第38話 色々考えても、解決策が見当たりません
【本日3話投稿】1話目です。
足立区最強伝説が発覚したその後です。平和な時間です。大丈夫。
「みなさん、自己紹介、伝説の最強総長までひとまず終わったようですね。」
「りおんさぁ〜ん。」(怒)
「はい、代わります? あ、レジ、誰もレジに立ってない。」
「店長が消えたらダメでしょ。兄さんレジ行って」
「僕?僕なの?」
「だって、全体ちゃんと把握してるのは兄さんだけでしょ。聞く必要ないじゃん。」
「ですよねぇ〜?レジ行きます。」
「短い時間ですが、新しいメンバーと部署の紹介しますね。」
「国道走破、特務室所属ドライバー・配送部兼務。山野みゆき。…奥山ミナ、福田実、柳田ことりと共に福田福副室長の下につきます。
緑山淑子、エレン・カーマイケル、天童義隆は、秘書室所属。新秘書室勤務。
私は秘書室長の鈴木シナモン。柳田邦彦特務室室長が二つの部署の統括を担います。」
「これまで通り、浅田夫妻と高校生バイト部隊、大お婆さまは『プレオ店』所属です。よろしくお願いします。」
「これだけ言えば、あとは大丈夫よね。っていうか、兄貴のせいで、他はまだなんも決まってないのよ。今日からあさちゃんたちと相談する予定だったんだから。どうするのよ。」
「どうするって?どうする?」
「この後のこと?」
「多分、兄さんここまで盛況になるとは思ってなくて、この3日間の多忙ぶりで、このままだと、高校生組はもちろん、あさや社員組も過労になるし、大切な情報収集とこの街へのスタッフの浸透がままなら無くなるって思ったのよ。だから、内定してた5人を急遽今日呼んだのよ。」
「シナモンの言うとおり、確かに、バテバテではあったし、ローテションの補充は必要だと思うけど、ここまで焦る必要はなかったと思うわね。」
「そうよね、ま、新スタッフ5人を早く呼んであげたくなったのもあるかも。兄さん優しいから。」
「俺も、あと3日は様子を見たかったよ。」
「「「はぁ〜」」」
みんながいること忘れて、ため息をつく経営陣3人であった。
「僕、ここに来れてよかったです。リアルに感動中ですよ。」
「私も給料の大丈夫かとちょっと心配になりましたが、1店舗の赤字で会社潰れたりしないですよね。」
「それは大丈夫よ。本社は黒字経営だから。」
「子どもたちが素直で可愛かった。姿も色々でカラフルだったね。」
「今のところはわたしも幸せを感じてますわ。」
「あなたたちが、そう言ってくれるとホッとするわ。」
「じゃ先に進めますか。」
「まずはローテーション、りおんちゃん早めに決めてね。新スタッフは週に2〜3日入るって感じで先に担当曜日を決めてくれていいから。ことりたちは街の人に溶け込んでるみたいだから、このままこっち優先で。そのほうが関係深まりやすいでしょ。」
「二つ目は、長い目で見ればいいことなんだけど…。今のところ本社に利益を移動できてないのよね」
「まぁ、それは重大な問題よね。今はこっちに送ってる商品の支払い方法がないものね。」
「通貨が違うし、為替レートは大体1リオンが10円と見てるんだけど、1リオンを10円にする方法がないのよね。」
「シナモン室長、素人考えなんですが、ファミプPayに連動出来ないんですか? 」
「システム上は可能なのよ。でも、最終的にお金が移動できないと、その金どこに?となるでしょ? 銀行さんの関係が困るのよ。冒険者Payでも買い物されたものはギルドのファミプ商会の口座に払い込まれているのよ。
会社という概念がないから、兄とりおんさんが共同代表という形で商会を立ち上げたんだよね。お米代とか税金はそこから支払われてるの。でもね、ギルドと冒険者ペイ共同開発したから、その時契約した手数料利益もこちらに支払われることになから。まず、このプレオの街での手数料収益だけでも、相当になりそうなのに、各国のギルドにも広がる可能性があるの。どんどんお金貯まってるの。貯まるだけなのが困ってるのよね。」
「単純に物資を購入して日本に運んでも、どこからきた?になるだろ。」
「一番簡単なのは、支払われた金貨を金塊に変えて、現金化することなんだけど、それするとこっちの金貨がどんどん減っていって、インフレが起きちゃうのよ。おにぎりが100リオンとかになったら、みんな困るでしょ。」
「子ども達のお小遣いじゃ、来れなくなります。それは嫌です。」
「うちの敷地じゃなくて、適当な後進国にゲートがあったほうが、楽だったかもしれないわね。その国との取引なら、堂々と国にかけあえるもの。」
あゆみの質問に、シナモンさんと、あさと、僕で答えた。
「あるかも?」ボソッ
実、なんか言った?
