第53話 翻訳魔法も絶対ではない。白い“ちゃぱてぃー”と原宿スイーツは正義です
朝から始めた試作。
料理好きが集まったので食べられるものはできたようですが……。
エルフのお姉さんたちの口に合うものができたのか?
種無しパンの実態は……
2種類のチャパティの説明し、試食のお皿をお渡しした。
「見た目は全粒粉のこれ? “ちゃぱてぃー”に似てるわね。」
「茶色いのはうちの“ちゃぱてぃー”に似てる。薄力粉? 白いの? これ、王族、貴族用?」
「美味しそうだけど、白い“ちゃぱてぃー”初めて見たにゃ。」
「「「“ちゃぱてぃー”食べていい(にゃ)?」」」
「「「???」」」
「“ちゃぱてぃー”?」
「これチャパティですよ。」
「このパン、“ちゃぱてぃー”に似てるわよ。」
「チャパティ」?
「ちゃぱてぃー]?
…
「あ、“ちゃぱてぃー”なの?」
「日本だと“チャパティ”で、プレオだと共通語だと“チャ・ぱぁ〜てぃ”(語尾をあげてる)なの?」
「あ、同じ言葉なのね? 発音・声調が違うと、私たち別の単語と思うから気づかなかったわ!翻訳魔法も違うって認識したみたい。」
「ジュリエットにもチャパティと聞こえるから、逆に違うものと認識なの?」
翻訳魔法は“ちゃぱてぃー”=チャパティと認識できず、そのまま日本語の発音でジュリエットたちに伝えていた。つまり、あさ達とジュリエット達は同じくチャパティと聞いて、全く別のものと認識していたのである。
「「ちゃぱてぃーなの!」」
「“チャ・ぱぁ〜てぃ”なのね。」
「ちょっと違う、もっと平たく“ちゃぱてぃー”よ。」
「“チャぱてぃー”ね。」
「もうちょっと練習してね。」(笑)
「「「「「プレオの言葉、教えてください。」」」」」
「ドボルジンク次第ね。準備できたら教えるわね。」
「“ちゃぱてぃー”、味に馴染みがあるのは、やっぱり茶色い方かしら。でも口当たりは良いのは白い方だけど、印象がないわね。」
「うちの“ちゃぱてぃー”に近いのは茶色い方だにゃ。でも、あさの作った方が丁寧で美味しいにゃ。うちのが雑に思っちゃうにゃ。」
「粉の製粉法の違いかな?」
「白い方は美味しいけど、物足りないです。ごめんなさい。」
「白いの口当たりはいいんだけどにゃ」
「これをつけて食べて見て」
「カレー? これ、美味しいわよね。」
「ご飯が欲しい。」
「カレーの味と白い“ちゃぱてぃー”口当たりがとっても合うわね。」
「カレーと合うのは、茶色い方もいいけど、絶対白い“ちゃぱてぃー”だにゃ!」
「カレーをちょっとだけにすると、茶色いのもいいわよ。」
「ご飯と似てるのが、白い“ちゃぱてぃー”ってことね。」
「白い“ちゃぱてぃー”は、ベーコンとほうれん草の炒め物とか、他のものともよく合いますよ。」
「茶色い“ちゃぱてぃー”も合うけど、白い方がよく合いますね。」
ジュリエットたちの感想の後、あさとシナモンで他の具材との相性も紹介した。
「でわ、3つ目がクレープです。作るのが面白いから、見ててください。」
カエデがお玉でクレープ生地をプレートに垂らし、あのT字型のトンボを使って、丸く広げた。掠れることなく美味しそうに焼けた。
「焼き立てをどうぞ」
「薄くてきれいね。しっとりしてる。ほんのり甘い。でも、お腹は膨れないわね。」
「ちぎって口に入れたら、すぐなくなるね。」
「種無しパンは、割いて分けて割食べるんですよね。」
「くるくるっと巻いて裂くと、裂きやすいです。でも、これ本当はお菓子なんです。」
「「「えぇ?お菓子なの?」」」(驚)
「ほんのり甘いけど、オヤツにはいらないニャァ〜」
「私も別のがいいわね」
「そうよね」
「では、これをお召し上がりください。」
ことりが目の前で、真ん中に溶かしバターを塗って、蜂蜜をかけて、シナモンが嬉しそうにシナモンを振り、端を折った後、クルクルッと丸めた。一口大に切って、皿に乗せた。
「「「何これ…美味しい!」」」
「お菓子だにゃぁ〜」
「貴族様のお菓子?」
「王族のデザートってやつじゃない?」
「このクレープは、このクレープ生地で、いろんなものを包んで食べるんです。包むものによて、スイーツになったり、手頃なおやつなったり、お食事になったりするんですよ。私も大好きです。」
「私も好きよ。ね、シナモン。」
「名前の通り、私も大好き!毎週原宿歩きたいぐらい!」
「毎週行ってるの?」
「行きたいって言っただけよ」(怒)
「原宿はわからないわね。でも、美味しいってことね。他にどんなのがあるの?」
「ことりとエレンで、実演します。」
「はい、…イチゴのクレープを作ります。」
今後イートインで関わる若手に、実演の花を譲った形のシナモン。さすが秘書室長。
「カエデちゃんがちょうど焼いてくれたので、この生地で作ります。」
「最後に半分に畳んで、円錐状にまとめていくので、全体の1/6の三角形の端っこにホイップしたクリームをこん盛り絞り出して、山をつくります。」
「ギリギリの端っこから真ん中あたりまで。いちごのスライスを端っこに、バナナを真ん中あたりに飾って…。」
