第40話 暑い日は熱中症対策。大婆ちゃんの麦茶と高級バラエティアイスが大好評!
ギルドで大物会談が終わる頃、山猫獣人のエリーさんは昼休みに続いて、飛び込む練習中の子どもたちの大縄跳びに飛び入り……。
縄の手前でくるっと回って縄の中に着地。一度くるっと回って、順番待ちの列の先頭に戻る変則技。
……子ども達、大喜び。……受けたので何度も同じことして、“ブーイング”…
「「「お姉ちゃん戻っちゃダメ!……私もやりたい!」」」(怒)
「えへへ、ごめんね!」(笑)
悪戯成功って感じ……!?
のぞみちゃんとシシカゲくん……。
小さな子どもを一緒に煽って怒ってるふりしてるけど、
エリーさんが戻ってくる先頭スペースをちゃんと開けてたの誰だよ?(笑)
その後も子ども達以上に遊んだエリーさん。
子どもと一緒に飛んだり、何人飛べるかなって皆んなで飛び続けたり。……一番子どもでした。小さな子ども向けにゆっくり回してもいた。
……お疲れさま。
「おーい。お茶…冷たいお茶のみなぁ」
大婆ちゃんが薬缶に麦茶を冷やしてくれてたので、本当はお休みのミナさんとあゆみが、持ち手のついたコップに入れて、おかわりのやかんと一緒に持って行った。
「これから暑くなるから、遊んだ後はお店に寄ってね。!
「この冷たい麦茶は子どもたちへのサービスなの。いいでしょ!?」(笑)
「ちょっとお塩が入ってます。水分大切。ちゃんと飲んでね。」
「汗かきすぎると、倒れることあるの。気をつけるのよぉ。」
「気持ち悪くなる人いたら、その時はお店で誰かをすぐ呼ぶこと!」
「「「「「「「「「はーい、ありがとう!」」」」」」」」」
「ありがとにゃ!」
大きな子どもも一人、同じコップで麦茶を飲んでいた。子どもと遊んだ大人にもサービスすることにしておこう。大人も対策大事です。(汗)
「エリアクリーン」
ヒルルさんが汗をかいた子どもたちにクリーンをかけてくれた。……ほんとは無詠唱だけど、詠唱するほうが架けられる人が驚かないから、詠唱するんだって。
「「「「「「「「「お姉ちゃん、ありがと!」」」」」」」」」
「「「「どういたしまして。」」」」
「エリーさん、遊んであげたって意識あったのね。」
「それなんにゃ?」
「子供に混じって、単に遊んでたんだと思ってたわ。」
「ヒルル、ひどいにゃ!」(笑)
「子どもを楽しくさせる技、使ってましたよね」(笑)
「さすが、わかってるニャァ」
ことりが4人を呼びにやってきてた。エリートの会話で、御庭番疑惑深まる!(汗)
「ジュリエットさん、来られましたよ。アイス買ったから、食べよう!って。子どもたちもおいでって。イートイン行こ!」
「姉御来たって、みんな行くにゃ!」
「「「「「「「「「わーい、あいすぅ!」」」」」」」」」
「「「「「「あいすってなに?」」」」」」
「知らずに喜んでたのかにゃ?」
「冷たくて美味しい暑い日のおやつよ」
イートインでは、高級アイスの6個入りバラエティセットを2箱と高級アイスのカップを3つお買い上げのジュリエットさんが自動ドアの向こうで待っていた。
「もう暑いから、店内で待ってたわ。暑い時は、具合が悪くなったらお店の人に声かけるのよ。お利口さんにはアイスよ。とっても美味しいんだから。」
6月に入ってから、暑い日は冷房をかけている。子どもたちにひとつずつ小さいアイスを渡して、エリーさんとヒルルさんにはカップのバニラアイスを渡してた。
「ちょうど3つだから、ことり達も食べなさいな。」
「「「ありがとうございます。」」」
小さいカップのアイスを3つ、あゆみが受け取った。ジュリエットさん達でちょうどだったのに、ミナさん達のため、大人用の3つを買ってたんだな…。心遣いが憎いお姉様である。
「みんな、食べないの?」
「「「色々あるから、悩んでるの」」」
