第20話 『ファミリーストップ』なろう特務室柳田邦彦室長の極秘任務〜新事務所と社員寮が明らかに!
あさとスタッフたちにお店の片付けは任せて、経営者3人は事務室へ。
……雑務から逃げたわけではないです。
……たぶん。
「二人もお疲れ様。いろいろありましたが、なんとか順調に回ってますね。」
「うちの子たちが、それぞれ役割を担ってることに驚きました。」
「みんなとお客様との関係も良好で、言うことなしですね。」
「子どもも新入社員もいつの間にか大人になってるんですね。」
「お互い老けますねぇ〜」
「まぁ、お二人も含めて、まだ成長段階です(汗)。……周りでよく見守っていきましょう。」
「そういえば室長、保護者への配慮、ありがとうございます。」
「いえいえ、当社の『危機管理及びPTSD対策マニュアル』に沿って、行動しただけですので……。」
「丸一日前のことですが、お礼言い忘れてました。」
「あれでよかったのかどうか。」
「いやぁ、柳田さんが行ってくれて、助かったよね」
「それよりお義姉さま……篠山夫妻って、肝座ってますね。」
「案ずるよりだったでしょ。」(笑)
「はい。狼狽して娘たちに会わせろって言われれたらと思って、悩みつつ伺ったんです。」
「どうなったの?」
「「りおちゃんが色々やってるんなら、大丈夫!」ってお二人とも。」
「そう言う人たちなんです。」
「そうなんですか?」
「変な信頼が……。あの子たち、うちの前の公園とうちで過ごす時間、長かったですね。」
「それはそうと、柳田さん、今日は遠くまでお疲れ様でした。」
「春樹くんのお父さんも同じような感じでしたよ。」
「えぇぇ、日帰りで岡山行ってくださったんですか?」
「あちらの曽祖父さんも「春樹とりおんなら大丈夫だろう。」って自分で運転して畑に出かけていかれました。一体、りお店長、これまでなにやらかして来たんですか?」
「はぁ、父がなぜか信仰やり直すことになったのは、僕のせいですかね?」
「お父様も信者なんですか?」
「爺さまもそのあと信仰持ちました。」
「ほんとに、お元気ですよね。」
「それより、遠くまでありがとうございます。大変でしたね。」
「まぁ、大切なご子息を預かってる企業としてたは、被害者の保護者にお詫びしないわけにはいかないじゃないですか。……飛行場からタクシー使えば、近県より楽でしたよ。」
「いろいろすいません。こんな時にはなんて言えばいいんだろ⁈」
「肩書きから『なろう』を取っていただければ、十分ですよ。」(笑)
「ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。」
下知は取られていない!(微)
はてさて
お礼がてら、フレンチプレスでコーヒーを入れて、ローテの打ち合わせです。
「春樹くんとあゆみちゃん、康太くんの3人は平日は高校へ行くんですよね。」
「そうですね。」
「じゃ、朝と夕方からの勤務と週休は1日以上、希望で4日まで取れるんですけど、休日と平日どっちがいいんですかね?」
「本人たちは、冒険者さんたちとの交流が楽しいから、毎日がいいって言ってます。」
「体が慣れるまでは週休三日ぐらいにしましょう。」
「休日は一日つぶしてもいいか?って言ったら、休日は二日共でもいいって言うんです。多分休日手当狙いです(笑)。」
「(笑)まぁ、休日出勤一日にしておきましょう。」
「高校生とっては、ネズミィランドで働いてるようで、楽しそうだわ。僕もこっちで働きたい!」
「ダメですよ。秘書室長がゲート破って迎えに来ますよ。」
「まぁ破らなくても来てますけどね。最近シナモン来ませんね。」
「はいはい、でわ、3人は最初は週休三日、一日休日出勤」
「いい感じですね。」
「出勤日は朝5時30分から8時30分まで、夕方は17時から20時と言うことで。」
「OKです。」
「カエデちゃんはどうします?」
「カエデは週休は二日で、かわりに高校に行ってるぐらいの時間をドッグルームに机を置いて、勉強と漫画描きに当てたいそうです。」
