第44話 ギルド&異世界コンビニ協定締結祝賀会(前編)〜野良猫は給食パンの隠匿係
『魔法文明三原則』を制定して、ギルドとファミプの首脳会談が終わった。この後は…宴会ですな。
「福くん、そっちの状況どう?」
(あささん、お疲れ様です。ちょうどこっちは最後のお客様がおかえりになりました。そちらは会談、無事終了ですか?)
「これからのこと、話し合って、相互理解深められたわよ。」
(それは良かったっす。じゃ、あささんの指示通り、交流会の準備始めますね。)
「いいわよ!どのくらいでできる?」
(座敷は準備終わってます。料理も運び込めば大丈夫です。5分でできます。)
(あさちゃん、パパとママが、皆さんに私たちのことのお礼と挨拶したいから、行っちゃダメか?って)
「りおちゃん、ドボルジンクさま方。あゆみたちの保護者、私の姉夫婦が、皆さんが集まっている機会だから、保護者としてご挨拶をしたいらしいのですが、この後の交流会に参加させても、良いでしょうか?」
「歓迎じゃのぉ」
「ぜひ、お会いしたいでござる。」
「かわいい、あゆみとカエデを私の嫁にもらいたいと頼もうかしら!」
「それはご遠慮します。義兄が泣き叫びます。」
「初めてでそれはかわいそうね。次の時にするわ。」(ふふふ)
「じゃ、俺はゲートの外に行くよ。手続き魔法必要だろ」
(俺も行く、あゆみとカエデは準備手伝って。)
「「(((???)))」」
(今日、俺は親孝行してないからさ、お出迎えぐらいしてあげなきゃ)(照)
「じゃ、そっち行くから、着いておいで」
「シナモン、10分ぐらいしたら、イートインにみなさんご案内してね。ちょっと下を見てくる。」
「兄さんに任せる。私も一緒に手伝う。いいわよね」
「まぁ、大丈夫だろ。柳田さんもいるし。」
「あゆみたちの代わりに、アルノを婿にもらってもいいかしら…。」
「あ、そんなんですけど、子どもも連れ合いもいます。義姉との対決、覚悟してください。」
「あら、独り身だと思ってた…。人のものは取っちゃダメなのが十二戒にあるの。」
「ジュリエット姉さん、そのネタ、悲しみを呼んでしまうから、そろそろやめた方がいいにゃ」
「私もそう思います。心にヒール、かけときます?」
「誰か、私のこともらってよぉ!良いのは大概売り切れよ!」
「俺も可愛い娘もいるっす。」
「そうよ、ハンゾウ如きまで、売り切れなのよ!」
「如きひどすぎるっす。」(笑)
…りおんと康太が篠山夫妻の出迎えにゲートの外に向かった。避難したな。
はてさて
「ただいまより、『プレオの街』と『異世界コンビニファミプ』の首脳会談が提携締結の運びとなったことを祝して、双方の参加者・スタッフを交えて、提携記念感謝会を始めます。
まず、実はドボルジンク様、秋山様、ジュリエット様は、冒険者ギルドの幹部で街の重鎮なのだそうだ。」
「「「「「「えぇ!」」」」」
「これまでは防衛のため距離をとってくださっていたが、これからは正式にファミプの運営にく協力してくださる。みんなご挨拶を!」
「「「「「「「これまでもありがとうございます。」」」」」」」
驚いた新スタッフと、平然と受け止めた旧?スタッフ組。大婆ちゃんはほんのりにこやかに微笑んでいた。
「「「「「「「「「「「「「よろしくお願いします。」」」」」」」」」」」」」
「よろしくね!」
「拙者も、よろしくでござる。」
「良い子じゃ」
「・・・」
「どうしたのじゃ?ジュリエット」
(ジュリエット、外を10名ぐらい創世神国の密偵が囲んでる。)
(どうせ、何もできない奴らでしょ。)
(だな…)
(何かあったら、対処して、できるでしょ)
(任せとけ)
「あ、大丈夫よ。うるさい蝿が10匹ほど灯りにに集まってきたみたい。」
「ハエ、ウザくって苦手!」(怒)
「あ、創世神国の密偵ってことよ。外にうちの二人がいるから、対処するって」(笑)
「では、大丈夫じゃのぉ。続けるかの」
「では、続けます。心強い方々と提携することができて幸せです。」
顔は笑顔だけど、日本人は全員ドキドキです。(汗)
「心配無用でござる。ファミプが早仕舞いして、中に我々がいる。奴らとしては調べないわけにもいかないのでござろう。ご苦労でござる。」
「「下っ端は動かないって訳にはいかなってことですね。」」
「ことりちゃん、実くん。なんか実感こもってない?」
「「そ・ん・な・こ・と・な・い・で・す・よ」」(笑・笑)
「「あるのね」」
「あささん、りおんくん、その辺りで…。挨拶続けていい?」
本社の人事も見抜かれてる。恐るべし浅田夫妻。
「「どうぞ」」(笑)
「ハンゾウさんと、チーターさんは忍者でしょ?もしかしてことりちゃんたちも?」
「あゆみ。妄想はその辺にしてほしいんだって。後の三人も乗っかろうとしないのよ。」
「「「「はーい、あさちゃん。妄想やめま〜す」」」」
「恐ろしい子たちじゃのぉ」
「お庭版の天敵でござるな。」
「様々なことが話し合われましたが、全てを表す標語が制定され、ここに締結を合意。覚書を交わすにいたしました。が、それは門外不出とするため、ここにいる皆の心に記すことにします。心に刻んで、これからの歩みの指針としてください。」
「大切なことゆえ、他に漏れてはならぬ。ということでござるな。」
