第43話 十戒が二つ増えて十二戒なの?この地の日本人の鉄則『魔法文明三原則』を制定
ギルドと異世界コンビニ『戦場のファミリーストップ』の提携方針が決まったが、会議が終わったわけではない。終わった雰囲気はあったよね。(汗)
「というわけで、僕たちの世界の問題をこちらの世界には持ち込みたくなくて、皆さんに相談したかったんです。」
「戒めがあるなら、心配せず、私もりおちゃんも、お店のみんなも、それに沿ってこちらで暮らしていけます。」
「地球文明の影響はこのお店の中まで。この屋敷の敷地まで。……この街とこの世界には地球文明を持ち込まないってことね。兄さんも、柳田さんもそれでいいわよね。」
「僕もあっちの苦しみをこっちには広めたくないな。」
「私も、そう思います。」
「若者たちも、おばあちゃんもそうだと思うわ。ちゃんと話を聞こうと思うけどね。」
「ここにいる限り、私たちは、二つの世界のこれからをちゃんと考えなきゃダメなのよ。」
「ギルドも街も、それで良い。この店の心地よさは、ここだけで味わえれば良いのぉ。」
「将来、支店を出す時は、サービスも商品もこちらの世界で開発すると考えないとダメだな。」
「裏の敷地、たっぷりあるので、街の技術者や労働者と協力すれば、可能ですね。」
「向こうに資金を送ることを考えなくて済むね。」
「少しは移動できないと、本社が絡めなくなるわよ?」
「鴉瑠之社長の退陣要求も株主から出かねないよね。」
「その時は、りおんに変わってもらうから、よろしくね!」
「その時は、一緒に泥舟に乗ってるんじゃない?」
「ということでの、おおまかな方針は決まったと考えて良いのぉ」
「はい。」
「わしらも、りおんたちが異世界から来たということは、ここまでの共有じゃの。良いの?」
「「「「「「「当然でしょう。」」」」」」」
「条文は、「ギルドとファミリーストップは十二戒のうちの下記の二戒を掲げ、プレオの街とその世界に『電気・化石燃料・原子力等の科学文明の力と機器』を持ち込まない。」でいいかな?」
…
「頭に入らないにゃぁ〜」
…
「ちょっと長くない? りおちゃんらしくて、くどいし。」
「あさ、酷い!じゃ、どういうの?」
「この世界に自然と魔法の力以外を『持ち込まない・作らない・使わせない』」
「あ、非核三原則!」
「さすがシナモン、すぐわかったわね。」
「「「「非核三原則とは、…なんじゃ(なの)?」」」」
「さっき話した原子力、それを超強力爆弾にしたものが原子爆弾とか水素爆弾といって、実際私たちの国の35万人が住む地方都市を1発で焼き払いったの。その後の4ヶ月で合計14万人が死んだと言われてるわ。3日後に別の都市にもう一発落としたのよ。」
「なんでその後なの?」
「放射能という人の体を崩壊させる力があるの。焼き払われなかった人にも死の力が残るってことなの」
「じわじわ殺すってことじゃの?」
「「「はい」」」
「それでもその力を国々の王や権力者は今も欲しがっとるということでござるな。」
「俺は嫌だなぁ、そんなのくれてもいらんぞ」
「ははは、だから半人前じゃと言われるのじゃのぉ」
「もらっとけってことか?」
「そこは語らずにおれということじゃの…。まぁ、修行じゃ!…でそれはなんなのじゃ?」
「この原爆とその数百倍の力を持つ水爆。それらをまとめて核兵器っていうの。非核三原則というのは、核爆弾を使わないと私たちの国が決め、その原則を3つにまとめたものなんです。」
「最近の政府は廃止したがってるけどね。」
「兄さんも廃止したいの?」
「そんなわけあるか!……思うところはあるけど、大切だと思ってるよ」
「「ならば、よし!」」
「あさとシナモン、程々にしてあげて」(汗)
「ほほほ、おもろい若者たちだのぉ」
「そうですね。私もこの中に入れてもらって、若返ってます。」
「わしらからすると、柳田も若造だの」(笑)
「そうですね。」(汗)
「良い標語だのぉ。『魔法三原則』」
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この世界に自然と魔法の力以外を
『持ち込まない・作らない・使わせない』
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「これをプレオの街とギルド、及び異世界コンビニ『戦場のファミリーストップ』の掲げる3原則とし、これを元に協力を進めることとする。ただし、店舗敷地はこの限りではない。この方針は若者と民に広めていく。それで良いのぉ。」
「「「「「「「「意義なし!」」」」」」」」
「お待ちを…。これを聞けば創世神国は何かがあると考え、このコンビニにますます目をつけるようになるでござる。標語には賛同でござるが、広めるのは控えた方が良いでござろう。」
「ですね。少なくともこの敷地では例外になるので、これは我々ギルド上層部とファミプ内での標語としたほうが良いと思うわね。」
「これからの行動指針ということね。」
「僕もそれがいいと思う。手の内を見せないほうがよいよね。」
「シナモン、私もそれがいいと思う私たちの行動指針。」
「ドボルジンクもそれでいいわよね。」
「いう通りだのぉ。わしとした事が、はやり過ぎたのぉ。」
「じゃぁ、これは私たちの行動指針ということね。地球側で共有する範囲は、りおんたちにお任せするわ。多分秘密保持魔法契約の範囲ね。で、私たちの方は、上層部ってどこまでにする?」