「「「誰がどれ取るかも喧嘩になりそうでしょ。」」」
「早く食べないと、溶けるよ」
「美味しくなくなるよ」
「「「「えええぇ〜それいや!でもどうしよ」」」」
「小さな子から、順番に選んでいくのは?」
「他にもじゃんけんってのがあるから、次の時は教えてあげるね」
「はーい〜」
このみちゃんから順にアイスを選んで、問題解決した。
「「「いただきま〜す」」」
「「「「「「「「「「「「???」」」」」」」」」」」」
「それなんにゃ?」
「いただきます?」
「「「うんうん」」」(首是)
「ご飯食べる前の挨拶です。作ってくれた人と、食べるものの元になった、お肉や野菜、草花の命への感謝の言葉と言われてます。」
「それ、いいにゃ。みんなも言ってみる?」
「「「「「「「「「「「いただきます」」」」」」」」」」」
「どういたしまして。…召し上がれ。」
「「えっ」」(驚)
「ことり、おどろいた? こっそりあゆみが教えてくれた。」(笑)
ジュリエットが嬉しそうに微笑んだ。ことりが説明してる裏で、ジュリエットに教えてたらしい。
「「「「「「「「「冷たくて、おいしい〜」」」」」」
「このピンクの、いちご?」
「白いのはいい香り」
「緑はお茶?」
「茶色はやだなと思ったけど、これ当たり!とっても甘くて、美味しいの!」
「のぞみちゃん、それチョコレート。色だけ見ると選ばないよね。」
「『残り物には福』があるっていうのよ」
「呼んだか?」
「福の神先輩、お疲れ様!」
「「「「「「えぇ、神様なの?」」」」」」
「人間だよ。福田福って言います。であだ名が福の神。僕たちの国の神様の一人。幸福の神様」
「「「神様は創造神さまだけだよね。」」」
「いろいろな神様を信じてる国もあるのよ。私たちの国もそのひとつなの。でも、創造神様のような、世界の創り主さまを信じてる人もいるわよ。」
「あささん、説明ありがとうございます。」
「「「「「「こんにちは」」」」」」
「「「あさ、お邪魔してるわよ」」」
「福先輩、今日のルート終わり?」
「うん、お店に並べに来たら、タイミング良かったみたい。」(汗)
「ことりお姉ちゃん、『残り物には福がある』ってどいう意味?」
「それはね、さっきの のぞみちゃんみたいに、最後の一個には嬉しことがあるかも?、いう言葉よ。」
「残ったものにも幸せがあるって言葉」
「残ったチョコレートにも幸せあった!美味しかった!」
「お姉ちゃん、一口ちょうだい!」
「ごめん、全部食べた!今度、お母さんに買ってもらおうね!」
「もうすぐおじいちゃんがくるから、買って帰るようにお願いしよ。」
「そうですね。子ども達にはこの小さいの1日一個だけがいいと思います。たくさん食べると冷やしてお腹壊すから。夜寝られなくなる。」
「そうなの?」
「美味しいものは食べ過ぎちゃうから、子どもは特に気をつけてくださいね。」
「そうなのか? ママに言っとくな。1日一個だけな。」
「えぇ、おじいちゃん、2個は食べたい!」
「おじいちゃんにお帰りは?」
「「おじいちゃんお帰りぃ!」」
「ただいま。…ジュリエット、子ども達にありがとうな。」(微)
「どういたしまして。」(微)
「わがままな子には、それ、買って帰らないぞ」
「はーい、1日一個でいいです。」
ギルマスは孫の頭を撫でていた。他の子も、明日はのぞみちゃんの家に遊びに行こうと心に決めた顔をした。(汗)
「おじいちゃん、アイスクリームって言うんだって。いろんなのがあるって。」
「アイスは溶けるんだって。」
「じゃ、明日食べたいの、二人で相談して、ことりお姉ちゃんの伝えとけ。帰りに買って帰る。遅くなるから、明日のおやつだな。子ども用の小さいのだぞ。」
二人がギクってしてた。大きいのを買ってもらおうと思ってたな! 家にもマジックバッグあるのかな?