「あの、康太とカエデ、あゆみの保護者、父と母でございます。」
「私たち完全に部外者なんですけど、聞いていいことですか?」
「義姉さん。大丈夫です。逆に、保護者としてちゃんと聞いておいてもらいたいんです。」
「先ほども敵の密偵の話、驚いたでござろう? そこに覚悟を決めて、ご子息を遣してくださるお二人は、すでに関係者でござる。春樹の父母もそうでござろう。のぉりおん殿。」
「秋山さま、ありがとうございます。義姉さん、そういう訳だから、標語を聞いて、理解して、春樹も含めて、康太たちを支えてやってほしい。よろしくお願いします。」
「お姉ちゃん、ごめんね。そして、よろしくね。」
「あさ、あんたとりおんが結婚した時から、何かあるって覚悟してるわよ。それ以上に子ども達と良い関係を築いくれてること、感謝してるわよ。」
「あさちゃん、俺もだよ。」
「ささ、続けるのじゃ。りおん、お二人と兄上を大切にするのじゃのぉ」
「覚悟を決めてございます」(笑)
「詳しい話は、りおん店長から説明してもらいます。」
「社長、ありがとうございました。では、続きは僕の方から…」
「これから発表する標語は、鴉瑠之社長と秘書室、特務室そして従姉妹組の四人、それからお婆さまと義姉夫妻、兄夫婦。本当はここにいる以外にも、開発部の方など、秘密保持魔法契約を結んだ関係者はまだまだおられますが、当面ここにいるメンバーの心にしっかりと刻んでください。義姉さん達もよろしくです。」
「そうじゃの。心に刻むことが魔法と以上の力を持つ。大事なことじゃのぉ」
「あちらでは春樹たちも学校で、温暖化問題、環境破壊、戦争、災害、AIによる社会変革、原発事故に象徴される過剰エネルギーの暴走問題。理念のない国・企業による社会・環境の破壊など、様々な問題が噴出してることは見てるよね。」
「うん。いま一番怖いのは、産油国地域の戦争よね。強い武器を持つ国と弱い街、それを支える国と米帝の武力による駆け引き。ちゃんと報道されてないことも多いけど、高校生も意外とわかってる子は、わかってるわ。」
「全然知らないって子も大勢いるけど、りおちゃん口すっぱいから、わたしたち気になって、割とネットで見てしまう。あさちゃんも会うと話してくれるしね。」
春樹、カエデ、あゆみの順で、発言した。
「俺、口臭う?」
「「「「大丈夫。臭くない!」」」」
続いてことりちゃん。
「わたしたちも会社が『国際社会の動向把握と自分ができる社会貢献』という変わった理念を掲げてるので、春樹くんたちが言ってるようなこと、気になってました。あ、私たちのこと、ここでは話していいんですよね?」
「忍者ってこと?」
「「違います!」」(怒)
「異世界から来てるってこと?」
「「「「「「「「「そうです…」」」」」」」」」
「知らない方は、……いないな。…御三方はギルマスがバラしてたし、下っ端さんたちは、さっき説明したし。」
「りおんさん〜。(怒)下っ端って、勝手に私たちも含めるでないにゃぁ。」
「そうよそうよ。下っ端はギルマスとハンゾウと、チーターよ。」(怒・笑)
「「小姉さん方、ひどいっす。」」
「俺もかよ!」(怒)
「りおちゃん、先進めて。場を緩めたいからって、お客様で遊ばないの」
「そうじゃの、先に進めるのが良いのぉ。忍者っ子もあとで色々聞かせるるのじゃの」
「・・・」
「こちらの世界に来ることになったのは、僕とあさがギルマスとうちの前で再会したことがきっかけです。」
「「「「再会?」」」」
「うちの庭にいた、黒地に胸から足にかけてに白の猫、私が煮干しあげてた、クロちゃんとギルマスの柄が似てない?」
「「「「「「あぁ、似てる!」」」」」」
「「パパママ、似てるよね!」」
「「似てるねぇ!」」
「久しぶりだな。クロだ。あの頃はおやつのコッペパンをありがとう。」
「あ、カエデちゃんの給食のパン、康太にいちゃんが先生から毎日渡されて、困ってクロちゃんたちにあげてたやつだ。」
「あの時は、証拠隠滅、ありがとうね。このらとミニラも一緒に食べてくれたよね。」
「??こちらもそういう理由だったのか? 有り難味がまたちょっと薄れた。」
「「「「また?」」」」
「りおんも猫缶くれたのだが、工場の鼠取りに興味を持たせるためだった。まぁ、その後の食生活の改善に役立ったし、パンも腹一杯になったから、いいことにしよう!」
「「「「お世話になりました」」」」
「「「「「「「「納得してる?」」」」」」」」
「まぁ、浅田家・篠山家だから、いいことにしましょう」
「「「「「「「「ですね」」」」」」」」
その後、ゲートが開いた時の御使の言葉、あさとシナモンの関係からの鴉瑠之社長との出会い。こちらの準備段階から先ほどの首脳会談の内容までを、りおん、あさ、鴉瑠之、ドボルジンクを中心に話していった。
「ギルマスがクロちゃんで、一時はこちらと彼方に分裂して存在してたんだ。ラノベも真っ青な新しい展開。そして、ゲートと御使の言葉。あさちゃんたちは信じるしかないわよね。元々創造神さまのこと居るって信じてたし。」
「あ、ギルマスって、クロードって名前なのよ。」
「「「「まんま、クロちゃんだ。」」」」
「「のど撫でたくなっちゃう」」
「パパさんの目が怖い。やめてくれよ」(汗)
後半へ続く。




