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異世界コンビニ『戦場のファミリーストップ』開店です 〜足立区から出勤、本社と提携。手作り特大角煮おにぎりが爆売れ。夜は常連S級冒険者のほのぼの居酒屋に。  作者: 柿野たね
第1章 異世界でコンビニ始めました

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第50話 四日目終わり。〜水戸のドボルジンク御一行〜(仮) 嫁によって妄想禁止された店長の夜

 祝賀会が終わって、あらかた片付けも終わり、あとは清掃作業だけ。みんなお疲れ様でした。

 静かになり、スタッフが片付けや清掃をしている店内。



「「あささん、りおんくん、お疲れ様でした」」

鴉瑠之(あるの)社長、シナモンもお疲れ様でした」


「私、二人が付き合い出した時からだから、知ってると思ってたけど、色々あったみたいね。大変だったのね」

「りおんくんとドボルジンク様との会話は、わかったけど、理解できたかと言えば、出来てないな」

「そうね、でも二人の真剣さは伝わってきたし、双方が創造神さまに真摯に向き合ってることも感じたわ。その姿はとっても尊敬できることね。あさもだろうから、三人ね」

「とっても不思議で、理解がするのが難しいんだけど、この街の人たちの神様と、あささんたちの信じる神様って、多分同じ方なんだ。それははっきりわかった」


「まだまだ、検証しないとダメだけどね」


「シナモン、私ね、異世界があるとしたら、それも私たちの神様が造られた世界だろうな思ってたの。りおちゃんもよね。…だって、創造神様はお一人でしょ? それなら、異世界があったら、お造りになった方は同じだろなって」

「だからクロちゃん、ギルマスがうちの庭に来た時に、語られた方は、創造神様のみ使いだって確信したんだよ」

「そしたら、信じてこっちに行ってみないわけにはいかないというわけね」

「シナモン、そうなのよ。本当にクロちゃんにそう言って、こっちに行ってみるって承諾したの」

「まぁ、今、僕たちもここにいるってことが、証拠でもあるよね」

「私たちにはわからないことだけど、あなたたちのことは信頼してるわ。ねぇ兄さん」

「そうだね」


「「「「私たちもぉ」」」」

「「「「「私たちもそう思いますね」」」」」

「俺たち、今日来たとこだけど…すごい所に来たってことはわかります」

「「「「そうね!」」」」

「私の妹って、とんでも無い子ね」

「私の孫だよ。大したもんでしょ」

「りお叔父ちゃんもすごいよ」


 康太たち従兄妹組、柳田一族、オタク組。あさのお姉さんとお婆さんのあさ自慢。なぜか対抗してくれた、春樹の叔父自慢。そうか、義理じゃない親族は春樹だけか?可愛いぞ甥っ子(笑)


 イートインの片隅のテーブルで、これからのことを話そうとしていた僕らの会話を、片付けしながら結局聞いていた家族とスタッフが、一斉に応えてくれた。


「みんな、信じてくれて、ありがとう」

「これからも、一緒によろしくね」



「ドボルジンク様って、預言者みたいだったね」

「預言者を預言者として受け入れるものは…、預言者と同じ報いを受ける」

「ふふふ、どんなご褒美なんだろうね? きっと素敵なことがあるわね」


 あさとりおんが小声でそんなことを話してるが、ピンとこない面々であった。



「あさちゃん、よげんしゃって?」

「あゆみ、言偏(ゴンベン)付いてない方だと思ったでしょ」

「うん。予言者」

「そっちと違うの。言偏の付いてる『預言者』」

「ドボルジンクさまは神様の言葉を預かる人って意味よ」

「未来を予想するって意味じゃないのね」(笑)


「ドボルジンクさまを預言者として敬うと、良いことがあるってことね」

「良いことがあるって思って接してたら、どうかわからないわよ」(笑)


「「「「そうか!」」」」(笑)


