4話 犯した過ち
特異点か!?
--ヨハネス・シックザール--
殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す
気がつけばそんなことを思っていた。
気がつけば公園のベンチに座っていた。
弟を死に追いやったクソどもを殺す。それしか頭になかった。
周りからはわーわーわーと遊ぶ子供たちの声が聞こえてくる。
いつもならば可愛いものと思っていたが、いまはただ耳障りなだけだ。
蓼の葬儀が終わり、少し日がたったころだった。
自分は葬儀の時も抜けがらの状態だった。最後に触った蓼の体は、どうしようもなく、冷たかった。
あれから、学校には行っていたが、クラスメイトはおろか、家族とも会話をしなくなった。
ただ、ただ、復讐のことだけを考えて。
{どうすれば、どうすればいい。たぶんやつらは大勢だ。たまり場なら分かってる。だが今の俺程度の実力じゃあ返り討ちにあうだけだ。蓼と同じ状態になるかもしれない。それならいっそ俺も死ぬか?}
どうしようもない。復讐しにも行けない。無駄な日が続いていた。
だが、
彼がベンチに座っていると、こんな会話が聞こえてきた。
「お前、将来夢とかあるの?」
「うーん、どうだろうなぁ。でもさ、せっかくこんな科学原書持ってるんだしさ、これを良いことに使いたいな」
?、科学原書?何だそれは?
「あー、なんだっけ。爆発だっけ。なんか野蛮そうじゃん?」
「絶対なんかあるさ。良いことにつながるものが。ただそこらへんのものを無造作に爆破させるんじゃなくてさ。」
爆発?そんなことが可能なのか?・・・それさえあれば・・・・・・
「でも、こんな話してて大丈夫か?一般人にでも聞かれたら_」
「大丈夫だよ。どうせ、なんかの漫画の話だと思っているさ」
「そうかぁ?」
彼もその事情を知らない一般人の一人だった。いつも通りの彼ならばそんなもの、本当に漫画かなんかの世界だと気にも留めなかっただろう。
だが
この時の彼のすがるものにしては、十分すぎるものだった。
・・・・・それさえあれば、この手で、復讐出来る!!!!
気がつけば勝手に体が動いていた。
「?、どなたですか?何か用でも?」
ついには目の前にまで来てしまった。
「あのー、何か_」
「・・・・よこせ・・・・」
≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪
手に入った力は強大だった。一瞬でその場を更地に出来るほどに。
怜は迷わずやつらのたまり場へ行った。
ズバァァァァァァァン!!!!!
鉄の扉が勢いよく開かれる
「これはこれは、お兄様の登場ですか?」
中には大勢の不良らしき人物がいる。それに対して入ってきた人物は単独だ。
不良集団の一番奥に、偉そうに座っている頭的な存在がいた
「愚問はいい・・・アイツをやったのは・・・テメェらだろ・・・?」
「さあ~?何のことかさっぱり?」
「残念だが、俺は今最っっっっっ高に虫の居所が悪いんだよ・・・・・全員ぶち殺すぞ?」
突然の訪問者がそういうと、不良集団が笑いながら立ち始めた。
その中で頭が言う
「ブヒャヒャ、殺すって、この数相手に?面白いこと言うねぇ!」
「てめぇら・・・肉片の一つも残さず殺してやる!!!!!!!!!!!!!!」
バガアアアン!!まず最寄にいた。一人の青少年の体が吹き飛んだ。
「・・・・・・・・・は?なんだよ・・・・・・・・それ・・・・・・」
言葉を無視して怜は、頭がいるところまで突っ切った。すれ違いざまに、不良の肉体を吹っ飛ばしていった。
そして、怜は頭領残り一人だけというところまで来て、止まった。
「っひ!!わ、悪かった!!アンタの弟のことは悪かったと思ってる!!!!やりすぎたとも思ったんだ!!!あやまる!!!!何なら金もやる!!!!お願いだから許してくれ!!!!!!!!」
必死に土下座して命乞いをする頭領。だが怜は、そいつの胸ぐらをつかみ、持ち上げてこういった。
「あやまって、金払えば済むと思ってんのか?その程度なら、わざわざ全員飛ばさねえよ。てめえは、簡単には殺さない」
そう言ってまず、左腕を吹っ飛ばす。
「あああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
次に右腕、左足、右足と吹っ飛ばした。その時にはもう意識を失っていたが。
「もう、終わりかよ・・・・」
最後に残ったのは、満足感でもない。
代わりに残ったのは・・・
「こんな力・・・・すごすぎる」
もう彼は弟のことではなく、力に魅入られていた。
読者が増えてほしい




