表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界コンビニ『戦場のファミリーストップ』開店です 〜高校生と店長夫婦のほのぼのバトルな日常にアイドル社長が乱入する〜  作者: 柿野たね
第1章 異世界でコンビニ始めました

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/45

第34話  足立区の新事業所(仮)を見学

 適当に渡しても、辞令は有効です。さ、皆さん、異世界行きますヨォ!

「はい、辞令」


「「「「「えっ?」」」」」


「アルノさん、辞令の渡し方、軽すぎ。」

「社長、ちゃんと一人一人渡してください。」


「実くんたちには、飲み会で渡してたよね。それよりはマシとか考えてない?」


 ギクっ


「「ギルティ!…考えてましたね。」」


「基本給とかは今まで通りです。昇給も少しだけ。契約内容が変わるのは、寮に入ると通勤手当はなくなります。住宅手当も今まで通り。減ったら嫌ですよね。異世界勤務手当はつけられないので、遠隔地勤務手当をつけます。公的書類の仮の勤務地は群馬県の我が社の保養施設とします。忘れずに。」


「親とかには足立の寮の住所言っていいよ。携帯電話はあっちでは僕と店長夫妻と、柳田さん、福の神の会社支給携帯だけ使用可能。」

「基本、業務と保護者連絡用です。様子を見て渡す人増やします。こっちの事務所では、秘書・ドライバーは普通の会社支給携帯を今まで通りの番号で使えます。納得したらサインを。交渉もありですよ。」


「寮に入ると職場へ徒歩2分ぐらいになるけど、どうする?」


「「「「「入りま〜す。」」」」」


「走覇、お前、実家だろ? 親に相談しなくて、いいのか?」

「柳田さん、兄貴が結婚して、同居するみたいだから、俺が家を出た方が良さそうなんです。新婚は二人暮らしのほうがいいと思うんだけどなぁ。母も兄貴も聞かないんです。」

「そう言うことなら、大丈夫か。なんかあったら、国道さんには俺も話すよ。困ったら言えよ。」


 あ、走覇くんは柳田さんが見つけたのか。国道走覇って、親御さん生粋のドライバー? 地元へのドライブ、国道楽しいけど、走破は無理かも。(汗)

 実家の横、国道179号線、それ以上あるってことだよね?無理だね!


「他の人も、親御さんに相談とか、大丈夫か?」


「私は北千住のそばに引っ越しを考えておりました。お見合い写真が毎週机に置かれてるんですわ。うちも次女は出ていけってことですかね? 姉がもうすぐ婿とるらしいです。」

「緑山もOKってことだな」


「お祖父様が、お見合いの肖像画を送ってくるんです。スコットランド人。 一人暮らししたかったんです。」

「肖像画って、お貴族様?」

「フォトショで画像加工してるから、肖像画風にしてるみたいです。」


「最近、毎週のようにお祖母様が、お茶に誘ってくるので、山野の家を離れようと思ってました。同じ理由です。」


「歌手の大叔母が付人しろって、可愛い女の子いるよって。僕に彼女いないから心配なのはわかるけど、家にいると誘惑に負けてしまいそうだから。」

「負けてもいいんじゃ?」

「アルノ社長はわかるでしょ。7割方は我儘なのが大叔母のいる世界ですよ。いっときの誘惑に負けたくないんです。」

「そんなこと言ってるのが、可愛いアイドルとかと結婚するんだよな。」

「そうなりたくないんですう」

「天童で大叔母さまって、似た名前の人?」

「そうだと思っててください。似たようなもんです。」



 全員、家を出たい理由がある。もしかしてリサーチ済み? 大企業恐るべし!やっぱりお庭番か? リサーチ方法、あとで聞こ!絶対江戸城お庭版の家系だ!ハンゾウくん、親戚いたよ!(汗)


「じゃ、ひとまず全員入寮ということで、成人なので親の許諾は入りませんが、ちゃんと言える範囲で説明しといてくださいね。」

「走覇、国道さん、嘱託職員で働く気がないか、探っといてくれないか? 俺の名前出してもいいから。お互いローテが合わないから、頼む。詳しくは言うなよというか、喋れないしな。」

「はいって、親父と同じ職場?」

「いや、同じ地区で、必要な時に交代してもらえるように、できれば同じ魔法契約してもらいたい。息子より信用高い。」

「そりゃ、そうですよね。って、本人に言う?」(汗)


 走覇くん、生まれながらのドライバーでした。ゆりかごはトラック?


