041・素敵な仲間たちと、今日もダンジョンに潜りますよ!
ちゃんと服を着直しました!
そして、その間に露璃さんもアイス枕で首筋と鼻の上を冷やして落ち着いたようです。
「ふぅ、ふぅ、倒れるかと思った……」
「ツユリ、ほんとに大丈夫?」
「ユメっちって、意外と色白なんだね!」
さて、それではあらためて、残りのカプセルの開封をしましょう!
てっててーん!
ボクはウィンドウの向きを変えて、皆さんにも残りの未開封カプセルが見えるようにしました。
「すごい……! 金3つもはじめてだし、虹色も初めてだよね……!」
「あ、やっぱこれすごいんだ。だいぶ大当たりしてるもんね」
「キラキラしてるね! ユメっち、どれから開ける?」
「金カプセルを、左から順に開けます!」
まず、一つ目の金カプセルをパカっと開けてみると『装備:MP増加ミサンガ(強)』というものが出てきました。
【お、普通に当たりの装備品やな】
【装備中、最大MPが100増えるんだなもし】
念じてみると、白糸と赤糸と橙糸で編まれたミサンガが、手の中にポトっと現れました。
「わぁ、綺麗……!」
「おおー、良いじゃん。どこブランドのデザインかな?」
「これって、使うとどうなるの!?」
「どうやらMPが増えるみたいですよ!」
「えっ! それっていっぱいぴょんぴょんできるようになるってこと!? はいはいはい! あたし欲しい!」
ではこれは、翔子さんの装備にしますね!
「やったぁー! ユメっちありがとう!!」
【ほんとは、ツユリ氏とかナナ氏のほうがMP使うんだけどなもし】
【まぁ、良いでしょ。翔子ちゃん、楽しそうだし】
ボクが翔子さんにミサンガを渡すと、七奈さんがやれやれ顔で翔子さんの左手首に結びました。
「えっへへ〜! 似合う!?」
「はいはい、似合う似合う」
「でも、ほんとに綺麗だね」
さて、次の金カプセルを開けてみます。
パカっと開封してみると、中から出てきたのは、先ほどと同じ『装備:MP増加ミサンガ(強)』でした!
【え、また?】
【ダブった】
念じてみると、白糸と赤糸と金糸で編まれたミサンガが、手の中にポトっと現れました。
「あ、さっきのと色違いじゃん!」
ナナさんがボクの手の中のミサンガを指差します。
「ほんとだ。今度は、金色が混じってる」
「あたしのは橙色だからー……、じゃあこれはナナっちので良いんじゃない!?」
「え? あ、髪の色に合わせるってこと?」
たしかに!
先ほどのは紅白の糸プラス翔子さんの髪色に近い橙色の糸が編まれていて、今回のはナナさんの髪色に近い金色の糸が編まれていますね!
「じゃあこれは、ナナさんのものということで〜」
「え、ほんとに良いの? いや、アタシは嬉しいけど、ツユリは欲しくないの?」
すると露璃さんは、ニコニコしたまま首を振りました。
「大丈夫だよ、七奈さん。それにそのミサンガは、私も七奈さんが一番似合うと思うな」
「ツユリ……」
「貸して、ユメヒコ君。七奈さん、結んであげるね」
露璃さんが、七奈さんの左手首にミサンガを結びました。
結び終わったミサンガを見た七奈さんは、嬉しそうに「へへっ、似合うっしょ?」と言いました。
それでは最後の金カプセルですね!
パカっと開封すると、なんとなんと3本目の『装備:MP増加ミサンガ(強)』が出てきました!
【は? マジか】
【けっこうなレア装備のはずやで!?】
【ユメヒコ、マジで運良いな!】
手の中に呼び出してみると、紅白の糸と一緒に綺麗な青色の糸が編まれたものですね!
青といえば水!
水といえば、水の踊り子!
つまりこれは、露璃さんにピッタリのものということですね!
「うへー。ユメヒコマジ? 3つとも同じやつとか、モロダブりじゃん」
「けど、これでツユっちもお揃いだよ! ユメっち貸して、あたしが巻いてあげる!」
しかし、翔子さんはあまり手先が器用ではないようで、うまく結べませんね。
「あー! また変になっちゃった!? ダメだ、ユメっちごめん、あたしの代わりに結んでくれない!?」
「へ!?」
「いいですよ!」
「……ええっ!?」
ボクは、恐々とこちらに伸びてきた露璃さんの手を取って、左手首に丁寧にミサンガを結びました。
「あうあうっ、あうっ……!」
「あ、またツユリがオーバーヒートしそうになってる」
「これで3人ともお揃いになったじゃ〜ん! ありがとユメっちー!」
「どういたしまして!」
さてさて。
それでは最後に。
「最後のお待ちかね! 虹カプセルの開封をしましょうか!」
せっかくなので、皆で一緒にタップしましょうよ!
