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異世界コンビニ『戦場のファミリーストップ』開店です 〜足立区から出勤、本社と提携。手作り特大角煮おにぎりが爆売れ。イートインは常連S級冒険者のほのぼの居酒屋に。  作者: 柿野たね
第1章 異世界でコンビニ始めました

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第41話 常連の御三方はS級でギルド上層部!ファミプ店員を守ってくれてます!

 いよいよ、ギルドvs コンビニ。と言う、対決は始まりません。名探偵の物語なら、解決編というところ。社長もギルマスもいつも突然、事前連絡してよ!と思いつつ、準備をしている浅田夫妻。

 どうなることやら?

「あ、社長に都合聞いてない。まぁ、大丈夫とは思うんだけど」


「りおさん、なんだか(せわ)しなくなってません?」

「社長? 暇ですよね?」

「……おっ、新パターン。暇ではないけど、時間はあります。」

「シナモンさんと柳田さん、この後の予定はないですよね」

「わたし、……入れてないわよ。

 ……何かしら、ボケようと思ったけど、こいつが居るからやめた。」

「それ、兄ですよ。もう少し敬意を払ってもいいと思うんですが。」

「あ、ちょっと忙しいので、そのへんで……。」

「冷たい……」


「実はですね。ギルマスが時間をくださいって。下で待ってます。うっかり御三方の確認忘れて、大丈夫とあさが返事しに行ってます。で、暇ですよね?と聞いたわけです。」


「「「暇でよかった(わ』」」」(汗)


「あちらが6人?こちらが5人?追加も必要かもしれないので、2階の会議室にしました。」

「手配早いね。」

「ちょうどパーテーションを畳んで広げてましたから、30人ぐらいは大丈夫です。」

「予想してたの?」

「それから、国際会議みたいに真ん中を開けて6人ずつ両サイドに座れるようにしてます。

 ……予想通りです。」


「なんか、昼頃から、ことりも予測してたみたいよね。なんでわかったの?」

「まぁ、それもおいおい……。このあと多分……わかるかな?」


「誕生日席は社長お願いしますね。」

「いやいや、りおんさんが仲人ポジションですよ。」

「あさと並んでもらいたいけど、お世話係するでしょ?

 ……反対側にあさ。いいわよね。」

「まぁ、順当ですね。そうしましょう」



 会議室まで相談しながら移動。着いてざっと確認。インカムのスイッチを入れ、壁にある店内放送の操作盤を押す。


「ノエルさん、ノエルさん、お散歩の時間です。楽しんできてね」


「何それ?りおんちゃん、ふざけてる?」

「シナモンたちもインカムつけて。……秘書室の方もインカムつけました?」

『はい。山野です。一緒にいたあかりちゃんがインカムつけたので、そう言うことかなとみんなつけました。』


『『『『つけました』』』』


「現場感覚鋭いです。よろしくね」

「ではまず、あさよろしく!」


『はーい!康太、春樹はそのままレジ。二人で大丈夫?』

『今のところ問題ないです。』

『問題あったら、「スノーさんのご飯です!」だよね。』


『OKね。じゃぁ、ことりちゃんはイートイン。エレンさん、お願いできる?』

『はーい。片付けと、小皿やスプーン、クロスのお世話ですね。』

『酔って、ふらついて買い物いきそうな人の時は、取りに行ってあげてね。清算は携帯端末でできるから。冒険者Payっていうの。……詳しくはことりちゃんに聞いて。』

『本店より進化してる!』


『緑山さんと山野さんは調理に入って実くんとカエデの指示にしがってください。突然でごめんなさいね。……おにぎりはおばあちゃんもよろしくね。』

『ゆっくりだけど美味しいの作るよ。小さいのが私の担当だね。』

『了解です。新端末、堪能します。』


「気になったところあったら、報告書お願いね」

『シナモンさん、了解です』

『天童さんと国道(くにみち)さん、合わせて天国さん? お二人は遊撃隊で。福くんの指示で動いて。この(かん)は福くんがトップ。全体の管理、お願いします。調理場のモニタ前にいてね。……何か質問ある』