「シナモンさん、アフリカにゲートあるかも。そこになくても、どこかにはあるかも。」
「なんでそうなるの?」
「あ、アフリカのエリンさん。」
「私、スコットランド人です。」
「発音悪くてごめんなさい。エレンさん。」
「カエデちゃん、あたり!」
「僕がアフリカで会った人にエリンさんと言う耳の尖った、象より大きなアフリカライオンをテイムしてる女性です。多分ブラックエルフさん。僕、知らぬ間に異世界に行ってて無事帰ってきてたみたいです。僕の魔法の師匠です。」
「えっ? 実って、魔法使えるの?」
「見せてくれたよね!」
「「「ねっ!」」」
「指先にちょっと火がつくだけですけどね。ほら…。」
そう言って、指先に小さな火を灯した。えっ、無詠唱なの?
「「「「「「「「えぇぇええええええぇえ」」」」」」」
「日本人でも、地球人でも魔法使えるの?」
「使えましたね。」
「私も使えるかしら?」
「俺も」「僕も」
「エレンも使える?」
「私も使いたい」
新人5人、大騒ぎである。あゆみが練習誘ってた。
「私たちも教えてもらうことになってるの。一緒にやりましょ」
「ねぇあさ、私たちもできるようになるかなぁ?」
「シナモン、リオちゃんの代わりに、契約の魔道具使ってたでしょ。あれ魔力ないと使えないのよ。」
「そうなの?」
「会長と秘書さん2人の契約した時、体調どうだった?」
「なんとも?お腹がすいたぐらいよ」
「アルノ社長は3人でキツかったって言ってたらしいわよ」
「じゃ、私の方が、魔力あるのかなぁ?私も魔法、習おうかな」
「いいかもね」
「あささん、そろそろ調理始めないと夕方のお客様に間に合わないですよ。」
「柳田さん、ありがとうございます。」
「じゃ、ローテーションは店長と柳田さんで、相談してくださいね。」
「「わかりました。」」
「日本への利益の移動法は、実に魔法で頑張ってもらって、なんとかなるでしょ」
「えぇ、エリンさん、本当にいるかどうか、わからないから。」
「ふふふ、期待はしてるわよ。それを含めて、みんなで良い解決策がないか、じっくり探していきましょう。と言う話です。」
「僕も、可能性を考えてるものはあるよ。今度また、探っとく。」
「りおんちゃん、なになに何?」
「調理時間だから、またね!居酒屋タイムで探ってみる。…他には課題は?」
「うん、みんなが帰る場所? なくていいの?」
「「「「「「寮があるよ?」」」」」」
「ことりちゃんも住んでるよね?」
「じゃなくてね、お店から帰る家がないのに、みんながいるのが変だって、街の人に思われないかな? 昼間に行く学校もどこかにあった方がいいかも。逆に、あっちにないのも、ダメだと思うんだけどね。あそこの事務所の子たちは、ずっと会社だねって言われても困るでしょ。」
「あぁ、そうだねぇ!必要かも。」
「多分、エリーお姉さんや、ヒルルさんはもう直ぐこちらの秘密、知ることになりそうな気がするけど…。」
「そうなの?」
「ジュリエットお姉様が私たちのこと、守ってくれてる感じだから、そんな気がします。何気に気がついてるんじゃないですかね? 夜、いつも私たちをそばに呼んでくれてるでしょ。あゆみちゃんもそう思うでしょ。」
「うん、いつも気にしてくれてるね。」
「いいお姉さんたちと知り合えて良かったわね。」
「「「はい!シナモンお姉さんもカッコいいです。」」」
「うれしい、あゆみちゃん、カエデちゃん、ことりもいい子たちねぇ。ジュリエットさんに会うの楽しみ」
「じゃぁ、裏の屋敷直しちゃう?」
「「「「「「「「えっ?」」」」」」」
「お金あるし、増えていくし、直せるんじゃないの?」
「ファミプの現地法人が利益を現地事業に使っちゃえば、当面の資金環流問題は解決よ」
「帳簿上は収益を本社に送らず、現地で特務室が新事業の資金にした形になるのよ。」
「あ、それは可能かもしれませんね。経理と相談します。その前に経理部長に秘密保持魔法契約お願いします。探ってますが、こっちに誘わなかったら、逆に怒ってしまいそうな人格です。」
「浅田家への賃貸料の支払いも現地通貨だと、もっと楽なんだけど、年収が足りないわよね。」
「あっちでの税金もあるから、現金が助かりますね。バイト代も含めて、浅田家の利益分はギルマスに宝石で支払いをお願いしてます。多分、溜まりすぎるから、もっと払わせろと言われそうですがね。原石にした方がいいか、ジュエリーがいいか、売り先どうするか?要検討中です。…買い取ってもらえます?」
「検討しておくわ」
「ギルマス、困ってるんですか?」
「多分ね!」(笑)
あとはみんなに一緒に考えてほしい課題というか、これからの方針があるから、それはまた次に集まれるときにします。社長がテンパってそうな映像が見えてるから、実とことり、行ってくれる?
「「ほっときましょう」」
「えっ?」
「ちょっと本心が出てしまいました。」((笑))
「「行きますね。」」
コンビニ実務が苦手な社長。この会社、大丈夫か?
何か、このあたりで忘れてることに、翌日気づく りおんです。忍者職の冒険者さん。ご注目を!
それにしても、利益を本社に還元できないで、株主は納得するのか?




