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異世界コンビニ『戦場のファミリーストップ』開店です 〜足立区から出勤、本社と提携。手作り特大角煮おにぎりが爆売れ。イートインは常連S級冒険者のほのぼの居酒屋に。  作者: 柿野たね
第1章 異世界でコンビニ始めました

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23/61

第23話  秘密の相談はあれとあっちで事足りる

【毎日夕方19時アップ】週末は増量予定です。


 お祭り騒ぎの翌日は、休んでも「そりゃそうだね」となるって聞き及んで、渡りに船!と思ったが、まぁ二日目からいきなり休むってのは怒らるね。

 おちゃらけながら、ちゃんとやってるか心配してやってきたのが社長の本音かな⁈

 社長の呑気な実況中継のあと、二人は帰っていった。何しにきたんだ?

 レジで俺と実くんは、いま聞いた可愛いコボルトくんの暗殺剣にビビっていた。見た目ワンコなのに影伝いに近づいて、サっシュッパって!忍者? 忍? 服部くん。服部くんと呼べば、少し怖さが減る? 本名聞くまでは服部くんと読んでおこう。と、心に決めた…




 それから何事もなく、お客様も少なくなった、3時が過ぎ…。


「ただいまぁ〜なんか面白いことあった!」

「あったあった!社長の競馬中継」

「なにそれ!」

「9時半ぐらいかな? ギルマスとコボルトさんと話してたら、冒険者さん達の集団が広場に駆け込んできて、ちょうどアルノ社長が顔出したとこで、その競走を実況中継したの。まるで競馬中継みたいに…。」

「まぁまぁね。店内カメラ、音声も録音してたら、確認できたね。」


 上から目線で、本当は悔しい あゆみ。不思議なことに、録画録音全部ダメなんです。リアタイは大丈夫なのにね。コプライアンステキには良いことです。


「あゆみ、高校終わったの? 早くないか? 」

「部活よりこっちの方が面白いから、ゴメンネ!してきた」

「1年生なのに、大丈夫? 」

「うん、まだ、正式には入部届出してないしね。帰宅部でいいかも。ローテ、そのうち考えてね。」

「まぁ、助かるけど、無理するなよ。あっちの友達も大切にな。仲いい子もいるんだろ。」


 まだそういう時期か。そのうちバイト増やしたいから、気の合う友達は大切にしてもらいたいという、悪辣な思惑を隠している店長りおん。ふふふっ


「りおちゃん、なんか悪い顔してる」

「あゆみ、ここでは店長!」

「まだ、タイムカード押してない!」

「そういう反論はOLになってから、使いなさい。」

「はーい。…ことりちゃん、コボルトさんてかわいいの? 会いたかったぁ!」

「うん、ジャック・ラッセル・テリアかなあ? 大人のお兄さんなのに、可愛いの!」


 女の子たちは、可愛いかどうかが重要なんだな。(汗)


「あっ、社長来てたんだから、相談あったのに、またでいいか!」

「りおちゃん、なんの相談だったの? 急ぐこと? 」

「まぁ、急がなくてもいいけど、急ぐかな? 」

「あ、あれね!」

「うん、あれ!」

「「「どっちよ!」」」

「あさちゃん達、やばいよ。あれで会話してると、やばいってお母さん言ってたよ。」

「大婆ちゃんも、あれ取ってってよくゆうよね」

「「お前ら、ちょっと顔貸せや!」」(怒)

「「「こわっ!」」」


 バックヤードに、あゆみ、実くんを連れて移動。ヤンキー風のツッコミは置いといて…。さっき交代したばかりの、ことりちゃんはレジ離れられないから、インカムつけて聞いてるみたい。ここまで来れば内緒話できるよね。


