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異世界コンビニ『戦場のファミリーストップ』開店です 〜足立区から出勤、本社と提携。手作り特大角煮おにぎりが爆売れ。夜は常連S級冒険者のほのぼの居酒屋に。  作者: 柿野たね
第1章 異世界でコンビニ始めました

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第51話 五日目の朝〜種無しパンの試作と、結局朝から大忙しなのは誰のせい?〜

「りおちゃん、おはよう!」チュッ!

「……おはよう?」


目が覚めたら、りおんが最大ズームで寄っていた。


「この間のお返しよ。ちょっと嬉しかったから。……りおちゃんも嬉しい?」

「ありがとう!」(照)

「いま何時?」

「8時前だよ。すぐ起きなきゃ!」

「えらいこっちゃ、春樹とおばあちゃん、起こして、朝ご飯食べないと!オムレ……」


「りおちゃ〜ん、あさちゃ〜ん。起きてぇ〜ご飯だよぉ!」

「えぇ?あゆみ?」



「おはよう! すぐ着替えて降りる。……りおちゃん、急いで。」

「おう!」



 はてさて


「おはよう、台所借りてるわよ。」

「姉さん、おはよう!……あゆみ、康太、カエデ? おはよう!」

「おばあちゃん、おはようです。」

「りおちゃん……おはようね。」


「春樹ちゃんも早くぅ! 遅れるよ!」

「おはようございます!」

「お義姉さん、今朝はありがとうございます。」

「えっ?」


「昨日、おばあちゃんに、朝ごはん作るから朝玄関開けてねって言ってたの聞いて、ありがたくお願いしました。」

「そうなの?」

「そうなの。少しでも寝られるように、(うち)から持ってきた。あんた自分の方が上手いって思ってるでしょ。でも朝ごはんは勝ってるわよ。」

「ありがとう。美味しくいただきます。お義兄さんは?」

「パパは、頭痛いって。」

「飲み過ぎなんだよ!」

「わたしたちの魔法、見逃したみたいよ」

「きれいだったって、頭押さえながら言っても、怪しいよね」


 横で感動してたのに、かわいそうな義兄さんだ。


「ささ、9時から開店準備なんでしょ。あんた達も学校!」

「ありがと!姉さん大好き!」


「デッキブラシに乗った国民的アニメの主人公のように、満面の笑顔で抱きついてハグする元?篠山妹と爆照れする現・篠山姉であった。」


 あ、義理の兄貴は養子。


「あさちゃん大胆!確かに二人も(れっき)とした篠山姉妹ね。現役としたら、微笑ましいわよねカエデちゃん!」


「こちらもハグしようとして、交わされた現・役篠山妹。」(笑)


「逃げられた!」(悔)

「気持ち悪いわよ!」

「姉さん、なに作ったの?」

「「スルー?」」

「小さめの肉団子入り野菜たっぷりポトフとロールパン。オムレツの卵にトマトを入れた洋風卵焼き。クルクル巻いて、パセリも入れた。コーヒーはフレンチプレスを借りた。量ある時はこっちが楽ね。」