「近いんだから、自室の方が描き安いんじゃ無いの?」
「わんこのそばの方がくつろいで描けそうだって、俺たちが働いてる気配を感じれた方が、サボらなくて済むって。」
「そう言う気持ち、わかるかも。……社長室って、フロア違うから、孤独なんだよ。こっちに移したら、元気に働けそう。」
「却下です。さらに経営システム変えるの何億かかると思ってるんですか。」
「新部署作って、新事業所作って、いろいろ追加して、かなり使ったんですよ。」
「楓は、休日出勤は一日、みんなが週休二日にしたら、私は週休一日にしたいって。なんかよくわからないけど、ひとまず聞いておこうかと。」(笑)
「じゃ、朝と夕方からは3人と同じでローテーションに入ってもらって、午前7時から午前11時まではあささんと調理室かバックヤードでお仕事。夕方は17時から20時」
「いい感じですね。」
「こちらも早寝早起き…。仕事のあと漫画描きそうですね。」(笑)
「画材とかiMaxの周辺機器とか買いたいもの多いらしいので、頑張ると思いますよ。」
「さすが、有力デザイナーの姪ですね」
「血はつながってないですけどね。…カエデの父親がイラストレーターなんです。」
「あれ、サラリーマンでは?」
「この間話してたのは、カエデが小学生の時の思い出ですよ。」
「そうなんですか?」
「父親がデザイン会社に勤めてた時の思い出ですね。」
「今は、独立されたと」
「もっと早くしたらいいのにって言ってたんですけど、急に、このままだと娘に負ける!と…」
「そこ、焦るとこ?」
「よくわかりません。」
「ま、目標のある子は強いから、安心して仕事を頼めます。」
「といことで、みんなも待ってるから、明日は4人とも朝からバイトに出勤してもらって。ま、徒歩数分ですけどね。スタッフの分は、それをもとに、適当に室長と明日相談してください。明日朝は全員出勤で。福の神はしばらく一人で頑張ってもらおう。柳田さんもピンチヒッターはできますよね。元配送部長?」
「承りました。」
なんだか、最後社長ぽかった。
「エクセリでローテ表、作っておきますね。あとで室長に送ります。」
「じゃ、りおんくん、よろしく!」
会社員みたいな時間を過ごしたあとは、……疲れたみんなとお寿司をつまんで今日の打ち上げ…。
はてさて
「今日もお疲れ様ぁ〜 お夜食ですけど、打ち上…」
「「「「「「「「お寿司ぃ」」」」」」」
「お寿司に負けた!」
「冒険者の皆さんの胃袋考えたら、足りないかと思ってたのに、この2桶、残りましたね。そのほかは全部売れましたねぇ。討伐大変だったんですかね?」
「あゆみと春樹がじっと見てることが多かったから、秋山先生が気を利かせて最後の二つは残して買っていってくださったみたいよ。その分、他のお寿司やお弁当は全部買ってくださったの。ああ言うのかっこいいわよね。大人物って、ああ言うものよね。」
「ドボルジンクさまも残った寿司桶見て、オードブルセットをまとめて買ってくださいました。」
「このキレイな空間は、そう言うことなのね。」
「ありがたくいただきましょう。」
「店長としては、ちょっと複雑。」(汗)
「美味しそうだから、ぼくも嬉しい。」
「社長…。」(怒)
はてさて
「明日のことですけどね、ローテーション明日発表するので、明日は全員出勤です。」
「「「「「「「はーい」」」」」」」
「で、社員スタッフ3人は夜遅い日もあるので、寮を用意しました。安全に通勤できますよ。」
「えっ、寮って、どこにあるんですか?」
「寮費、安い?」
「通勤何時間?」
「食事付き?」
「寮費は無料!あっちで秘密の事業に危険手当つけるわけにいかないから、その代わり。通勤時間は0分、30秒ぐらいはかかるかな。ゲートの建物が社員寮と事務所になってます。食事はコンビニ弁当だけど出勤中の食事休憩にいた場合は賄い付き!」
「高待遇でしょ!」
あっちの事務所の上の階が改装されて社員寮になって、彼らも寮住まいなんだって。食住をコントロールされてる、めちゃブラック感あるんだけど、ファミプ大丈夫か?
