3話 失われたピース
生き延びろ。それさえ守れば万事どうにでもなる
--雨宮リンドウ--
「蓼、どうした!!おい!!しっかりしろ!!!!!」
「御免・・・兄ちゃん・・・・・」
「誰にやられた!?この前のか!?」
「うん・・・・煙草やら麻薬やらに手を出してたから・・・・・・とめようとしたんだけど・・・返り・・・・討ちにあっちゃった・・・・」
「なんだと・・・・とりあえず病院行くぞ!!!」
それから怜は病院にすぐ電話をかけ、蓼は緊急搬送され、緊急手術が始まった。家族3人で祈るように待っていた。
「蓼・・・・・・・」
両手を顔の前で組み、前かがみにして、何時間待っただろうか。
ガラー、
手術室のドアが開いた。
「先生・・・蓼は?蓼はどうなりました!?」
最後の希望だった。だがそんなものは易々と打ち砕かれた。
医師は申し訳なさそうな顔をして、首を振った。
「最善は尽くしましたが、いまだ生死の境をさまよって、昏睡状態です。油断はできません・・・」
「そんな・・・・・」
怜は、蓼が入院することになっても、ずっとそばを離れなかった。学校も休んだ。
帰るのはいつも1時間程度。寝泊りも病院でさせてもらった。
ーそんな日も長くは続かなかったが・・・・・・・・
蓼が入院してから六日後、容態が急変した。
「蓼!!は、早く先生を!!」
ガラガラァ!
険しい表情で医師が入ってきた。
一通り確認をすると、
「これは・・・まずい・・・・!」
その言葉に怜は一瞬戸惑った。
「え?・・・それはどういう・・・」
「君は外に出ているんだ!。」
「・・・・わかり・・ました・・・・・」
医師にいわれたとおり外に出た。そこにはすでに両親がいた。
「なんで・・・なんで蓼がこんな目にあわなきゃならないんだ」
待っている間、怜は頭の中がごちゃごちゃになって、わけがわからなくなっていた。
今までのことが次々に思い出されていく。これが走馬灯というものなのか。
何分続いていたかなど知る由もない。
彼はようやく気が付き、発した
「時間・・・蓼は・・・蓼は!!!???」
ちょうど病室の扉があき、医師が出てきた。第一声で予想はできたかもしれない
「すみま・・・せんでし・・た」
「蓼・・・は・・・?」
「お_____られました・・・・。」
「え?今何て・・・?」
「橘蓼さんは・・・・・・お亡くなりになられました・・・・・・・」
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彼の時間が止まった。
そして何かが音をたてて壊れた。
「り・・・・・・・・・・・・・・・・・く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
それからのことはあまり覚えていない。
読者が増えてほしい




