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異世界コンビニ『戦場のファミリーストップ』開店です 〜足立区から出勤、本社と提携。手作り特大角煮おにぎりが爆売れ。夜は常連S級冒険者のほのぼの居酒屋に。  作者: 柿野たね
第1章 異世界でコンビニ始めました

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第18話 冒険者パーティーで美味しいにぎり寿司初討伐!?〜隣の国同士の戦いも酷い理由だった

 冷凍・冷蔵庫のないこの世界。冒険者さんたち知らぬ間に初の生物(なまもの)はどうなる?

「このお寿司って、ご飯甘くて美味しい!」

「上に乗ってる赤白ピンクの可愛いのって、何にゃ?」


「生のお魚の切り身です。」

「鮮度の良い新鮮なマグロ、イカ、サーモン、タイ、ヒラメ、卵焼き、いくら、うなぎの蒲焼です。」

「今日はお祝いだから、高級な方を仕入れておきました。」

「小さいのは助六。いなり寿司と巻き寿司です。」


「「「「「(恐)生魚?」」」」」


 リーダーさん、剣を抜きかけない。エルフさん呪文唱えないで。ヒーラーさん、ヒーリング詠唱しなくて大丈夫。ことりちゃんとあゆみ、意外と平気?動じてない。


「大丈夫ですよ。生で食べても大丈夫な新鮮なお魚です。」

「それでもギルマスが心配だというので、ヒーリングの魔道具を通してお店に並べてます。」

「安全性、高いんですよ。」


「私たちのところでは、スーパーで大量に売られてたり」

「高級なお店で握りたて食べたり。」

「お店の中をお寿司が回ってるところもあるですよ。」

「私は、回転寿司、回ってる店のが好きです。ハンバーグのお寿司も楽しいですよ。」


「お店でこんなふうに回ってるの?」


 ジュリエットさまが、

 まぐろとイカ、たまごと鉄火、トロを2個ずつ

 テーブルの少し上でクルクル回してます。


「「わぁ〜すごい!」」

「回転寿司、始められます!」

「って、ジュリエット姐さま、食べ物で遊んじゃダメです。」(怒)


 ちゃんと100歳年上を叱ってることりちゃん。偉いです。


「あら、ごめんなさい。でも、こんな感じなの?」

「ちゃんと流れる道細いレーン、小道?があって、そこをトレーに乗ったお皿が走ってくるんです。」

「そっちの魔法の方がすごいじゃない!」

「テーブルまで、トレーが運んでくれるんですよ。」

「行ってみたいニャァ〜」


「お寿司のコーナーにも『生魚ですが安全です。試してみてください』って、ポップ買いておきました。」


 ことりちゃんとあゆみ、なんでそんなに上手にコントのように説明するの?


「書いてあったにゃぁ〜。リーダーが買ってたから、楽しみにしてたにゃ。」

「お腹痛くなったら、私がヒールかければいいんだから大丈夫でしょ。おいしかったでしょ。」

「うむ、おいしかったがしかし、ヒルル、ちゃんと説明してからにして欲しかったぞ。」

「リーダー一番たくさん食べてたじゃない!気に入ったってことでしょ。」


「まぁな。」

「みんなで食べてお腹壊したんなら、明日一緒にお休みすればいいんじゃない?討伐終わったし。エルフの暮らしなんて、そんなものよ。長〜い人生1日の休日なんて、一瞬よ。」


 みなさん落ち着かれたようで、何より。ヒーラーのお姉さん、ヒルルって名前なのね。AkeBのアイドルみたい。あだ名かな?


「あ、討伐…。お疲れ様でした。で、なんの集中討伐だったんですか?」


 あちらの冒険者さんたち(読者の方々)もずっと気になってたことをことりちゃんが聞きたいことを尋ねてくれた。聞きたかったですよね。


「あ、集中討伐?もちろんダンジョンで魔物を討伐して来たのよ。」

「「今日、あいつら、魔法弾打ってなかったにゃん(でしょ)?」」

「なかったにゃん⁈」

「静かだったにゃん⁈」


 あゆみとことりちゃんも「にゃん」になってますにゃん。にゃん語は感染るんです。


「あいつらって、あいつら?」

「そう、創◯◯国、どこで聞いてるかわからんからねぇ。あいつらね、毎日獣人国マノッサに魔法弾打ってるでしょ?」

「あれにゃ、言い分としては獣人国側のテロに対応して拠点を攻撃してるって言ってるんだけど、ほとんど住宅や民間施設。それにどっちが先かは、関係国でも意見が対立してるにゃん。」


 広報のお姉さん、酔ってるようです。語尾はにゃんに統一されました。


「1発殴られたら、1発撃ち返すって感じで、そりゃテロしたくなるわよね。最近は荷車に仕掛けた爆弾で自爆テロまでするんだから、…怖いのはわかるわよ!?」

「でもね、毎日の魔法弾はやりすぎよ!」


「それは酷いけど、ダンジョンの街は永世中立なんでしょ?なんでダンジョンで集中討伐の日があるんですか?」


「それはなぁ、ダンジョン周辺の荒野に、テロを失敗した獣人国の人間が逃げ込んで、それめがけて魔法弾が撃たれたり、わざと獣人冒険者を誤射したりする奴がいるんだよ。誤射の場合は、結界魔道具でなんとかなるが、テロの奴らはかわいそうなんだ。獣人は魔法苦手なのが多いから。」