「手強いぞ妹よ。元・篠山姉妹の秘技スルーは……」

「あはいはい、ご飯。………あんたたち、義理の叔父(りおん)に似てきたわよ!」

「冷蔵庫にアイスコーヒーあるわよ。そっちも飲んで。」


「「「「はーい」」」」


「俺カフェオレ」

「アイスカフェオレ」

「大人だからコーヒーにミルク」

「カエデ、それ、大人?」

「だって、ブラック苦い!」

「じゃ、ホットコーヒーブラック」

「春ちゃん大人ぁ〜」


「じゃ、お義姉さんのフレンチプレスを……」

「あら、気を遣ってる?」

「食後にアイスコーヒーも、少しだけ。」

「気を遣わなくても、お店に持って行くわよ……」

「いや、飲みたいから、よろしく」



「「「「「「「「いただきま〜す。」」」」」」」」


「ママ、このスープ美味しい。」

「姉さん、ロールパン、焼いたの?」

「それ、カエデと昨日焼いたの。あんたの動画見て頑張ったのよ……ねぇ〜」

「ねぇ〜」

「焼いた時はあゆみ。ね。」

「ね」

「トマト入りの卵焼き。美味しいです。」

「りおちゃんの逆やってみた。だし巻きオムレツの反対。オムレツ卵焼きトマト入り。動画撮りたくならない? わたし出るわよ。」

「お母さん、出てみたいんだって。顔出しNG から始めたいって。」

「落ち着いたら、撮りますか? 多分、分け前ないですよ。」

「その動画で1,000円超えたら3割でどう?」

「2割なら、OKです。」

「わたしの時よりいい!1割だった!」

「カエデはお手伝いだったもん。まだ、払えてないけどね。」

「まだ1,000円超えない?」

「ちょっと待って、……784円だね。」

「女子高生が出てるのに、なぜ!?」

「手だけだもんね。」(汗)


 あゆみ達のママのおかげで、穏やかな朝ごはんを食べて、りおんとあさは異世界に出勤、子ども達は通学のため玄関へ。


「あさちゃん、授業終わったら、すぐ行くね。春樹くんも大変そうなら手伝うって。」

「あゆみちゃん、ありがとうね。」

「わたしはやっぱり今日も行く。週末がどんなか見届ける。」

「カエデ、ママ寂しい。あさ、今日はパート休み、わたしも行けるわよ、手が必要なら電話して。」

「行ってらっしゃ〜い、みんなよろしくね。」




 はてさて、今日はどうなるやら?



「おはよう。」

「「「「「「「「「おはようございます。」」」」」」」」」

「あさ、カエデちゃん、おはよう!」

「シナモン、眠れた?」

「うん、兄貴と柳田さんと男どもはそこで、私はミナちゃんの部屋に布団運んで泊めてもらった。隣のなにもない部屋、ちょっと怖かった……。」(汗)

「うん、なんとなく分かる。」

「「「「「怖いかも」」」」」


「ご飯食べた?」


「うん、あのね、すごいのよ!秘書課と特務課が囲むようにリビングスペースがあって、使いやすいアイランドキッチンが付いてるの。誰!あのオフィスレイアウト考えたの、責任者出てこいやぁ!」

 とシナモンは叫んだあと、真顔に戻って、

「……女子はそこで、レトルト粥とシュウマイ、チンして食べた。烏龍茶も飲んだ。」

「前に りおちゃんが、適当に話してたアイデアと同じね。」

「そうなの?」

「こんな感じ?」

「そそ、これこれ、こんな感じよね。カエデちゃんが描いたの?」

「りおちゃんに頼まれて、絵にした。」

「「「「「このまんま」」」」」


「あささん、ご飯代、システム起動してから、ファミプPayで払いますね。」

「俺たちも事務所で、似たようなもんです。パッケージまとめてるんで、あとでPayしときます。」

「りおちゃん、賄いボタンでいいわよね!」

「いいよ!よろしくね。」



「あさ、福がもうすぐ業務用クレープメーカー、届けてくれるって。」

「ええ?早くない?」

「柳田さんが体調不良ってことで、配送部に助っ人を頼んで、福の午前中の担当を減らしたの。飲み過ぎで体調悪いの事実だし。兄さんが悪いんだから、柳田さん今日は私の代わりに兄さんの秘書よ。私はここでクレープ焼く!」

「それがやりたかったのね。」(笑)


 鬼軍曹と鬼畜参謀。映画やアニメにコンビで出てそう。


「「りおちゃん(りおんちゃん)、なんか言った?」」ギロっ


 なんか、漏れ出てる? ジュリエット姉さんに確認してもらう?



