↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
52/59

8月9日 12時34分 工魔科学帝国マンス中枢紅魔城 正と裏を繋ぐ城内大廊下~「ならば、貴方を56さ7《ころさな》くちゃいけませんね」

 レオン・ライオネルの兄の中の兄で、其れでいて兄であり兄でしかない存在ガルダ・ライオネルはちょうどレオン一行が人形の帝国の真実を知ったタイミングで城の正門をぶち破りながら工魔科学帝国マンス中枢紅魔城の内部に闖入し侵入する。


 そこは開けた空間になっており、赤色の絨毯とシャンデリアで驕奢かつ豪奢に彩られた空間はまるでおとぎ話のようでもあった。しかしその綺麗で整った否整いすぎた場所がカオスとケイオスを好むガルダにとってはわざとらしさと煩わしさ以外の何物でもなかった。


 そこに向かい側から現れる一人の人物がいる。その人物はどうやら女性だ。その人物はどうやらメイドだ。その人物の事をレオン・ライオネルの兄でしかないガルダも知っていた。否レオン・ライオネル兄だからこそガルダは知っている。


 「剣聖、、、」

 誰に言うわけでも無く、ゆったりとかったりい感じでガルダはつぶやいた。


◇◇◇


 それと時を同じくして、高速にして音速故に拘束不可能の元剣聖。今はレオン・ライオネルのメイドでありメイドでしかないメイドの中のメイド。ランスロット・アレクシアが紅魔城の裏門をぶった切りながら侵入し闖入する。


 そこは開けた空間になっており、赤色の絨毯とシャンデリアで驕奢かつ豪奢に彩られた空間はまるでおとぎ話のようでもあった。その綺麗で整った否整いすぎた空間の事をメイドでありメイド的な物を好むアレクシアは嫌いになれなかった。


 そこに向かい側から一人の人物が現れる。その人物はどうやら男性だ。その人物はどうやら暴力だ。その人物の事を今はレオンライオネルのメイドでしかない、アレクシアは知らなかった。でもどこかで会っているような気もする。アレクシアにとってそれは、夏の夕焼け小焼けの空に浮かぶ入道雲を見た時みたいな懐かしい感じだった。


 その人物は血だらけで傷だらけの体を無理やり押し通すみたいにこちらに向かって歩みを進める。目的地であるレオンが待つ禁書庫に行くにはガルダとアレクシアの間にある大きな階段を上らなければならない。


 「あなたは誰ですか?」

 アレクシアはまるで暴力の塊を見つめるみたいに、自分から竜巻の中にのまれるみたいに言った。


 「レオンの兄だ」

 「それは戯言ですか?たわ言ですか?夢うつつですか?」

 アレクシアは失礼なことを言っているとわかっていたが、なんだか目の前の男を放っておくと失恋でもしたみたいな大事なことを失念でもしたみたいになる気がしたので、アレクシアは目の前の暴力を煽ってみた。


 「全てだ。」

 アレクシアは目の前の暴力が会話をしているつもりはないのだなと感じた。


 「ならば、貴方を56さ7(ころさな)くちゃいけませんね」

 アレクシアが言ったこの言葉はレオンに対する愛情でもあり劣情でもあり本能でもあった。否、少し妬いてしまったと言い換えてもいいのかもしれない。

 「お前はレオンを愛しているのか?」

 「はい、、、」

 「なら戦う理由になるな。せっかくあったんだから殺しあうか?俺もレオンの事を愛しているんだ、、、たった一人の弟だからな」

 ガルダはただの兄として何か明らかなことをあきらめるみたいに諦念的に丁寧とはかけ離れた言いかたで言った。

 「そうですね、、、レオン様は私にとっても、たった一人のご主人様なんです。私もレオン様のことを妬いてしまうくらいに愛しているのです。」

 

 「お前が死んだらレオン悲しむかな?」

 「当たり前でしょ」

 「クソ悲しいじゃんかよそれは、、、」


 そういった瞬間、ガルダが右手に持つ楔のような鎖がアレクシアに向かって飛んでくる。

 「剣眼ソドスフィア開放」

 アレクシアの右目がゆったりと赤く染まり、剣眼ソドスフィアの中に金色の剣の紋章が刻まれる。


 メイドと兄の戦いが始まった。




 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。