「うちも苦手にゃ。使えるのは拳に魔力を蓄えて殴る刀剣魔法、戦闘魔法ぐらいのもんにゃ。結界は魔道具持ってるにゃ。」


「なんとかなっても、怖いから弱い若手は上位パーティーと合同以外ではダンジョンに行き難いんだにゃ。」

「だから、集中討伐日を設けるようにしてるのさ」

「集中討伐の日は、打ってくるなって取り決めてあって、打って来たらそっちに向けて、極大魔法弾打ち込むぞって、警笛鳴らしてる。」

「姉御たち魔法使い冒険者の方が何倍も魔法弾大きいからね」

「「ひよっこ兵士なんかには負けないわよ(にゃ)」」


「特にじゃ、ここのところダンジョンの魔物が増えておったからのぉ。上級中級揃って、経験不足の若者も連れて、初級は上層部を、上級中級はそれぞれ得意な階層に、今日は一斉に潜っておったというわけじゃ。」

「今日、こちらに残っておったのは、くじで負けた街の防衛担当というわけでござる。」

「次回は優先で討伐組に入れるがのぉ」


 あ、ドボルジンクさま。ドワーフさん、さまに昇格。


「一日1回は来ないとの…。この炒飯というのがうまそうじゃったから、これにしてみたが、そのお寿司つーのもうまそじゃの。生魚か?」

「お寿司はそれがしも購入致した。ドボルジンク殿もおつまみくだされ。」

「それじゃぁ、馳走になろうかの。そなたも炒飯食べるが良いのぉ」

「取り分け皿お持ちしますね。」


 ドボルジンクさまは特盛炒飯4パック、秋山先生は桶盛りお寿司5人前を4つ。ちょうどお座敷は机を4つずつ合わせて、2列だったので一つずつ真ん中に置かれた。近くのテーブルにも配られた。集中討伐日は宴会と決まってて、いつもは広場で酒と食い物を持ち寄るらしいのだが、今日はイートインに入れるだけは、こちらに、溢れた人たちは広場に…。


 居酒屋だけでは流石に入り切らないので、最初は広場、二次会居酒屋だったのだが、イートインがかなり大きかったので、ツメツメにして、イートイン主会場。広場残り、二次会居酒屋と相談したそうです。イートインは22時までだから、ちょうど良いということらしい。教えてよ!足りなかったらどうしよと、寿司桶10桶とか特盛各種とか大量に注文して、余ったら、ラベル改竄するしかないなぁとか悩んでたんだから。ねぇ、社長。


「それはやっちゃーダメなやつでしょ。会社が潰れる」

「あ、意外と真面目なんすね。」



 閑話休題

 ↑話がそれた時、本編に戻す呪文。正しく使えた。


「でじゃ、魔素がたまって、魔物が激増しておったのでござる。あと1週伸ばしておったら、魔物暴走、スタンピードが起こっておったでござろう。」


「こっちには滅多に向かってこないで、だいたいあやつらのところに行くんじゃがのぉ」


「そっちなら、放っておいてもいいんじゃないんですか?」

「こっちに来ることもあるのにゃ、あやつら、獣王国が操ってスタンピード起こしてテロをやてると国際社会に嘘八百報道しまくるんにゃ。人国の大手瓦版握ってるのはずるいにゃん。」


「まぁ、ダンジョンの管理は冒険者ギルドの本筋だから、気張ってやらかさなきゃというわけだ。ほい、これも追加だ。」


 サンドイッチオードブルのパーティー皿を6つと一口ステーキ、生ハム、唐揚げ、ハンバーグ、鳥手羽の肉肉オードブルセットを6つ、おにぎり並べたお皿も6つ、持ちきれないので春樹と康太を従えて、ギルマス登場。今日の主賓ですな。


「ギルマス遅いにゃぁ」

「「「おそいわよ!」」」


「主賓は最後に登場って言いたいが、書類仕事をしてたんだよ。サブマスが怖いからね。」

「なんか言われました?」ギロっ


 あ、サブマス。ギルマスが奥様同様に怖がってる方だ。コワモテ美人って奴?


「それにしても、多いわよ。テーブル組入れても食べきれないわよ」

「広場にも持っていくから、大丈夫だ。あっちに先に持っていってやった方が、よかったかな?」

「半分は持っていってね、もうちょっと持っていってくれてもいいわよ」


 姉御はちゃっかりしています。



 はてさて


 あやつら、創世神国と獣人国の関係、あちらの大陸の境目あたりの国の問題とよく似てます。私たちには見えてないのか、見せてもらえてないのか、そんな問題がこちらでもあるようです。朝から、ドンぱちやってるのは怖いけど、どこの国にも属さないダンジョン街。中立の立場のエリアで開業できたのは、ある意味幸いだったのかもしれないね。

 イートイン、居酒屋コーナーを覗くとついつい話が長くなってしまいます。次回はイートインの続きです。ダンジョンと死屍累々のお話をお聞きします。

 タイトルのパーティーの意味が違ってるってクレーム、甘んじてお待ちしております。感想欄、書いてくださいね。

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