第55話 クレープvs “ちゃぱてぃー”に意外な乱入者!?〜勝負の行方は……
種無しパンの試食コーナーで、最初に盛況になったのは、やはりクレープだった……。
あさと実を中心に調理場でクレープ生地の準備を始めた……。
……
「あささん、3枚焼いて、はちみつシナモンとチョコバナナ、いちご、3つ作って、一口大に切っておきました。」
実が単なる皿を差し上げて渡しつつ……。
「ご城主さま、こちらがその一皿にございます。」
「あ、実、お主も悪よのぉ!」(笑)
「ちゃんと味見、確認しないと……。小判が入ってないわよ。」
「だね〜」
「……はい、おばあちゃんも味見、一蓮托生です。」(笑)
「高齢者にも美味しいか、確認しないとだね」
「汗だくの唐揚げ担当も確認しないと!」
厨房では、定位置フライヤー前に陣取る極悪城主りおんと越後屋あさ、実と山野を含む子分たちの会話が繰り広げられた。(笑)
「「「「「いただきま〜す」」」」」
「「「「おいしいねぇ〜」」」」
「こっちも美味しい!」
……いや、悪代官コントもう終わり?……つまみ食いに戻るの早っ!(笑)
「「あぁ〜ずるい!」」
「あ、ことりちゃん!……シナモンも!」
「シー、はい!……証拠隠滅!」
「「あ、ありがと! 美味しい!」」
「これは皆さん、喜ぶわけですね。」
『僕と緑山さんも食べたいです。レジから見えてますよぉ』
『国道先輩、私のは良いから……』
「はいはい、国道くんと緑山さんも後でこっそりね」
「あささん、追加の材料ください。……こっちでも焼けるんですね。」
「実、クレープ、こっちでも28cmで焼いて、持って来て!」
「実さん、頑張って。作る方は人数増やせるんですけど、あっち、焼くのは二人までなんです。」
「3台目は?」
「店長、見てないんですか?」
「生クリーム混ぜるのが面白くて……」
「なにその赤い機械!」
「ふふ、シナモン、良いでしょ。僕のオートミキサー」と顔がニヤけるりおん。
「うちのじゃなくて、僕のなのね。」(笑)
「うん」……再びにやけてる。
「全然、可愛くないわ!」
イートインが気になったので、あさに着いて二人で向かった。途中レジの二人の口にも試食を放り込んでおいた。
「「美味しい(です)!」」
はてさて
「あささん、これ食べて!」
「えっ??」
「「アイリーンさんが作ってるの?」」
「あ、あささん。今はアイリーンさんの順番です。」
「順番?」
「みなさんに試食してもらったら、このクレープ機が甚く気に入られて、うちで焼くより安定して早く焼けるって。」
「「「これ、便利すぎ」」」
「あささん、これ売ってないの?」
「これ、ここでしか使えないんです。」
「残念ね。」
「うち、薪なの!火力調整難しいの。」
「うちは魔道具だけど、火力弱いの。強いのは高くて。」
「ってことで、ここで使わせてって、ことりちゃんにお願いしたの。」
「テスト的に、やってみてもらってます。」
「うちで焼く半分の時間で作れるわ。」
「小さくても10〜15人のグループだから、子供も入れると30枚ぐらい焼かないと……。」
「初めにパンを割いてお祈りをして食べるでしょ。そのあと一緒に食べるでしょ。だから、結構必要なのよ。」
「他の物もあるんだけど、パンは大事なのよ。」
「このあと主婦が集まって、作るんだけど、これの方が断然楽!」
集まった、子連れのお姉さまたちが口々に語って、必要を訴えて来た。主婦パワー恐るべし。
「そういうわけね。りおちゃん、使ってもらおうよ。」
「店長、使用料払うから、使わせて。」
「国道くん、天童くん、そこの後ろ側にテーブル5つ並べて。実、200V持って来て真ん中と左端に100Vはそのまま予備、臨機応変。200Vの火力はさっきまでのと合わせて。」
「アイさん、材料はそれぞれお買い上げで、使用料はテストということで今日は無しで、次までに決めます。お水は男の子たちが大鍋に入れて持って来ます。ドリンクコーナーの軟水の『美味しい水』だと、料理にも使えます。お好きな方で。エレンちゃんはこっちで携帯端末で臨時レジ。」
ちゃっかり、お水も紹介してる りお店長。
