↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【第2章は店舗魔改装中!】異世界コンビニ『戦場のファミリーストップ』開店です!〜今日も足立区から通勤。グルメS級冒険者、常連主婦と現代の魔道御庭番の強力タッグで“美味しいバトルの連続です!”  作者: 柿野たね
第1章 異世界でコンビニ始めました

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

107/137

第107話 エレンちゃんはかわいい天然少女でした。教えて無理でも自力で頑張ります。

「では、秘密保持魔法契約を取り行います。抵抗は無駄ですから、ご了承ください。」

「わかった、了承する。」


「この魔道具、異世界の秘密をあちらを知らない人に話せない魔法契約なので、契約者同士の会話は可能です。契約者でない人に聞かれそうになったら、話せなくなります。録音機、盗聴器も対象です。異世界では、スマホも店内カメラも録音・録画できないんです。」


「電子機器まで制御されるのか。どうやっているんだろう?」

「意外と単純なことで、防いでるのかもしれません。」

「魔法って、イメージですもんね。」


「あら、エレンも魔法詳しいの?」

「後でやって見せてあげるね。」


 では、この水晶の魔道具に手を乗せて、「秘密保持魔法契約を守ります。」と唱えてください。それで契約完了です。


「えぇ?」


「エレンどうかしたの?」

「私たちの時、もっと長かったよ」


「あ、その方が、儀式的だろぉ〜」

「それだけの理由なの?」

「みんなには内緒だよ!」


「はぁ〜……尊敬して損した気分!」

「尊敬なんて、やめときなって〜」

「いえ、店長とあささんを目指して頑張ります!」


「まず、いい人見つけなさいな。」

「えぇ、お爺ちゃんみたいなこと言わないでぇ〜」

「親の願いでもあるのよ。せっつかないけど、それはわかってね。」


「もう、エルフさんと交際宣言した男の子が出てますよ。」

「出会いはいっぱいです。大丈夫」


「ホビットぐらいならいいけど、ドラゴニュートとかは、ちょっと怖いな。」

「ドワーフの婿は、ありですわ。」


 そういえば、背は低くないが、逞しい体のリチャードさん。バイキングっぽい体格だね。


「では、こちらの水晶に手を置いて、私、リチャード・カーマイケルは秘密保持魔法契約を守り、異世界で見聞きすることをこちらで語らないと誓います。」


「私、静江・イザワ・カーマイケルは秘密保持魔法契約を守り、異世界で見聞きすることをこちらで語らないと誓います。」


 二人の誓いと共に、温かな光がそれぞれを包んだ。魔法契約の成立である。


「簡易なのに、なかなか厳かな経験だな。」

「心が安らかになりますわ。」


「では、あちらに行ってみますか?」


「荷物の移動と寮の見学は、もう少し日が落ちて温度が下がってから若いのに手伝わせます。」

「はい、私とお兄ちゃんたちが手伝います。」


「同僚たちもハリキッテ、手伝うと思います。一部除きますが……。」


 修一くん……の、従姉妹からの扱われ方が、気の毒になった。


「まぁ、可愛い店員さんたちね。エレンのこと、よろしくお願いしますね。」


「あさちゃんの姪の、あゆみです。高校生です。」

「柳田ことりと申します。エレンちゃんの同僚です。」

「柳田さんの……?」

「あ、姪です。」


「ママ、二人と一緒に魔法の練習してるのよ。やっと話せた〜!……すごいのよぉ〜!花火の魔法で疲れも癒せるの。りおんさんとの激論、肩凝ってない?」


「めっちゃくちゃ、疲れた!今までで一番怖い腹の探り合いだった。」

「一緒に行った貿易交渉でも、あそこまで見透かされること無かったものね。」

「ほんと、すごい能力だな。聖霊の魔法は……。」



「魔法に忌避感ないですね。」

「先祖のエルフが、神様の魔法があることは伝えてくれてたからね。」

「え、そうなの?」

「エレン、御伽噺、聞かせてやったろ。良い魔法と悪い魔法の……。」


「あ、あれ、本当の話だったのか!」

「「はぁ〜」」

「一人っ子でよかったわ。こんなの何人も製造してたら、責任取れないわ。」


「エレンちゃん、とっても素直で、良い子ですよ。」

「切磋琢磨する仲間ができたので、これからいろいろ学びますよ。」

「はーい。北千住の本社にいる時より、エレンちゃんと仲良くなりました。」


「よかったわ。よろしくお願いしますわね。」

「はい。」


「ことりちゃん、あゆみちゃん、花火手伝って」


「せ〜の」

「「「ファイヤーフラワー」」」