「「ただいまぁ〜。なんか面白いことあったぁ〜」」

「「「あった(らしい)よぉ〜」」」


「「デジャブ?」」


 春樹と康太も帰ってきた。


 はてさて


「あのさぁ、あれは、あれのことよ…」


 イートインの向こうにある扉が閉めてあるもう一つの広いスペースの別棟を指して、あさが説明を始める。


「あのね、ギルマスと相談してコンビニ始めるって決めた時、二つだけギルドの仕事を依頼されたの話したでしょ。」

「うん、冒険者ギルドのお仕事の一部委託? 」

「そそ、まだお客さんには話せないからさ、いつから始められるかわからないからね。こっちでも色々できるって、期待させちゃ、気の毒でしょ。」

「そういうことか。だから『あれ』、ね。」

「依頼の取次と魔獣の買取だっけ? 冒険者登録も可能よ!」

「「「「(「私(僕・俺)たちも登録できる? 」)」」」」


 午後お休みのミナさんを除く全員が喰いつく。インカムのことりちゃんまで…。


「15歳から正式登録らしいから、全員OKだけど、日本人は18歳成人だから、親の承諾が必要ということに社長と決めた。」

「「「えぇ〜〜〜」」」(怒)

「勝手に許すと、兄貴と義姉貴に俺とあさが締め殺される!」

「「「まぁねぇ〜」」」(怖)


「話し戻すね。依頼の取次は書類仕事だから、あのスペースと事務室をつなげてあるから大丈夫だよね。」

(ギルマスとコボルトさん曰く、私たち天才だから、大丈夫よね。)(笑)


 インカムからことりちゃんの声


「「「そうなの?」」」

「コボルトの服部さん曰く、6歳から計算できるのは天才だって。ことりに言ってた。」

「「「そういうことか。」」」(笑)

(実さん、コボルトさん、ハットリさんなの? )

「ことり、カタカナはダメ!色々問題がある…」

「くん付け絶対禁止だぞ!」

(なんで? )

「コボルトさん、忍者みたいだから、店長と仮に名付けた」

(そう言うこと?)

「「「「? ? ? 」」」」

(あゆちゃん、あさちゃん。コボルトの服部さん、暗殺剣使いなの。可愛いのにすごいのよ。)

「「「「えぇぇ〜」」」」(驚)


 コボルトくんの株、ファミプの中では爆上がり中である。あさは自慢話の時、イートインいたよね?


(影移動が使えて、短剣でシュパッ!なんだって)

「あのゴブ…が、優秀なオーガさん達より先に覚えた…。最初に使えるようになった技? 」

(うん、あのゴブ…が最初のやつ。)

「すごいのねぇ、あのゴブ…より前から使えてたってわけよね。」

「あっちの年代と比較できないけど、アニメよりはたぶん先だよね。」

「君たちもあのを使いまくってるし、アニメの世界と現実を一緒にしてもねぇ。」(汗)

(口調もあのゴブ…と似てたわ。)(笑)


(昨日の討伐、自分より大きなゴブリンを18体も倒したんだって。すごいでしょ。)

「オークも2体、狩ったんだって。5本以内だから、計算間違えなかったって。」

「なにそれ? …」

「両手を超える計算苦手なんだって。」

(朝、ギルマスに15体と書いてたぞって、指摘されてた。)

「左耳、持って帰ってくるんだって。ラノベとおんなじだね。」


 ことりちゃんと実くんの報告が続いた。



はてさて


「何が相談したかったか…、ローテの人数が足りないことと、日本人には魔物の見分けも解体も、無理だってこと。」

「一応別棟(べつむね)にして、ギルドの職人さんに建物作ってもらってるから、もうすぐ出来るし、事務室とはつなげてるから、書類の連携は大丈夫と思うんだけどね。冒険者さんや職員さんを派遣してもらって、事務所の一部は入れるようにするしかないかな? って相談しなきゃならなかったの忘れてた。」

「まぁ、室長に連れていかれたって感じだから、時間なかったと思うよ。」

「そだね。」


 冒険者ギルドの現在の施設が狭くなって、この敷地に建て直したかったけど、資金繰りと収益化が問題になって、広大な敷地をどうするか悩んでいたらしい。ギルドのメンツでチャチな建物なんて建てられないしね。