「じゃ、新しい契約内容OKだったら、更新書にサインして、異世界行くゾォ〜!」


「「「「「はーい〜」」」」」



「あの、私も行きたいです?」


 トントン、ドアを叩く音…。会議室のドアが開いて、秘書室長が顔を出した。


「そういえば、シナモンさんは守秘義務魔法契約、一番にしてるね。異世界相互会談中はたまに一緒に行ってくれたよね。」


 『異世界相互会談』ギルマスやギルド幹部さんとの彼女が会談をそう名付けた。鈴木シナモン。現秘書室長。鴉瑠之の妹。あさの大学の同期。兄が出歩くばかりするので、会社から離れられない。


「そうですよ。りおんちゃん。兄貴のせいで、私こっちからなかなか離れられなかったけど、あっちにも秘書室作ったから、これからはもっと行けるんです。今日は向こうの敵情視察。広さとか間取りとか見て、新しい備品揃えなきゃ。誰かさん、自分の分だけはしっかり準備したみたいですけど。」

「いつの間に?」

「たぶん、柳田さんたちの特務室作るどさくさに、自分のを注文したと見てます。」


「「ギクっ」」

「「当たってますね。」」


 柳田さんとアルノ社長が怯えた顔をした。


「朝乗ってきた僕の車にあと4人乗れるよ。」

「じゃ、もう一台は社用車? 俺がダンジョン走破します。」

「そのまま突っ込むなよ。店が壊れる。」(怒) 

「改めて、出発!」



 はてさて


「ここが我が家。車入れるから、降りてて。新事業所はあそこ。」

「浅田家、枇杷がいっぱい!」

「もうすぐ食べられるよ。お店で売ろうかな!」

「いいですねぇ〜。」

「四分六、会社四でどう?」

「三七、会社三なら、OKです。収穫大変なんですよ。手伝いすると小遣いせびるのばっかりなんですから。」

「私たちのこと?」

「カエデ。どうした?」

「一番近くのコンビニだから、お弁当買いに来た!ママがあさちゃんの握ったおにぎり食べたいって。(笑)…そしたら叔父ちゃんの車見えたから、一緒に行こうと思って」

「そうか。…あ、新しい特務室の人たち。」

「こんにちは、バイトのカエデです。」

「こんにちは、秘書室長の鈴木シナモンです。」

「はじめまして。緑山敏子と申します。」

「エレン・カーマイケルです。よろしくね。」

「社長の鈴木鴉瑠之です。」

「知ってます。(笑)…シナモンさんてアルノ社長の妹さんですよね。よろしくお願いします。」

「覚えてくれてたの? カエデちゃん可愛い!」

「シナモンさんのスーツも素敵です。」



「ママも連れてきてもいいのに。」

「さっき、あさちゃんと相談して、今度にするって。パパだけ行けないの寂しいでしょ。」

「じゃ、パパとママは今度ね。」


「大婆ちゃんは?」

「りおちゃんいるのにノエルが吠えてないから、行ったんじゃない?」

「かもね。」(笑)


「じゃ、行きましょう。みんな待ってる。」



 はてさて


「ここが新事業所です。」

「なんか説明手抜き。」

「ここが駐車場。大型車も入れます。」

「福の神、着いてますね。荷下ろしは終わってるかな?」


「私、先にお店行ってる。制服用意しとくね。」

「サイズわかる?」

「だいたい分かる。任せて」

「あさに着いたって言っといて」

「はーい」


「2階フロアが秘書室と特務室とちょっと社長室」

「3階が男子寮。5階が女子寮。エレベーター付き。」

「4階と6階は未定。屋上は緑化テラスがあるよ。」

「寮はあとで実くんとことりちゃんにでも案内してもらうね。」


「1階の事業所玄関入って、すぐ横の駐車場の入り口入ってみて。」

「この部屋には玄関ロビーからと駐車場から入れて、あっち側は大きな引き戸になってて、全開放可能。3つ目のドアが…」


「ゲートですね。別名『どこかしこでもドア』です。」

「駐車場が空いてる時はお店の倉庫に。」

「閉まってると事務室につながってます。魔法だね。」(汗)


「もっと不思議なのは、大婆ちゃんがいるときだけ、調理場の入り口に直結します。」

「超バリアフリー」


「いらっしゃ〜い」

「妻のあさです。」

「あさ、新しい秘書室の秘書さんとドライバーさん。自己紹介はあとでね。」

「よろしくね」

「「「「「よろしくお願いします。」」」」」


「あさぁ〜久しぶりぃ」

「シナモン、元気してタァ」

「お兄ちゃんのブラックぶり、迷惑かけたでしょ」

「配慮のあるブラックで、感謝しております。」(汗)


「さ、みなさん事務室へ。まだ、お昼でバタバタしてるから、モニターで見学しててね。」


 僕がゲートの魔道具で認証してる間に潜った人は、ゲートから承認される。敵対してると通れなくなる。どっちに行けなくなるかは、そのとき次第? 不思議だ。


「お店で作った、おにぎりと唐揚げとコロッケを置いといたから、適当に摘んでおいて。お昼ご飯食べててね。1時ごろには空いてくるから、それからお店の見学ね。慌ただしくてごめんね。」

「大丈夫です。コンビニ社員ですから」


「ねえねえ、あれ、噂の大縄跳び?」


 店舗前の広場を映すモニターでは、女性冒険者とOL風の人たちが大縄跳びやってる。もう流行ってるの? 山猫のエリーさんの回転が凄すぎる。

 スカートでやってるお姉さんも、高等テクニックで、ぴょんと飛び越えて駆け抜けた。基本の遊び方やってるのか。…なぜ、見えない?

 新スタッフも無事、ゲートに承認されました。これから、新規戦略を立てるのは彼女たち。ぼちぼち色々見て、戦略考えてね。頑張りやぁ〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