう。」

「ここに連れてきて、一時記憶忘却魔法をかけておけば、問題はなかろう。」

「秘密保持魔法契約できなければ、忘れてもらうだけでいいわけですものね。」

「決定じゃの」


「えっ?決定なの?」

「杣人の家系で解体ができなくなるほうが、問題じゃのぉ」


「可能なら、啓太くんの父と祖父とも話をしたいですね。」

「啓太の爺ちゃん、ちょうど来てるって言ってたよ。」

「心配だったんじゃない?」


「その子の家系では特別な課程で体験してたことを、途中から他の者と同じ課程で学べば、おかしくなるのは当然だわ?」

「それでストレスが溜まって、精神が病んでおったということじゃと、ワシは見るぞの。」

「人間より長く人を見ておる我ら3人、信用して良いでござるよ。」

「爺さんは、大切に孫を育ててきておったんじゃろのぉ。」


「子供の時からの流れに戻してやるのが良いということじゃ。りおん、お主ならわかるじゃろ。」

「そうですね。特別な学びをしてるものを、普通の基準の学校に合わせる問題は、私たちの国の大きな問題点です。」

「それぞれの能力に合わせて、成長させるのが苦手な国ですよね。」

「あら、春樹、難しいこと考えてるのね」

「あさちゃん、僕ら、りおちゃん筆頭に、変な人だらけの中で育ってると思うよ。」

「俺、普通のモブだけど?」


「「「どこがぁ〜」」」×全員


「せっかく就職した会社、嫌になって、1年で辞める人はモブじゃない!」

「「「モブは3年我慢するね。」」」


「夜眠れなかったら、昼寝るから、大丈夫って平気で夜更かしする。」

「興味持ったら、ず〜とそれだけしてられる。」


「「「「「「モブではないね!」」」」」


「ほほほ、りおん、諦めるんじゃの」


「モブは自分をモブと思ってません」

「春樹、確信ついてあげないで」


「じゃ、啓太は、バイト勧誘候補ってことでいいの?」

「ギルドの解体職人のもとで、修行させればのぉ、凄腕の解体職人になるだろうの。」

「あっちではできない修行だわ。」

「僕が親なら、その後大学に行って、学問を学べというね。他の人とは違う目で学ぶことができるからね。」


「あ、まず独習しろって学び方、それもモブじゃないわね。」

「あさ、独習してから、教えを乞うたほうが、最初から深く学べるよ。」

「ま、最近、それ納得したけどね。」

「あさが一人でピアノ練習してたの、そのせいなの?」

「大人になってから、ピアノやり直した時、習いに行こうとしたら、りおちゃんに反対されたの。もう、自分が先生になれるから、独習しろって。そのほうが自分で考えて、早いよって。」

「先生に教わると、その先生までにしかならないもの。それに稼ぐためにはのんびり練習させたいしね。」

「講師経験者は語る」


「自分で考えるように教えたら、仕事の依頼が来なくなった。」(笑)


「途中で手が痛くなって、中学生で辞めた時に似てたの」

「で、自分で色々調べたら、今はちゃんと手が痛くならない引き方を指導してる本があったの。もし、習いに行った先生が、前のままだと。もう練習辞めてたかも」

「ネット動画でも昔の弾き方の人多いもんね。」


「独習って、自分で考えて学ぶことを身につけさせることが目的なのね。」

「それができてれば、人から学んだって、いいんだよ。難しいけどね。」


「聖なる書にも『弟子が師を越えることはない』と記されておるの。『師のようになることはできる」とも」

「間違った教えを学ぶと、そのまま間違った教えを身につけるということでござる。」

「正しいことを習って、師のようになれれば、それも良いことよね。師が良ければだけどね。そこが難しいのよ。どんなに良い師であってもね。」


「りおちゃん、私たち、高校生には難しい話になってるよ。」

「教えてもらうばかりじゃなく、ちゃんと自分で考えて、学びなさいってことよね。」

「りおちゃんがカエデ姉ちゃんに「一人で学べばいいじゃん」って言ったのは、そういう意味でもあったの?」

「まぁね。」


「話し戻すと、啓太くんは早めにあっちの事務所に連れておいで。彼のためには早急に必要なことかもしれないね。話を聞いて、必要があれば、こっちに招待しよう。」

「まぁ、春樹くんと康太くんの話を聞いただけの判断ですから、見当違いということもあります。まずは会ってみることですね。」



「では、ギルマス。一人候補が見つかったということで、こちらで解体を受けるとしても、彼だけで精一杯いうことです。」

「成長を待つ時間はい。解体職人はやはりこちらでということだな」


「では、受付業務をどうするかだな。その辺りから話そうか。」



 やっと懸案だった、ギルド委託業務についての相談が始まるのか? ギルドから業務委託の開始は、いつになるのか。

 タイトルは聖書ルカによる福音書6章40節の引用です。間違った教えに従ってる者たちへの喩えです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