「あさ、爆撃の音、朝から鳴らないのよ? 昨日の襲撃失敗のせい?」

「あ、違う違う! 今日は安息日だから。打ってこないの。明日も……」

「えっ?軍隊なのに、週休二日制?」

「なんだ、じゃ、今日は安心して、クレープ焼けるね」

「もう、みんなも気になってないけどね。」(笑)



「種無しパンって、クレープでいいのかしら? チャパティの方があたりかな?」

「あさ、あんた毎週、聖餐式出てたんでしょ?」

「僕らのとこ、手抜きで食パンだった。新教のほとんどがそうじゃない? 聖職者の権威づけか、居ないとやらないから月一だけ。そんなの聖なる書に書かれてないのにね。」

「旧教のミサ、出たことあるけど、どっちでもなかったよ? ふわふわのお煎餅(せんべい)? みたいなのだった。……作り方知らない。クレープはイベントで作ったことあるわよ。」

「ふわふわのお煎餅、それだったら、ヤバイね。」

「じゃ、私がチャパティで、シナモンがクレープね。」

「作ったことないのをやりたいのね。あ、ちゃんと、シナモンも追加注文したわよ。」(笑)

「バター溶かして、蜂蜜とかけてみる?」


「じゃ、小麦粉はあるから、量って待ってようか?」

「私の全粒粉もあったわ。あと塩と水ね。」

「クレープは、牛乳、卵、バター、砂糖」

「全部お店にあるわよ」

「薄力粉のチャパティってレシピもあったわ。」

「ことりちゃん、それやって。お姉さま達のアンケート係もね。」

「はーい」


「カエデはわたしと一緒にクレープかパン、お店で頑張ってみる?」

「うん。はい。何が起こるか、ワクワクしてるのだからお店がいい。怖い時は大婆ちゃんとスノーとノエルのとこに行く。」

「じゃ、カエデちゃんとエレンと天童はそれぞれ一人ずつ、わたしたちのアシスタントね。」

「シナモン室長(怖)」

「嫌なの?」

「喜んでー」

「あ、それ禁止。マニュアルに書いてないでしょ。居酒屋ぽいイートインの店だと使ってしまいそうだから、ちゃんとマニュアルにも載せとこ! 天童、担当!よろしく!」

「じゃ、それぞれ配置について。開店準備お願いねぇ〜」


 『夜露死苦』

 この字がシナモンの背中に浮かんで見えたのは、俺だけ?



 はてさて


「お待たせしましたぁ〜。クレープメーカー五台持ってきました。社長のハイヤーも玄関前に来てました。時間前だけど、待ってますって。」

「福、お疲れ様。……兄さん、起きてる?」

「おはよう!10時出発だから、もう着替えたよ。」

「経費精算、本社経費で良いよ!本社って選択肢がある。シナモン了承処理しといてね!」

「はーい! 柳田さん、兄さんのことよろしくね。」

「はい、今日はすみません。福、悪いな。」

「いえいえ、人身御供、お疲れ様でした。」

「言えてる。兄さんが悪いのよね。」

「行ってきま〜す。」

「「「「「「「「「「逃げた」」」」」」」」」」


「シナモン、いいの?」

「経費清算?……大丈夫!立場上、兄さんが言い出すの待ってたの。」



「福くん朝から、お疲れ様。これ、どこにあったの?」

「イベント用で本社の倉庫にありました。あと3台あるけど、アンペアの関係でやめとけって、備品担当の堀内さんからの指示です。ちゃんと各店舗の容量を確認して、機材の管理をしてくれてて。安心です。」

「さすがね。ありがたいわ。」

「200V×2台と100V×3台持ってきました。どっちが焼きやすいか、教えてくれって。系統違うから、全部使って大丈夫だって。ここは余裕あるって。」


「じゃ、まず100V×3 でクレープとチャパティ2種類、焼いてみますか?」

「火力必要な方が200V に移動ってことね。」




 開店まであと一時間を切って、試作を始めるあさとシナモン。巻き込まれてることりたち。社長も止めずに各社社長昼食会へ。いいのかこの店、この会社。……普通、何日も試験、試食してからお店に出しませんか?

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