「「「ギルマス、いらっしゃいませ。」」」
「今日も1日、お疲れ様でした。ごゆっくりお過ごしください。」
「あゆみとことり、ミナもありがとう。……あさ、店長と時間があれば社長たちもかな? この後、時間をとってもらいたいんだが、大丈夫だろうか?」
「ギルドの方に伺いますか?」
「場所があれば、お店でもありがたい。盗聴防止の魔道具もある。」
「今日は人手が多いので、多分大丈夫です。少しお待ちください。」
「よろしくな」
調理場の隅で新人さんたちの希望を聞いてたら、あさが戻ってきた。
「りおちゃん、ギルマスが、社長や柳田さんを含めて、時間をとって欲しいんだって。これから大丈夫?」
「僕は大丈夫だよ。あさ、調理とかみんなに指示してから、参加できる?」
「うん、緑山さん、皆さんも店舗経験あるんだよね? 頼んでいいですか?」
「大丈夫ですよ。調理のレシピ、ありますよね」
「「「大丈夫です」」」
「運転手も品出しはできます!急いでって頼まれること多いから。」
「じゃ、国道くん、お願いね。で緑山さん、それぞれの調理台にタブレットが備え付けてあるのよ。最新のだから、音声で聞けて、答えも音声だよ。御社の備品、優秀ですねぇ。」(笑)
「「「えっ?AI対応レシピなんて、聞いてないですよ。」」」
「ふふふ、僕が料理するのと、あさがスーパーの調理バイトで現状嘆いてたから、アルノ社長や開発室の方達と飲んだ時、こんなのできたらいいね。って話して、ヒューマンインターフェースは少し口出して、それを元に魔道具師さんと協力してる開発部に改良してもらった。単純な命令だけだから、スタンドアローンAIを導入した。機密保持にもなるって両得だった。僕は、こうしたいああしたいって言っただけなんだけどね。開発部の人、優秀だね。サーバーとして事務所にパソコンのMax Studioが1台鎮座してる。」
自慢したかったから、一挙に説明してしまった。(汗)
「さすがMax使いのデザイナーですね。」
「義父の代からのリンゴマークで有名な、あのMaxのユーザーなんですよ。お義父さんMax Plusは買いそこねたって。次のSEからだってのが、悔やんでも悔やみきれないって、よく言ってますよ。」
「浅田家はひい爺さんから孫まで4代、Max使ってるよ。」
「それにしても、いつの間に、このレシピタブレットの開発に関わってたの? 私知らなかったよ?」
「話したよ? アイデア提供したから、コンサルタント報酬を月々くれるって話したやん。その代わり、気づいたことはどんどん改良点考えろって。やっぱりブラックやね。…それより、ギルマスに返事してこなくていいの?」
「あとでじっくり聞かせてね。それより会場は、会議室がいいかな?応接室?」
「あっちは女性3人とギルマスに、あと二人は来られると思うから。シナモンも行くだろうから、会議室にしとこう!」
「わかった!秋山様とドボルジンクさんも来られるのね」
「多分いらっしゃる。終わった後はみんなで晩酌かな?」
「それがいいかもね。」
「ギルマスのお誘いだけで、そこまでわかるって、すごいですね。」
「今日のこと、ちょっと予想できてただけです。色々ありましてぇ〜」(汗)
「そうなんですね。」
「じゃ、あさが戻ってきたら、相談して、急ですが各自配置についてください。よろしくお願いします。タイムカード。仕事終了まで、そのまま継続しておいてくださいね。」
「「「「「はーい。よろしくお願いします。」」」」」
予想してたとはいえ、ギルマスサイドもせっかちだなぁ。ま、こっちも負けないから、メンバー揃ってて、ちょうどいいよね。波乱の展開には、微塵もなりそうもないと判断してる、りおんだった。
社長とギルマスがせっかちなんですね。ドボルジンクさんもかもしれません。
双方に会議で思いをまとめての相談。いい結果にきっとなりますね。たぶん……
会社もお国もどこでもこうだといいんですけどね。そうはいかないのが現実。ラノベでくらい、ゆったりいきたい。そうすると冒険にならない。ジレンマです。
「このくらいの緩い感じがいい」という方、引き続きお店にお通いください。
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