 3人の指先から魔法の光がす〜うっと伸び、天井間際で光を結び、一瞬暗くなってから花火が弾けた。3色の綺麗な光が部屋中に広がった。


「わぁ、すごいわぁ、それぞれに色が違って、本物の花火のように、広がっていって、とても綺麗ね。こんなすごいことができるようになったの?」

「ママの言うとおり、綺麗だし、なんだか、温かいものに包まれて、体も楽になった。ありがとう。」


「私はやっとなの。昨日、部屋でやってみたら、もう少し小さいけど、できたわ。……今日は二人と一緒だから、うまく行ったみたい。これからも練習します。」


 実は、エレンの花火はひとまわり小さい光だった。


「お(うち)に帰る前に、魔力放出だけ、教わっててよかったわ。ことりちゃんありがとう。」

「エレンちゃん、さっき、ユン◯ル飲んでたのは、このためだったのね。」

「へへへ!バレてた?」

「誰がレジしたか、忘れた?」

「あ、そうだった〜!」



「残念なのは、庁舎のスタッフにもしゃべれないことだな。提携を勧めにくい。」

「あ、かなりぼかすと、小説も発表可能ですよ。」


「柿野タネ先生、書いてますねぇ。」

「どうやって、書いてるんですか?」


「エディターで、書けることだけ書いてるんです。」

「それだけですか?」

「書けないことは書けないから、わかりやすいですよ〜」


「話す内容を書いてみれば、話せることは書けるって事ですね。……今度やってみます。」

「俺もやってみよ。冒険者コンビニ運営社長譚!書いてみよ!」


 売れそうにないな。


「りおん、上から目線で眺めるの、やめてくれる?」


「二人は、運営会社社長と店舗オーナーには見えないな。」

「どう見えます?」

「子役アイドルから成長した漫才コンビ」


「まんまやん!……りおんさん、そっちの方が、訴求力ありまっせ。」

「アルノくん、二足の草鞋は難しいって聞くで〜。」

「3足も4足も、百足(ムカデ)に負けんと履いてる人に、言われとうないわ。」

「せやあぁ〜って、誰がムカデや!やっとられんわ!……終わらしてもらいますぅ〜」


「無理そうだね。」

「「リチャードさ〜ん、やらせといてぇ〜」」


「あ、この後カレー教室なんですけど、試食されます?」

「中断して、こちらに来られたんですか?」

「突然申し訳ない。」

「いえいえ、コンビニのお客様も含めて、慣れっこですから。」


「6日間、いろいろあったよね。」

「心配されるから、そのへんにしとき〜」

「ここまで言って、気の毒じゃない?」

「そのうちバレるから、大丈夫やない?」

「それもそうでんなぁ〜」


「こっちのほうが上だわ。さすが夫婦漫才。」


「ことりちゃん、りおんさんとあささんの治癒魔法、すごかったんでしょ。」

「なんで知ってるの?」

「みゆきさんがミナさんにSMSで聞いたって、転送SMS来た。」


「SMSって、異世界のこと、送れるの?」

「これ」


『怪我人がたくさん来て、あささんが頑張って、みんな大丈夫だったんだって。』

『すごいねぇ〜、それでそれで?』

『りおんさんがパズルして、あささんが傷にハイドロキズパッド貼って、手を当ててたんだって。』


「めっちゃ、大雑把で、他の人が読んでも、普通の出来事ね。」

「パズルと、怪我の治療がごっちゃになってて、普通じゃないわよ。」

「それはそうですね〜。……あささん、鋭い……」


「柳田さん、全然喋ってませんけど、隠密魔法の練習中ですか?」

「あ、はい。りおんさんには気づかれましたね。」

「僕らもわかってましたよ。」

「私たちも、柳田さん静かねぇ〜って、こちらにお邪魔した時から、思ってましたわ。」


「今度、カエデにちゃんと教わってください。」

「そうします。」


「柳田家の頭領、ちょっとショックだったみたいだね。」

「誰かがバラすから……。」

「裸の王様にした方が、もっと気の毒でしょ。」

「それもそうね。」


「あの、あささん、全部聞こえてます。オブラートか何かに包んでいただけますでしょうか。」


「「ごめんなさ〜い。」」



「ジュリエットたち待ってるから、そろそろ降りるよ。」


「はい!……では、リチャードさん、静江さん。……あ、親しく呼ばせていただいていいですか?」

「あさって呼んでいい?静江って呼んで!」

「僕も、イギリス人だから、名前は呼び捨てでいいよ。シナモンやアルノもね。邦彦は呼び捨てしてくれないんだよ。」

「今度、お酒の席では、そうさせていただきます。」

「絶対だよ。……仕事の席では柳〜田さ〜んにしておくか!」



 店に戻るあさ、いよいよカレー作り再開か!

うん、後書は短くが親切だな。では!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。