「アイさん、シナモンとわたしに、みなさんのパンを一口ずつ味見させてください。」
「こちらの味、知りたいんです。」
「あさちゃん、アイって呼び捨てか、アイちゃんで呼んで欲しいです。味見はOKよね?」
「「「「「「「「「「「OKよ」」」」」」」」」」
「実と天童くん、パン調理セット一式6セット持って来て」
「はーい!」
みなさん、クレープに釘付けと思ったら、クレープ試食したあとは、種無しパンのクレーププレートの方が気になったらしい。
クレープは人気ないのかなぁ?と思ってたら……。
「店長、クレープ、今日は販売しないの?」
「「「「「あれ売って欲しい。帰りに広場で子どもたち大縄跳び、わたしたちおしゃべり。クレープが必要よ!」」」」」
「「「「「絶対必要ね!」」」」」
「シナモン、一ついくら?」
「小瓶入りが40リオン」
「自分を売らないで」(笑)
ボケがシュールで、ほぼ伝わってない!(汗)
「はちみつシナモンが40リオン、チョコバナナが50リオン、イチゴは80リオン。イチゴ、結構するの。それぐらいの価格だけど、今日はサービスどれでもクレープ2割引でOKよ。正式には後で決めます。」
「「「「「やったぁ〜」」」」
「子ども向けの小さいのも要りますか?」
「「「あると嬉しい」」」
「じゃ、大人の半額。それも2割引で」
「「「「「「「「ヤッタァ〜シナモンお姉ちゃんありがとう!」」」」」」」」
「子供は3割引……」と可愛いからと目を細めて呟くシナモン。
「シナモン、やりすぎ」
「はーい!……あさ軍曹!了解です。」(敬礼)
総長が軍曹の下なの?
「カエデちゃんは試食用。エリーさん、通常の40cmサイズ、お願いできます?」
「ことり、大丈夫ニャァ〜」
「ヒルルさん、商品ですから、スライスしたイチゴはクリームの半分を埋めて最後に1個乗っけてください。子供用も1.5倍ぐらいに。最後に半分に切ったイチゴ1個乗っけます。」
ことりが軍曹代理です。お店がほんとに戦場になってきてません?
『戦場のファミリーストップ』の意味が変わってきてます。(汗)
「店長、クレープのお持ち帰り箱、ありましたよね。それと値段表!」
「どっちもあるよ」
「お願いします。」
急いでクレープ用の箱を倉庫に取りに、可愛いのがあってよかったな。このおしゃれなメニュー用の黒板看板、なんの時に買ったんだろ?うちにあった。(汗)それにチョークもちゃんと一緒にあった。
「ジュリエットさま、メニュー看板描いてくれますか??
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プレオに初登場!甘くてふわまろクレープ
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はちみつシナモン 40リオン
チョコバナナ 50リオン
イチゴ 80リオン
初回サービス本日2割引
子供サイズも半額&2割引
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これでメニュー看板、共通語でお願いします。」
「リオンが書いても読めるのに……。
まぁ、いっぱい売れてほしいんでしょ。書いてあげるわよ。」
「ありがとうございます。よろしくお願いします!」
「じゃ、試食用を最初に作ります。お一人一つで〜す。
「ご注文いただいたら、商品用を作ります。
試食して美味しかったら注文してくださいね。」
「“ちゃぱてぃー”作り、焼き始める前に、クレープの注文してくださったら、焼き上がる頃に、お作りしますね。」
「「「「「「はーい〜」」」」」」」
クレープの試食の列と“ちゃぱてぃー”の試し焼きの列は、お昼の1時になっても途切れることはなかった。
結局、“ちゃぱてぃー”VSクレープダービーはクレープメーカーが殴り込んで、一番人気はクレープでも天童くんが頑張った“ちゃぱてぃー”でもなく、クレープメーカー優勝!ですね。(笑)
「うちもクレープメーカー欲しいなぁ」と思った方、この話良かったなと思った方、いいねと感想お待ちしてます。【★★★★★】もいただけると嬉しいです。




