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021・新しいお部屋でピザ食べてゲームしてファッションショーです!


「かんぱ〜〜い!!」


 と、4人で声を揃えて、コップをぐいい〜っと傾けます。


 ぷはーっ、美味しい!

 もう一杯!


「はいどうぞ、ユメヒコ君」


「ありがとうございます!」


 善野さんがオレンジジュースを注いでくれました。


 ボクもお返しに善野さんのコップにリンゴジュースを注いであげます。


「ところで、お二人は本当にビールじゃなくて良かったんですか?」


 今回の乾杯では、斎藤さんはコーラ、深森さんはジンジャーエールにしています。


 いつもなら、こういうめでたい時は絶対お酒を飲んでいたのですが。


「ああ。あんまりお前たちの前で酒を飲むのも、良くないと思ってな」


「それにほら、僕とかは特に、酔うと醜態を晒しちゃうからさ……」


 そういう面も含めて深森さんの魅力だと、ボクは思いますけどね!


「まぁ、せっかく部屋を分けたんだ。俺たちはなるべく俺たちの部屋(305号)で酒を飲むようにするよ」


「万が一、君たちも一緒に飲んでたんじゃないか、とか言われても良くないもんな」


「斎藤さん、深森さん……!」


 ボクは、お二人の大人らしい配慮に感激しました。


 そして感情のままにお二人に抱きつこうとして、……ぐっと堪えます。


「ユメヒコ君?」


 なんだか、善野さんの見ている前でそういうことをするのは、子供っぽくて恥ずかしいことなのではないかと、そう思ったのです。


 ふふふ。

 ボクだって、いつまでも子どものままではありませんからね!


 なので代わりに、テーブルの上のピザを一切れずつ手に取り、お二人の口元に運びました。


「どうぞ! 食べてください!」


「えっ」


「ほぇっ……?」


 お二人が、なんだか変な顔になりました。


 はて?

 どちらも、注文するときにお二人が好きなやつだと言っていたと思うのですが?


「ほら、お二人とも。遠慮せずにそのままガブっと!」


 ピザはアツアツが一番ですよ!


「……あ、あーん」


「ほんとにやるの!? ……あーん」


 なんだか恥ずかしそうにピザを食べたお二人。

 すると、善野さんまで少し顔が赤いです。


「ゆ、ユメヒコ君……、その、そういうのは……」


「? あ、善野さんも取ってあげますね! じゃあ、こちらをどうぞ!」


「そ、そうだけどそうじゃないというか……!? ……あ、あーん」


 善野さんも、小さいお口でパクリ。

 ついでにボクも、ツナマヨコーンピザを食べます。


 えへへー、美味しい!

 ピザって、お祝いの味がしますよね〜。


「ほらほら皆さん〜。食べたいものを言ってください。ボクが食べさせてあげますから!」


「そういうのって、普通は皿に取り分けるとかだと思うけどな……」


「ユメヒコくん、無邪気な善意が強すぎる……」


 あ、そうだ!

 せっかくだから、あれを着ましょう。


 ボクは、お着替えコマンドを使って、自分の服を『ピシッと執事服』に変更しました。


 ポンっと一瞬で、ボクの服がスタイリッシュな執事服になりました。


「へっ……!? ゆ、ユメヒコ君、何その素敵な格好……!?」


 善野さんが、たいへん驚いた様子です。

 そういえば、善野さんの前では着替えコマンドを使ったことはありませんでしたね。


「ボクのメニュー機能を使えば、一瞬でお着替えができるんですよ! えーと。いかがですか、ツユリお嬢様?」


 ボクが、精一杯のキメ顔をしながら善野さんの手を取ると、善野さんのお顔がトマトのように真っ赤になってしまいました。


「っ……!!? っっ…………!??」


「あ、善野がオーバーヒートした」


「ユメヒコくん、やば……」


 ……あれー?

