第56話 “ちゃぱてぃー”は波乱の予感!〜ジュリ姉さんに事件の予感!〜
==============
プレオに初登場!
甘くてふわまろクレープ
==============
はちみつシナモン 40リオン
チョコバナナ 50リオン
イチゴ 80リオン
初回サービス本日2割引
子供サイズは半額&2割引
==============
ジュリエットが可愛く美味しそうな文字でメニュー看板を書いてくれた。
「ジュリエットさま、ありがとうございます。意外と可愛いく丸い文字なんですね。」
「あら、りおんにはそう見えるの?」
「はい。まる文字という可愛い文字で書かれてます。違うんですか?」
「違わないわよ。エルフの文字自体が丸くて可愛いのよ。そん癖が出ちゃうわね。」
「ジュリエット姉さま、私、その文字見たいです。」
「ことり、今度共通語教える時には見えるわ。待ってるのよ。」
「はーい!」
クレープの試食の列と“ちゃぱてぃー”の試し焼きの列は、お昼の1時になっても途切れることはなかった。
ママ達は試食の後、材料を購入して自分で“ちゃぱてぃー”を作る人、折角だからと天童くんの白い“ちゃぱてぃー”を注文する人、狭い試食コーナーでは入りきれず、店の前にはママの列ができていた。子供たちは座敷にきちんと座って、試食のクレープとジュースで笑い転げていた。パパ達が世話をしてて、膝に乗る子が増えた。ちゃんと譲り合いしてる?
「あら、あなたの捏ね方って、随分カンタンなのね。」
「うちは、いつもこんなのよ。1時間ほど寝かせとけば、まとまるから、大丈夫よ。」
「まぁ、そうよね。大丈夫よね。」
「これ食べてもそう言えるにゃ?」
「「「えっ?」」」
自分流でこねてたママの会話にエリーさんが割って入って、天童が捏ねた白と茶色の“ちゃぱてぃー”をひとつづつ、口に入れていった。
「なにこれ、白いのふわふわ。茶色いのも全然しっとり柔らかい。」
「これ、プロだからでしょ」
「天童、普通のパンは焼いてるけど、“ちゃぱてぃー”は今日初めて焼いたらしいにゃ。」
「「「えええええっ」」」
「粉の種類と水の分量とこね方が大切なんにゃ。せっかく良い粉買ったんだから、シナモンに聞いて、ちゃんとしたの旦那と子どもに作ってやるにゃ。」
「「「はーい!」」」
その後、シナモン見つけて、聞いたのかどうか?……何しろいろんなところで面白い会話をしていたので、見逃してしまった。(汗)
外で遊びたくなった子供もいて、焼き終わるとママと広場へ。父達は子どもの世話へ。ほんとに広場でクレープ女子会の大きな輪ができてました。真ん中で大縄跳びしてる子ども達がなんとなくシュールだった。(汗)
小さな半円の輪が繋がって、大きな輪になってる感じって、わかる?
花びらの真ん中が大きいって感じだにゃ。
ママのネットワークは、プレオの街も侮れないようで、列の最初は猫ママ優先。買い物した後子供を預けて、散っていった。……列が増えて輪が増えていった。
「エリーさん、商品用、どんどん焼いてください。」
「はーい」
「疲れたら交代します。」
「大丈夫ニャ、レモンサワー分頑張る。」
「じゃ、任せます」(笑)
気がついたら、エリーさん、クレープコーナーに復帰してた。
後輩が気になって、叱りにいったのがさっきの出来事だったのかな?