『あさちゃん、私は?』

『あゆみはお疲れさま。帰っていいわよ。』

『なんでぇ〜』(悲)

『ママからまだ帰れない?ってさっき電話があった。昼はカエデと楽しかったって話したら、仕事終わったパパがめちゃくちゃ楽しみにしてるんだって。二人のために帰ってあげて!』

『そう言うことか、じゃ、みんなに任せて帰ります。後はよろしくお願いします。』

『パパによろしくね。他に質問はない?』


『最後に、今日は閉店時間を1時間早めます。8時閉店。そのつもりで、お客様に周知して、どなたかに店内掲示書いてもらえるといいんだけど。任せたわ。時間があったら片付けもお願いね。じゃ、みんな、よろしくね!』


 大婆ちゃんと若者組は一斉に動き始めた。

 ……さっき、最後の爆音3発がなって、夕方のラッシュが始まった。



 はてさて


「お待たせしました。ギルマス。2階の会議室にお席を用意しました。そちらでいかがでしょう?」

「手数をかけるな、ありがとう。それで頼む。」

「待ってないわよね。今ちょうどドボルジンクと秋山さんが着いたところよ。」


「「「「いらっしゃいませ。お待ちしておりました。」」」


 イートイン担当のことりとエレン、それとあさでごく普通にお出迎え。


「ふむ、やはり、動じてないようじゃのぉ。

 ……わしらが来ることは予測しとったかの」

「そのようでござるな」

「だから言ったでしょ。あさもこの子たちも気づいてるって」

「ヒルルと私はここにいようかにゃぁ〜」

「聞いといてもらいたいこと多いから、来なさいな。」


「ことりちゃん、会議室にお茶11人分とレジの後ろの贈答用のお菓子をお出ししてね。インカムはつけたままって、みんなに徹底しといてね。」

「わかりました。」


「贈答用とは、お歳暮とか、お中元というやつでござるか?」

「秋山先生、さすがお詳しいですね。忘れててコンビニで買われる方、あちらでは多いんです。」(笑)

「それをお茶菓子に…。楽しみでござる。」


「はい、ぜひぜひ。……皆さんはこちらへどうぞ……」



「こちらです。」


 あさはインカムをオフにし外しドアを開けると、りおんが(かたわら)に立っていた。


「ギルマス。それに、ドボルジンク様、秋山様、ジュリエット様、エリー様、ヒルル様。ようこそいらっしゃいました。『戦場のファミリーストップ』プレオ店を代表して、歓迎いたします。