 善野さん、言葉が出なくなってしまいました。


 仕方がないので、善野さんを一旦椅子に座らせてあげました。


「ふーっ、ふーっ……。し、心臓がもたないかも……」


「ツユリお嬢様、大丈夫ですか?」


「だだだだ大丈夫だよ!? うん、ほんとに……!!」


「そうですか。じゃあ、ウグイスお嬢様。こちらの唐揚げはいかがですか?」


「やめろ……! 俺は、お嬢様なんて呼ばれていい女じゃねぇ……!!」


「えー。じゃあ、ハヅキお嬢様!」


「ほんとにごめんユメヒコくん。僕、まだ道半ばで尊死したくないからさ……」


 なんだかあんまり良くなかったようなので、しぶしぶボクは元の服に戻りました。


 ちぇっ、残念。


 そんなこんなとありながら、美味しいご飯をもぐもぐした後はー、


「よし、ゲームしましょう!」


 大きなテレビでゲームをすることに。

 深森さんが持ってきてくれたゲーム機にソフトを入れます。


 なお今回は、マリアパーティーという皆で遊べるやつです!


 マリア姫とかスモモ姫とかキナコ姫とか屈服姫とか、色んなタイプの姫様が国の命運をかけて巨大スゴロクとミニゲームで勝負する、というやつですね。


「わー、私、こういうの初めてです!」


「ほんと? じゃあ、僕とペアでやろうか」


「じゃあ俺はユメヒコとだな」


「よろしくお願いします!」


 深森さんと善野さんがソファに座り、ボクと斎藤さんはダイニングテーブルの椅子を持ってきて座ります。


 それからそれぞれの姫を選んでスタート!


 ポイっとサイコロを振ってマスを進み、止まったマスごとでイベントが起きつつ、


 4人が止まるたびにミニゲームが始まって、そこでの結果でも金貨がもらえるのです。


「わ、わ、前から岩が!」


「タイミング良くAボタンだよ! そう! そんな感じ!」


「こ、こうですね!」


「善野ちゃん、上手いじゃーん!」


 ボクらも負けませんよ!

 サイコロ、ころころ〜。


「ユメヒコお前、さっきから6しか出てなくないか……?」


「え、はい。あ、ラッキーキャラが出てきて金貨30枚くれましたよ!」


「またかよ!? お前ほんと、ツキやばいな……!」


 善野さんが慣れてきたころにはゲームも終盤で、両チームのデッドヒートが繰り広げられましたが、


「……やった! 勝ったよ善野ちゃん!」


 最後には僅差で、深森・善野ペアの勝利となりました。


 お二人とも、おめでとうございます!


「いやー、惜しかったな。やっぱ、ミニゲームでちゃんと強いほうが最後は勝つんだな」


「それなら、勝ったお二人へのご褒美としてー……」


 ボクはウィンドウを操作して、斎藤さんを執事服、ボクをメイド服姿にしました。


「お、おい!?」


「……はっ!?」


「ふわっ……!?」


 え、だって。

 斎藤さんなら執事服も似合うと思いますし、ボクは先ほど不評だったので、じゃあメイド服かなって。


 ボクは、スカートを翻してくるりと回ってみせました。


「無垢男の娘メイド……!? や、ヤバいヤバいヤバい……!!」


「ゆ、ゆ、ユメヒコ君!? その……! ……に、似合ってるね」


 お!

 お二人とも嬉しそうですね!


「なるほど。ボクは女装したほうが見栄えが良い、ということですね〜!」


「そういうことじゃねぇと思うけどな……」


「じゃあもっと色々着替えますね!」


「そういうことじゃねぇと思うけどな!?」


 え、でも。

 ガチャで引いたけどまだ誰も着てない服がけっこうあるんですよ。


「せっかくだからこれを機に、全部一回着てみようかなって」


「……今、お前の手元にある着替え衣装って、何があるんだ?」


 ボクは、ウィンドウ表示を3人に見せました。




着替え可能衣装一覧↓

・可愛いメイド服(使用中)