「「で、明後日の営業どうします?」」

「「「そうだよ」」」

「どうするのか話してるの聞こうと思って、聞き耳立ててたのに」

「四人で真剣に話し出すんだもん」

「真面目に聴いちゃったじゃない!」

「「「「「初日から、凄すぎ」」」」」


「えっ? ドボルジンク様が言われた通り、通常営業するよ?」

「そうよ、その目で見てみなさいって言われてたでしょ」

「そういうことだったの?」


「『それぞれが見定め、決めることじゃの。心のあり方ゆえ、我らは強制はせぬ』って言われてたわよ」


「「「ああ、言われてた」」×みんな


「『りおんと鴉瑠之で定めると良いのぉ』って二人が言われてたよ」


「『そうさせていただきます』って返事してた」

「「「返事してたね」」」×みんな

「言ったっけ?」

「兄さん、言ってたわよ!」

「言ったなぁ〜」(笑)


「じゃ、明日は10時から、明後日は6時から営業ね! りおちゃんと柳田さんは早めに新ローテーション表、作ってね。明日は現状のローテーション通り、レジは康太とあゆみ、ミナさん。調理はことりちゃんと実くんと、りおちゃん。私は間で休憩とるけど、朝から入る。で、明日の午後はお客さんが多そうだから、秘書室と山野さん、国道くんは12時から22時まで、全員入ってくれない? で、『初めの日』は今のローテ通り。多分暇だから五人は全員お休み。引っ越し準備。実くんとことりちゃんはその次の日、お休みね!

 そんなもんかな?

 シナモンと福くんは明日の午前便は可能な限り注文、夕方便は少し早めてもらいたい。で、家族団欒で食べるものを予想して、この後追加注文しておいて。私も手伝う。 

 柳田さんは、明後日と明明後日は配送に入ってくださいね。寝てるか……。

 アルノさんは、明日の社長昼食会頑張ってね!」


「はーい!こっちに居たいなぁ〜」

「ダメ、縄つけて連れてってもらうわよ!」

「お手柔らかに」


「あさ、私は何すればいいかの?」

「おばあちゃんは、ご飯炊けたら、小さいおにぎり、お願いします」

「美味しいのを作ればいいね」

「おばあちゃん大好き、お願いね」(笑)


「以上、緊急注文関係以外は、本日解散!よろしくね!」


「「「ラジャ!あさ軍曹」」」×全員



 寝てる柳田に付き合って、社長(アルノ)と寮組男性陣はそのまま座敷で。部屋ある人もいるのに…。女性は寮へ。あさたち家族はそれぞれ帰宅した。


 …


 はてさて


「お疲れ様」

「ほんと、疲れたわぁ〜」

「ドボルジンクさまたちって、やっぱり重鎮だったわね」

「水戸の御隠居ってポジションよね」

「ジュリエットが助さんで、秋山先生が角さん?」

「じゃ、エリーさんが八兵衛?」

「あさちゃん、それはひどいよ」(爆)

「悪い城代から逃げてるお姫様はヒルルちゃん?」

「似合ってる」

「忍者の半蔵さんがお銀姐さん?」

「入浴シーン、却下です」

「A級のチーターさんにお願いしよう!」

「チーターさんの入浴シーンが見たいってことね。セクハラ!」(怒)

「くの一をチーターさんにということであって…」

「だから入浴シーンを妄想してたでしょ」(怒)


「おふろいただきました。あさ、お風呂お入り」

「おばあちゃん、ゆっくりできたぁ?」

「いいお湯だったよ。おやすみなさい」

「おやすみぃ〜」


「私、お風呂入ってくるね」

「一緒に入ろうか?」

「一人でゆっくりさせていただきます」(怒)

「ごゆっくり…」(寂)

「春樹がいるんだから、無理に決まってるでしょ」

「そうだね」(悲)


「ローテーション表、作らなきゃ」

「人数増えて大変ね。無理しないでね」

「みんなに無理させてるね」

「何か考えたほうがいいかなぁ?」

「お休み?」

「うん」

「それは明日考えよ」

「だね」


「お風呂、ごゆっくり」



 第1章も濃すぎる内容で、気づけば50話。『ファミプ』プレオ店の開店から、まだたったの四日間です。成長著しい子ども達ですが、このペースのまま進めると、店員たちがきっと息切れしてしまいます(笑)。彼らに少し落ち着いた日々を過ごしてもらうためにも、もう少しだけ第1章が続きます。 ……そろそろ第2章だって、どっかで言ってなかったかって? 綺麗さっぱり忘れといてください。


 これからもお付き合い、よろしくお願いします。

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