 奥の机の片側に、社長、シナモン、柳田の順に立ち、お辞儀をした。


「どうぞ対面のお席へお進みください。」


 ギルドマスターと重鎮御三方、エリーさんとヒルルさんの順で対面に立たれた。


「株式会社『ファミリーストップ』の代表を務めております。鈴木鴉瑠之(アルノ)と申します。正式な挨拶は初めての方もいらっしゃいますね。」

「妹で秘書室長の鈴木シナモンと申します。」

「特務室室長の柳田邦彦と申します。」


「冒険者ギルドのギルドマスターを務めている、クロード・フォレストと申す。」

「ドボルジンクだの。ギルドの御意見番だのぉ。鍛治師でS級冒険者でもあるのぉ。」

「秋山麟造(りんぞう)と申す。私もギルドの相談役をしております。S級冒険者で剣客でござる。」

「ジュリエットよ。エルフで精霊魔法使い。S級冒険者よ。このお店のみんなが大好きよ。」

「エリーだにゃ。A+級冒険者で、ジュリエットのパーティー所属だにゃ。」

「ヒルルです。A+級ヒーラーです。治癒魔法師です。同じく『龍の槍』所属です。」


「代表して、よろしくたのむのぉ。」

「はい、こちらも私が……。末長くよろしくお願いします。」


 御意見番と社長が締めて型通りの挨拶が終わって……ない。


「あ、店長の浅田りおんでございます。」

「妻のあさです。よろしくお願いします。」

「コンビニ店はそれぞれ独立商店です。立場上。別組織ですので、こちらに控えております。」

「難しいことはええよのぉ。まずは座って、茶でも飲もう。」

「さっきから、ことりが困ってるわね。」

「ことりちゃん、お願いね。」


 ことりちゃんがギルド側に、あさが本社側に、分担してお茶と銘々皿に乗せたお菓子をお出しした。


「可愛いお菓子だのぉ。こう言う時に良い雰囲気じゃの。」

「いただいていい?」

「あっちでは粗茶ですが?と謙遜するところですが、和菓子です。ほのかな甘味を気に入っていただけると嬉しいです。」

「あさらしいわね。美味しそう。兄さん、私たちもいただきましょう。」

「これは、和菓子と緑茶でござるな。初めてでござる。」

「ほのかに甘いって、心地いいね。ちょっと苦めのお茶に合うわね。」

「私も好きだにゃぁ。落ち着く」


 ことりちゃんが嬉しそうに、お盆をさげて、退出した。きっと外でガッツポーズしてる。


「ふう、落ち着くわね。お茶と和菓子って。こういう効果があったのね。」

「あっちでは気づかないですね。」


 シナモンと柳田さんも落ち着いたようだ。社長は?まだ緊張してる?


「さて、まずは経緯じゃな。」

「りおんとあさには申し訳なかったのぉ、我ら3人はギルマスから全て、お主ら夫婦とギルマスの出会いの最初から聞いておったがのぉ、防衛措置が整うまで創世神国にわれらとお主らコンビニとの関係を知られたくなかったのでの、表立っては関わらないようにしておったんじゃのぉ。」


「いえいえ、この三日間で、店の防衛の結界はドボルジンク様が……、それまでの警備はギルマスの配下と秋山様の協力でなされていたと理解しました。ありがとうございます。」


「「「えっ、そうなの?」」」


 お店に長く居たわけではない本社組3人は気付いてなくても、しょうがない……かな?


「はい。そして開店以来、秋山様とジュリエット様が店員の動向に目を向けて、いつもセーフエリアにどなたかいるという状況だったんですよ。」

「春樹の時も剣を向けられても間に合う距離にいてくださったんですよね。」

「あさ殿も、わかっておいででござるか。」

「りおんから聞いて、そういう距離だったのかと認識しました。ことりさん、ミナさん、それに姪たちもそれを感じて、お姉さま方に懐いているようです。」

「バレてたにゃん?」

「バレてましたわよ。鋭い子たちです。」

「カエデなんて、何年かぶりに人の優しさに反応できたようです。ありがとうございます。」

「かつて何かあったんじゃのぉ。まぁ、エリーたちと遊んで()れば、ほぐれるじゃろ」


「皆さま、お店の子たちを守ってくださり、ありがとうございます。」


「「「これからもよろしくお願いします。」」」


「アルノよ、お主もちゃんと守っておったではないかのぉ。おちゃらけ、振り回すふりをして、心のケアを心がけておったのであろう? これからも若いものを共に見守っていこうぞ」

「ありがとうございます。」



「さて、これからのことを話す前に。この街のこと、隣りの2国のことを話さねばならんの。」


 これまで陰で支えてくださった御三方が、表の立場を現して、これからの相談にお越しくださったということか。それにしてもすごい能力の方々だね。厄介なおじいちゃんと思ってたのは、……絶対バレてる!(汗)



 正体を明かしたお三方ともS級冒険者。詳しく聞くとSS級……。これからのご活躍に期待が湧きます。アルノたちの経済的な悩みも解決するといいのですが。これからの冒険者ギルドと異世界コンビニ『ファミプ』の共闘をお楽しみください。


「御三方かっこいい!」「ジュリエットお姉さまの姫さま目線、素敵」と思った方、是非是非、ブックマークを……。

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