・ピシッと執事服(使用中)

・夏祭り浴衣セット

・お神輿法被セット

・旧式スクール水着

・ぴょんぴょんバニースーツ

・ヘソ出しチアガール服

・脇出し巫女服




「……おおぅ」


「ラインナップ、やば……」


「え、ユメヒコくん、これ全部着るつもり……!?」


「え? いえ、まだ誰も着てないのは下の4つなので、それを着ようかと」


 すると、斎藤さんと深森さんと善野さんが無言で顔を合わせて、頷き合いました。


「あの、ユメヒコ君。残りが4着で、せっかく4人いるでしょ。だから、皆で一緒に着替えない……?」


「! 善野さん、それナイスです!」


 さすが善野さん、素晴らしい発想です!


「じゃあ、くじ引きでどれを着るか決めましょうか。一発勝負ですよ!」


 ということで、決まりました。


 まず、斎藤さん。

 ぴょんぴょんバニースーツです!


 真っ赤なバニー服にウサミミカチューシャ。白タイツと黒のハイヒール姿です!


「お、おい、こんなに背中が丸出しとは聞いてないぞ! しかもこれ、布ペラペラで、すぐめくれそうじゃねーか!?」


「これ、ぴょんぴょんしたら絶対ヤバいやつだろ……」


「でも、背が高いのでちゃんと似合ってますね……」


 斎藤さん、とっても似合ってますよ!

 素敵♡


「くそっ! 俺はもうこんな格好しねーからな!?」


 ありがとうございました!


 次に深森さん。

 ヘソ出しチアガール服です!


 頭にツバだけの帽子、両手にポンポン。服は黄色ベースで、おヘソ丸出し丈の上衣と、太もも丸出し丈の下衣のセットです!


「こ、こ、こんなにお腹出すのは、ダメだろ!? それに脚も! これで応援ダンスしたら、色々その、見えちゃうじゃん!」


「でも、深森さん、可愛いです……! 野球部の応援団の人たちみたいです……!」


「上がサイズ合ってなくてパッツパツだけどな」


 深森さん、とっても似合ってますよ!

 素敵♡


「ふおおおおっ……!? ……けど、こういうのも、わりと楽しいかも……」


 ありがとうございました!


 続いて善野さん。

 旧式スクール水着です!


 紺色の、体育の授業で使ってるのとは違うデザインの水着です。

 あと、なぜか真っ白なニーハイソックスもついてます。


「これ、なんでお腹の下のところに穴が開いてるの……!? それに、その、……スースーするというか……!」


「善野も、意外と乳すげーな。深森と良い勝負だぞ」


「いやでも、清楚系メガネ美少女のスク水ニーソ姿は、健康に良いよな」


 善野さん、とっても似合ってますよ!

 素敵♡


「あうあう……、顔から火が出そう……! けど、これをユメヒコ君に着させるわけにはいかないもんね……」


 ありがとうございました!


 そして最後はボク。

 脇出し巫女服です!


 これは、わりとシンプルなデザインで、白い袖なしの着物に緋袴と白足袋のセットです。

 二の腕で縛って止めるアームカバーみたいな形の袖が付いていますね。


「おー、普通に似合ってんじゃん」


「ユメヒコくん、なんでこんなに似合うんだろ……」


「着こなしが、すごくサマになってるね!」


 ほんとですか!

 えへへ、嬉しいなぁ〜!


「皆さんと一緒にお着替えするの、とっても楽しいです! またやりましょうね!」


「あ、ああ」


 けど、今持ってる衣装は全て着てみちゃいましたね。


 うーん……、あ、そうだ!


「次に着る服がないなら、ガチャで引けばいいんですよ!」


「げっ」


「はっ!?」


「えっ……!?」


『ガチャ最高♡ ガチャ最高〜♡』


 ですよね!

 やりましょう!


『ユメヒコォッ!! 全裸教!!!』


 ということでボクは、さっそくアームカバー袖を外し始めたのでした。


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