ということで、ボクたちはウィンドウの前でおしくらまんじゅうのように身を寄せ合って、虹カプセルに指を伸ばします。
「せーのっ、ポチっとな!」
4人で一緒に虹カプセルをタップ。
パカっと開封してみると、
『消費:全ダンジョン特別入場許可チケット』
が出てきました。
……特別入場許可チケット?
【うおっ、それ引くか】
【簡単に言うと、どのダンジョンでも一回だけ入れるようになる、チートチケットだ】
【世界中の、どんなランクのダンジョンでもオッケーなんだなもし】
それってつまり……、好きなダンジョンに遊びに行けるってことですか!?
【せやで】
「うおおーー!! これはすごいですよ!!」
なんと、この特別入場許可チケットを使えば、どんなにすごいダンジョンにも入れるみたいです!
それってつまり……、すごいことですよ!!
「これ、そんなにすごいの?」
「いやまぁ、ユメヒコのあの喜びようは、すごいんじゃない?」
「たぶんだけど……、本来なら色んな許可を取ったり交渉したりしないと入れないダンジョンにも入れるって意味なら……、めちゃくちゃすごいと思う……」
「えー……? それって、テレビとかでよく見る世界最高峰のラスベガスカジノダンジョンとか、エッフェル塔シャンデリアダンジョンとかにも入れるってこと?」
「たぶんね……」
「やば……」
わーーい!
100連目のガチャで、とってもとってもすごいものが手に入りました〜!!
「露璃さん、七奈さん、翔子さん! これからも、色んなダンジョンをクリアして、いっぱいガチャをしましょうね!」
「ふふふ。そうだね」
「ま、仕方ないかー」
「あたし、次はいっぱい走れるところが良いな!」
はい!
そうしましょう!
というわけでこの日は、楽しい気持ちで皆さんと別れたのでした。
▶︎▶︎▶︎
翌朝。
ボクは午前5時に起きたので、隣の305号室のドアをノックしました。
「斎藤さーん! 深森さーん!」
しかし、どちらも出てこなかったので、インターホンを1秒間に17連射してみると、
「うるっっせぇよっっ!!?」
ブチギレた斎藤さんが出てきてゲンコツをされちゃいました。ぴえん。
「おはようございます! 入りますね」
「はいはい。……深森ー! 俺だけ起きるのは不公平だぞ! お前も起きろー!」
斎藤さんのクソデカボイスで起こされた深森さんも、目をしょぼしょぼさせて起きてきました。
「4時に帰ってきて、さっきやっと寝始めたのに……」
「そんなに夜更かししてるんですか?」
「白樺がなぁ……。深森に懐ききっちまって、毎回探索後にゲーセンとカラオケとファミレスに連れてくんだよ……」
なるほど!
とっても仲良しになってるんですね〜♡
「けどなぁ。懐き過ぎっつーか。深森にベッタリになり過ぎて、このままだと、深森から離れらんねーんだよな」
「頼ってくれるのは嬉しいけど……、あっちのパーティーばっかりでユメヒコくんたちとも潜れてないし……」
「なるほど! 深森さん、とっても頼りにされてるんですね! さすがです〜♡」
けど、それなら。
「今日はまた、ボクたちと白樺さんたちで、一緒に潜ってみましょうよ! 斎藤さんたちにも、ナナさんと翔子さんを紹介したいですし!」
「あー、あのチケットの2人か」
「なんでも良いから、夕方まで寝かせて……」
ということで、放課後に306号室に集合という約束をしました。
そして、ボクと露璃さんとナナさんの3人で登校したところ、
「ユメっちーーー!!」
朝練に来ていたらしい翔子さんが、ボクたちを見つけてバビュンと駆け寄ってきました。
おはようございます!
今日も元気ですね!
「なんか今日、朝からめっちゃタイム良いんだー! 自己ベストをもう3回も更新しちゃった!!」
「すごい!!」
「それってもしかして、ダンジョンステータスの影響……?」
「あー。たしかに忍野先生、なんかそんなこと言ってたね」
それってつまり、ジョブレベルを上げたらもっと速くなるってことですよね!
「ほんと!? じゃああたし、今日もユメっちたちとダンジョン行く! だってそっちのほうが、もっと速くなれるってことでしょ!?」
そういうことですね!!
「やっほい!! あたし、もっともっと速くなるぞぉ〜!!」
『ピロリン♫ 朝倉 翔子の絆値が+1されました』
『絆値ボーナスとして、単発ガチャチケットを1枚進呈します!』
ガチャチケットもゲットしちゃいました!
いぇーい!
よ〜し!
今日もいっぱい、ダンジョン潜りますよ〜!!