「衣食住の食住を握る会社はブラックかもしれませんヨォ」
「「「えぇ、うち大丈夫?」」」
「りおんさ〜ぁん…。バラさないで!」
「「「え、まじ!」」」
「どっちでしょうね!(笑)」
「実くんたちがしっかりしてたら、大丈夫でしょ。実家も近いし、なんかあったら、あさちゃんが助けてくれるよ。」
「「「そうだ、あさ軍曹がいるから、大丈夫だ」」」
「まっかせなさぁ〜い」
あさ軍曹の信頼絶大!解せぬ!
1階がゲートと荷下ろしスペース。2階が特務室事務所他。3階が男性社員。5階が女性社員の寮なんだって。そりゃね、借地権契約したよ。でも、工事するなら大家に一言あってもいいと思う。サプライズなんだって!毎日通ってて、気がつかなかった方が、おかしいとまで言われました。寮の部屋はまだ数倍空いてるらしい。スタッフ増やすのかな?
「ローテの隙間と休日使って、しばらくは有給我慢してね。人手足りないから。
お座敷収納の緊急用お布団、使ってないのばかりだから、今日から泊まっていいからね!」
「「「やっぱりブラック」」」
こうして賑やかに、ブラック企業の夜は老けていくのであった…。
はてさて
「お疲れ様でした。」
「りおちゃんこそ、疲れたでしょ。」
「まぁね、でもみんな無事で二日間乗り切れたね。」
「春樹、危なかったねぇ。結界のことは聞いてたけど、初日に強盗って、さすが異世界ね。」
「お義姉さん、春樹のことで康太たち3人のこと、心配してなかった?」
「他人から先に聞いたら、怒られそうだったから、昨日の夕方、話に行っておいた。お姉ちゃんと近所って、助かるねぇ。」
「それはありがと」
「でね、春樹もみんなも無事なんだけどねっ、から初めて、説明したら、最初驚いてたけど、結界があって、そんな強いお侍さんが守ってくれてるんなら、心配ないわねって。お守りとして飾りたいから、掛け軸に一筆書いてもらえないかしら、って言ってたわよ。」
「さすがお義姉さん肝がすわてる。働いてもらったら、隊長格確実だね。」
「掛け軸、とんでも鑑定団に出したら、本物って鑑定出るかな?って。」
「秋山先生、日本語書けないから、あちらの言葉だよ。横書きだし。…漢字勉強したり、習字したいって感じだったから、いつか書いてもらえるかも…。」
「すぐに書けるようになりそうね。意気込みが違うもの。」
書を書く侍自体は本物なんだけど、日本の歴史にはないからなぁ。
「でね、ほんとにお姉ちゃんも働いてみたいって。家で心配してるより一緒にいたいってさ。義兄さんも秋山先生やドワーフさん、エルフのお姉さんをモデルに、デッサンしたいから、行ってみたいって。」
「いいんだけど、もう少し軌道に乗ったらね。早いと思うけど。コンビニ倒産、一家共倒れは嫌でしょ。(笑)」
「そう言うとこ、昔から意外と慎重ね。」
「フリーランスのクセみたいなもんですね。」
「明日からもよろしくお願いします。」
「ねぇ、朝食、オムレツ作ってくれる?朝食はコンビニご飯飽きたの。」
「いいけど、二日で飽きたって、それアルノに言わないでよ。」
「事実は伝えていいんだよ(笑)。」
そんなことを布団の中で語りながら…意識が沈んでいくそこそこ若い夫婦だった。
……
「あ、柳田さんは本社では基本定時で帰宅する上司って有名なんだって。」
「なにそれ、ずるぅ!(怒)」
だんだんと店舗運営の形態を整えてますが、ローテーションに無理があるような。ブラック確実なような。冒険者の方がた、店長と社長の横暴、見張っててくださいね。
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