はてさて
「あさちゃん、うちの“ちゃぱてぃー”どう? いつもより良くできたんだけど、小麦粉が違うからかな? この全粒粉? いつものと似てるけど、綺麗。粉が細かくて、触っても嫌な感じがないの。いつものはちょっといろいろ入ってるの。」
「お兄ちゃんが焼いたのは、もうちょっと美味しいよ。」
ママ達が落ち着いて来た頃、自分の焼いた“ちゃぱてぃー”を持って、アイリーンが聞いて来た。
「粉、いつものあります?」
「あさちゃん、わたしさっき街で買ってから来たから、持ってるわよ。見てみる?」
「シシカゲくんママ、ありがとうございます。」
「麩の量が多いですね。品質の違いと種類の違いかもしれませんね。」
「かなりお高めだけど、ファミプの全粒粉、いいわね。」
「ありがとうございます。」
「これなら、うちの宿六も美味しいっていうかしら。……どうせいつもダンジョンだと兵糧丸しか食べてないくせに。文句多いのよ。」(怒)
「モミジ、なんか色々溜まってるにゃ? こんど半蔵にシシカゲ任せて、一緒に飲もうにゃ!」
「エリー姐さん。ほんと、ほんとに色々聞いてくれる?」(涙)
「大丈夫? このタイミングで言いにくいんだけど、……一袋、購入させてもらっていいですか?」
「あ、シナモンちゃん、うちのがお世話になってるから、もらってくれる? 迷惑かけてるでしょ。」
「いいんですか? 半蔵さんには私たちもお世話になってますよ。」
「気にせず、もらってちょうだい。」
「ありがとうございます。」
「シナモン、こっちの製品、調べるの?」
「小麦の品質が良かったら、製粉改良したら、美味しいのができるかもしれないじゃない?」
「そうなったら、いいわね。」
少し離れて、内緒話するあさとシナモンであった。
「お店の“ちゃぱてぃー”は天童くん、男の子が捏ねたから、よりしっかり捏ねてるかも。シナモン、なかなかOK出さなかったから。」
「天童、いただいた小麦で作って見せて。」
「はーい。この後、捏ねますね。」
お店の材料を寄せて、その小麦で天童が作業を始めた。彼はずっと試食用と販売用をこねていた。
「こんな感じです。いかがですか?」
「しっかりこねて、いい感じね。」
「いつも、たくさん作るから、ちょっと適当になってたかしら?」
「主婦は大変ですから、僕もだんだん手抜きしたくなってます。捏ねるの疲れますね。」
「今日はしっかりやりなさい。商品に手抜きは許さないわよ。」
「了解です!」
「天童、パン屋で働いたことあるの?」
「母と作ったら、大叔母が喜んでくれたから、色んなパン作ってたんです。」
「あの、歌姫の大叔母さま? ……それでか。」
「はい。多分その大叔母です。」(汗)
「飴しか食べてないのかと思ってた」(汗)
……
「うちにもこんな子一人欲しいわ。婿にどうかしら。」
小声で、天童君の母世代のエルフさんが、ため息混じりにつぶやいた。推定年齢300歳、りおんの憶測です。『憶測で……言っちゃぁ……』(薬屋の箴言)
「母さん、勝手に婿探ししないで……。孫がこんなにいるんだから、いいじゃない!」
エルフさんのそばには五人のガ……、ゲホン、可愛らしいエルフのお子さま。美味しそうに試食クレープを食べていた。
「それは、あんたの妹の子でしょ。あんたも早く見せなさい。」
「天童、すまんな、聞かなかったことにしてくれ。」
「えっ、ジュリエット様。お母様なんですか? ……
クレープが盛況だと思ったら、クレープ焼き機も盛況。主婦が種無しパンが早く焼けると興味を持って“ちゃぱてぃー”食材も大盛況。白い“ちゃぱてぃー”も売れていた。…そこにエルフのご婦人。ジュリエットのお母様?
「うちにもこんな子一人欲しいわ。…婿にどうかしら。」
天童君の母世代に見えるエルフさんが、ため息混じりにつぶやいた。…推定年齢300歳、憶測です。
「母さん、勝手に婿探ししないで…。孫がこんなにいるんだから、いいじゃない!」
「それは、あんたの妹の子でしょ。あんたも早く見せなさい。」
「天童、昨日会ったばかりなのにわるいわね。聞かなかったことにして。」
「えっ、ジュリエット様。お母様なんですか? 」
「そうよ。…似てないけどね。」
天童くんが呼び出されたところで、3,000文字超えてました(笑)。
クレープのそこそこ騒動は一段落したと思ったら、ジュリ母の爆弾発言。“ちゃぱてぃー”が呼び起こす事件は一体なんなのか?次話に続く!
次話はきっと【★★★★★】を押したくなる展開です。「当たりだったな」と思ったり、エルフ母の爆弾発言の内容が気になる方は、ぜひ【ブックマーク】や【評価(☆☆☆☆☆)】で応援していただけると励みになります!」