「俺たちと、そうだな…、もうどうせ聞いてるんだから、おい。お前ら顔を出せ!」
「お邪魔するっす!」
「ギルマス、突然呼ばないで!驚くだろ!」
そこには、秋山さんの影からコボルト忍者隊のハンゾウくんと、ギルマスの陰からこの間避けたのにぶつかったチーターの獣人さん(あれ、わざとだよね)が飛び出てきた。
「「「「わぁ〜どこから!」」」」
「影移動の応用で、ジュリエットに呼ばれて、二人の影の中で聴いてたっす。」
「驚かせてごめんなさいね。話が順調だったから、影の中で聴いてなさいって、呼んでおいたの。ちょっと驚かせたかったし。」
「はぁ、驚いたけど…。大丈夫です。知ってる人だし。」
「「知り合いなら、いいよね」」
「いいのかぁ?」
「ま、いいでしょ!」(笑)
「「「「「ふふふ、ははは!」」」」」
「あぁ、驚いた。いつ連絡したの?」
「念話よ。りおんが教えてくれたんでしょ。」
「えっ?この間イートインでインカムの話して…、確かにラノベの魔法に念話ってのがあるって話しましたよ?」
「それをわしがギルマスから耳にして、飯休憩しとった春樹や実、康太、あかりにいろいろ聴いてのぉ、そのイメージでやってみたら、意外と簡単じゃったぞ!」
「だけど、誰でもできるわけではないのよ。ギルマスみたいなのはダメみたい。いわゆる脳筋は無理ってことね。」
「だれが…脳筋だった(汗)。頭より先に体が動く」
「「ふふふ。間違ってないわ(にゃ)」」
「理解が早くてよろしいのぉ」
「こつは細〜く魔力を放つことだったのよ。春樹のアドバイス。」
「私たちは太く強く大きく魔法を放つの。翻訳魔法だって、脳全体を覆うから、ついでに店全体に広げてるの。まぁ、この街の魔素が多いから可能なんだけどね。」
「まぁ、詳しくは今度教えるわ。あなたたちには強制的に魔法を学んでもらいます。」
「ええ、僕たち?」
「あさとシナモンとアルノとりおん。私より自由に使えそうな感じがするのよ。やるわよね。柳田はちょっと努力が必要だけど、やるでしょ?」
「「「「はい!やります」」」」
「私でもできるのでしょうか?」
「柳田の誠実さは成し遂げるって思ってるわよ。」
「あと、下で働いてる子たちも高校生から順番に魔法を学ばせるわよ。念話はもう少し必要があってからにするわ。インカムの範囲ではいらないでしょ。」
「はあ、」
「あんたたち5人は私が連絡する必要を感じるから、強制なのよ」
「俺たち、まだ使えないんすけど、下のエリーさん経由で指示されたっす。使えると便利そうっす。」
「二人は、もうちょっと脳筋度合いを減らしなさいな。」
あれ、一度に弟子増やしたくないからいってるみたい。
ギロっ(なんか言った?)
「えっ、今、ジュリエットさんの声、聞こえました。」
「あぁ、文句言う時は、繋がりやすいのよ。りおん、何か私によからぬこと考えてたでしょ。そう言う時は意識を向けてるから、特によ!」(笑)
「で、何考えてたの?」
「ジュリエットさんが教える順番の本当の理由」
「あ、それは言わなくていいわ!…そうだ、ハンゾウとチーター。いま聴いてたことは極秘事項よ。それを理解してあんたたちも加わりなさいってことよ。上層部の尻尾ぐらいにはしてあげる。手当ももらったげるから。いいわよねギルマス。」
「承知しました。おい、これからは俺が尻、お前らが尻尾だからな。尻の命令は絶対な。」
「「え、それでいいのか?」」
りおんとアルノが顔を見合わせて驚いた。
「ハンゾウ、チーター。本気にするなよ」(笑)
難しいジョークだった。
「ところで姉さん、最初遅れたからよくわからないんですが、コンビニの方々は異世界から来られてるんですか?」
「あぁ、わかりにくいとこから呼んじゃったわね。そうよ。りおんとギルマスが古い馴染で、こことりおんの土地が繋がったの。創造神さまの計らいなのは疑いないから、ギルドとしては協力しないって選択はないのよ。チータもハンゾウもわかるでしょ。」
「創造神さまの計らいは絶対っす。俺たちができるのはその意味をより深く捉え、行動に移すことっすよね。」
「ジュリエット、お主のところのトカゲ二人は、入れなくて良いのか?」
「リーダーとおまけ? あの子たちはもう少し修行してからね。AなりたてとB+、ここでこっちに引き込んだら、修行が止まるわ!私がなりたくないから、リーダーにさせてるだけよ。」
「私とヒーラーのヒルルより弱いんだから、しょうがないにゃ」
「「「「「えっ?」」」」」
「「「脳筋だから、外向けに立てておくと便利だし、体格いいから、強そうでしょ?」」」(悪)
「俺たちみたいに気づかずにスッパッとできるとか、隠密で潜り込むとか器用なこともできないっす。」
「「「「「気づかずにスパっ」」」」」(怖)
チーターさんまで含めて、怖い能力を聞いたところで…。
「他にも色々あるが、まぁ、今日しなければならんことは終わったのぉ。」
「お店もそろそろ落ち着いた頃ですね。…」
「福くん、そっちの状況どう?」
(あささん、お疲れ様です。ちょうどこっちは最後のお客様がお帰りになりました。そちらは会談、無事終了ですか?)
制定された『魔法文明三原則』すでに戦が続いてるけど、それを広げないで、この世界の平和を守る盾になってほしいですね。
ひとまず首脳会談が終わったようで、一件落着!会社でもこの後の状況は普通あれですよね。あさと福副室長、なんか企んでる様子です。今日もあと少し、お付き合いください。