「半分におった後、円錐状になるように、くるくる狂ってまとめて」
「綺麗な紙で包んで丸めます。」
「イチゴとバナナのスライスです。」
「ありがとう。最後にイチゴをひとつのっけます。」
「いちごだけより、バナナを入れる方が、私は好きです。」
…
「どんどん作るので、ジュリエット姉様、まずはおひとつどうぞ。」
「あら、可愛い。シナモンが出かけてまで食べたいって気持ち、わかるわ。」
「ジュリエット様、原宿のお店は、もっと飾って、カラフルなんですよ。すごいの。」
「これよりもっと可愛いにゃ?」
「私、見てたら作ってみたいにゃ!」
「私はクレープ焼いてみたい!」
「作って見ますか?」
「ほんと?」
「いいにゃ?」
「「「おはようございま〜す。」」」
「「「「いらっしゃいませ〜」」」」
「おはようにゃ!」
「エリーお姉ちゃんたち、ずるい!」
「美味しそうなの食べてるにゃぁ〜」
「ほんと、美味しそうなもの持ってますね。何やってるんですか?」
「まだ食べてないにゃぁ〜」
「アイ、お、お、おはよう!」(慌)
「ジュリエット姉さま?今、隠したのは何ですか?」
「え、これ、私がもらったの。試食するの…。」
パクッ!うううううう〜ぅ
「美味しいぃぃ〜。何これ、本当に美味しい。こんなの初めて!」
「「「「「えぇぇ〜。そんなに?」」」」」
「「やっぱり食べたい!」」
「イチゴクレープ、最高!本当、なんなのこれ?人生損してたわ!」
「わたしも食べたいぃ〜」
「アイさん、のぞみちゃん、このみちゃん、おはようございます。」
「私たちの国の種無しパンの試食中なんです。」
「これはクレープ。種無しパンのスイーツ、おやつ版なんです。」
「そうなのよ…(汗・汗)。あさたちの国の“ちゃぱてぃー”を色々作ってくれてるのよ。どれも美味しいわよ。」
「そうなんですね。で、なぜ焦ってるんですか?」
「なんでなんだろ?わたしもわからない…(爆笑)」
「試食をもらって食べようとしたところで、美味しそうだから取られたくなかったジャスミン姉さまが、焦って隠してもっと恥ずかしくなったというところでしょうか?」
「カエデ。冷静に分析しないでいただけます? すでに落ち着きましたわ。」
「のぞみちゃん、このみちゃん、食べてみますか?」
「カエデおねえちゃん、いいの?」
「ことりさん、アイさんとのぞみちゃん、このみちゃんにも試食大丈夫ですか?」
「エリーさんとヒルルさんが作るのは、後でいいですか? 小さいのを作ります。」
「ことりちゃん、エレンちゃん、私たちのも、よろしくにゃ!」
「カエデちゃん、クレープ機の小さい方の円、直径28cmぐらいのたくさん焼ける? 試食用。半分の小さなお玉1杯で、その大きさになるの。」
「あささん、やってみま〜す。」
「お願いね。」
「少し焼いたら、代わるので、ヒルルさんも小さいの焼いてみます?」
「あ、エリーさん、一緒に作ります?」
「ことりちゃん、いいのにゃ?」
「まずは作り方、よく見て、覚えてくださいね。」
「あ、あささん、いいですよね。」
「カエデ、ことりちゃん、いいわよ。まかせたわね。」(笑顔)
「ことりたち、自由に動いてるわね。」
「自分で考えて動いてくれるから、わたし楽よ。」
「いい子たちでしょ。」
「うちの子もね!」
二人で、顔を見合わせ、爆笑した二人…。
「「なに笑ってるんですか?」」
「シナモンとわたし、親バカだなぁ〜って」
「子どもって、私たち?」
「「そうなるわね。うちの子可愛い〜」」(笑)
シナモンに、ハグされそうになって、逃げた ことり。忍者は素早い。
カエデにハグしたいな〜と眺めてたら、レジも見渡せる位置にジュリエットさまが移動していた。あれがセーフエリアなのだろう。
はてさて
ことりのを試食したエリーとヒルル。
「「「「「「これ、美味しい!」」」」」
「見た目も可愛いにゃ。ジュリエットが隠すのわかるにゃ!」
「でも、パンじゃなくなってるわよね」
「パンじゃないけど、美味しいですよね?」
「ことり、おいしいのが正義にゃ!」
「デザートやスイーツとして食べたいから、いいわよね」
「あなたたち、他のもあるのよ。あさたちが困ってるわ。」
予想してたけど、本来の種無しパン“ちゃぱてぃー”ではなく、完全にクレープの方が大人気になってしまいました。(笑)翻訳魔法のバグはGeminiさんたちAIのバグと似てる?
次回、なにやらイベント発生の予感…。発生しないわけないですね。(汗)
美味しいおかずをくるんだチャパティと果物たっぷりクレープ。どちらが食べてみたいですか?
感想欄で激論、期待してます。(悪顔)
★★★★もよろしくお願いします。
※“ちゃぱてぃー”の発音が気になりませんか?『ชาปาติ』をタイ語でGoogle翻訳にコピペして、発音させると違いがわかります。わかる方は違う単語って思うんですって。タイ語科のブレインチェックです。正確にはもっと違うらしい。AIの成長に期待!




