8話 敵を前に何を思うか
相変わらず重役出勤ね
--橘サクヤ--
「力」とは何か。
どんな力が強いのか。
どこかの世界の住人は、信頼の力、友情の力に勝るものはないと言っている。
守るべきものがあれば力はわいてくると、人はいう。
はたしてそれは解か。
鍛え、鍛え、鍛え抜く強さと何が違うのか。
いくつもの戦場を渡り歩き、己を磨いてきた番人は何を思うか。
孤独でずっと一人で戦い抜いてきた。同じ組織の人間でも信頼に値するほどの関係のものはいない。
「何故に、汝らは・・・どこからそんな力が湧いてくるというのだ・・・・」
辰也は首をかしげながら、
「そだねぇ・・・やっぱり・・・」
辰也&雄也「気合と根性?」
予想をはるかに超える、阿呆な答えだった。
「っく。笑わせる・・・」
3はもう辰也に向かって走ってきていた。
「地をたたき割るなど、とてつもない馬鹿力だ。まあ<書>の力何だろうが・・・」
「っふ、手加減してるんだけどな。」
「・・・全力でかかってこい・・・!!!」
「ふはは。まだ戦闘は始まったばっかりじゃねえの!?」
3は辰也の目の前まで来て真上に飛ぶ。
そして拳を前に繰り出し構えをとる。何とも異様な。
辰也は防御態勢をとる。剣を自分の盾にして。
「拳が当たれば圧力で裂けるな・・・・。」
「ほー。お利口で、」
「・・・かわしきれるか?。・・・・連駆!!」
突如、3はあの異様な構えから連続パンチを繰り出してくる。目で追えないほどの速さで。
「おわあああっっ、こりゃまずいかな。」
紙一重ですべてよける辰也。それにしても速さと威力だけではなく、拳圧がすごい。
近くで受けていてトリハダが立つ。
「俺一人に意識が来ているみたいだけど、俺の相棒はいつまでもノビてねぇぞ?」
後ろには雄也が迫ってきていた。もう拳を振りかざすモーションに入っている。
「ふ、百も承知」
雄也のスイングパンチに合わせて3は攻撃をやめ、雄也と拳をぶつける。
「っと、さすがに手首がイカれそうなんだけ、ど!!!」
「まだまだ行くぞ。」
3と雄也はさらに数十発パンチを繰り出す。
ババババババババババババババババ。
3のメリケンにはひびが入り、雄也のグローブはもうボロボロ。
「辰也、君、いまだ!!」
撃ち合いを強制的に中断させるべく、辰也は大剣を横薙ぎにふるう。
だが3は素早くとびはねかわす。
「っち、ようやく熟練のわざになってきたってか?」
3は空中で体勢を立て直し、そのまま二人の中央へ降り立つ。だが普通に、ではない。拳を振りかざすモーションに入る。
「剛破!!!!」
「ぐ、やべえ!!」
とっさに二人は回避するが、よけきれない。3の剛パンチは確実に大地をえぐり取る。流れ弾が辰也の腹に直撃。
「ぐぼ!?ち、くしょ・・・」
辰也の口から紅い液体が少量垂れる
その時上から、試験管が落ちてきた。
雄也「なに?これ」
「其れは・・・服から飛び出たか。まあいい、ただのがらくただ。」
「ぐ、はぁ。おい雄也、あれってまさか・・・」
「其れが何か知っているのか。ここに侵入してきたものが持っていたものだ。」
「つながったな。そいつ、死んだのか・・・?」
「侵入者は殲滅であるからな。」
3は当たり前のように答えた。
その言葉に雄也が反応する。
「・・・どうしてさ、そんな簡単に人が殺せるかな?」
「其れが任務だからだ」
「任務任務ってうるせぇんだよ!!!」
雄也は激怒する。かつて自分もあやまちを犯したから、なおさら。
そして標的を定め走り出す
ふう。そろそろ1章おわりですかね