 なんか、あっちの区役所の建て替えの時なんかと同じ理由なんだよね。都や国はやたらとマンションと合体とさせたがってるけど、問題が続出だったらしい!あっちは利権とかありそうで怖いんですけど「憶測で…言っちゃいけない…よ」。

 資金繰りは更地化とコンビニに出資してくれたぐらいだから、なんとかなったらしいけど、収益を上げ続けるにはダンジョンの魔物の売り上げだけでは難しいんだって。冒険者にも渡すから、利幅は景気いい割には少ないらしい。ホワイト組織、頑張れ!ブラック店長が応援してるぞ!


 で、あっちの知識と技術を少し提供して、何ができるか相談したかったんだよな。

 僕としては、いくつかアイデアはあるんだけど、やっていい事とかは社長判断だよね。あっちの出資者は鴉瑠之社長だから。

 この子達、意外と理解力あるから、ちょっと聞いてみるか?


「あのな、ちょいと相談だけどな。あれ、コンビニの横は別棟のギルド出張所というか、コンビニの別棟なんだけどな、裏、広い土地が余ってて、まだ廃墟の大半があるの知ってるか? 」

「と言うより、コンビニ建てたのって、お屋敷前の広場なの。馬車寄せっていうの? 植栽刈ったら、それだけで建てられちゃった。半壊のお屋敷隠すのに、工事現場のパネル使ったのよね。見えると気持ち悪いでしょ。」

「「「えぇ、そうなの? 」」」

「足場組んで建築現場のパネルを貼ってあるんだ。城壁の柄のパネルを向こうから運んで、こっちの竹組み職人さんたちに足場組んで貼ってもらった。全部同じ整ったパネルが驚かれたけど、輸入品だと言い張った。あれ景観はいいだろ。」

「「「そういうの思いつくのは、りおちゃん? 」」」

「そうそう、順番にしか壊せないって、ギルマスが。…使い道思いついたら、お金も引っ張って来れるから、アイデア任せたって、丸投げかい!(怒)」

「この街を何代も渡って治めてた貴族の邸宅だったのよね。」

「冒険者ギルドと協力して中立地帯にしたのもご先祖さんらしいよ。」

「隣で戦争始めたから? 」

「小さな国のような状態だったらしい。巻き添え食ったこともあるんだって。」

「数百年前、ドボルジンクさんも子供だったか、生まれる前? 」

「今度聞いてみる? 」


「ま、わからないことは後で聞くとして」

「その土地を更地にして、何かするのが浅田家の使命らしい。」

「何それ? まじ丸投げ? 」

「なぜか、ギルマスに見込まれて、地権を全て渡されてしまった。」

「「「「「何それ!」」」」」

「「何なんだろうね? 」」

「「私(俺)にもわからん!」」


 クロちゃん(現ギルマス)にあげた、あさの煮干しのお礼?


「まぁ、そういうことだから、直近案件は…


①魔獣の解体をコンビニスタッフで引き受けるのは、無理だよな?ってこと。

②裏の敷地の使い道


 だ。」


「ねぇ、この間スーパー銭湯がどうのこうのって社長と話してたのは?」

「あれは半分本気、半分冗談。ああしてアイデア出し合って、お互い探ってるみたいな?」

「「「大人って、そういうもんなの?」」」

「子供も妄想するだろ? それを実現させるのが大人ってもんです。」

「りおんちゃん、なにカッコつけてるの? そろそろ夕方の準備しないと、揚げ物足りないよ。福の神もすぐ来るよ。」


「今日もエルフのお姉さん達、来るかなかね? まだ仕事してないと来ないかな?」

「来るといいわねぇ〜」


 あゆみとことりちゃんがエルフのお姉さんに懐いてます。さすが年の功!

 ぜった発言してはならないことを妄想中の店長。ご多幸を祈ります。

 今日も文字数になりました。またのお越しをお待ちしております。


 落語アニメを見てたら、後書きのオチが落語番組風に…。

「次もまた、見てくださいね!」(んがうん)

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