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8月9日 12時38分 工魔科学帝国マンス中枢紅魔城 禁書庫 人形の実験場~「スキル【分身】」この場にいる帝国の最強。轟が256人に増える。密室殺人バトルミステリー事件の256人の犯人。  

 「じゃあいったん戦争をしようか?」

 ネログリフィスさんはそれが単純明快で純粋無垢な答えだとでも言いたげに言った。

 「そうだな、、、戦争をしよう、、、僕とあなたじゃ価値観が違うんだ。物事の感受性が違っているんだ。そしてそこには争いが起きるだけの理由があるんだ。ならば戦わなければ、人間ではない。ただの人形だ。」

 僕はゆったりとかったりい感じで、でも少し生きるための息を吸って落ち着いた心持で言った。


 「じゃあまず最初の推理パートから入ろうか?」

 淡々と淡白に解答用紙を返す教頭のようにネロさんは言った。

 「ああ。」

 「君はフォニイではない、おそらくレオンライオネルだ。そして君の右隣りオリジナルの轟をまねていた轟がフォニイ」

 

 轟さんを造花の加護によってコピーしたフォニイさんを指さしながらネロさんは諦念的に丁寧に言った。

 「理由一この実験場に訪れた時に君が最初に見た場所が人形製造用のポッドでもなく僕でもなく50m四方から1km四方に広がった結界を見ていた。結界の枝葉の仕様はこの国の人間にはほとんどインプットさせている。そこで結界を見る理由がない。無論君がフォニイでブラフとしてそのような行為をした可能性もある。」


  特に特異なことはせず話を続けるネロさん。

 「理由二戦争という単語に対して君は違和感を持たなかった。通常の異常がない正解しか行わない僕の国の国民ならば僕と戦うことはあってもそれを戦争とは言わない。戦うと決めた時は国民たちにとってそれが正しいと信じた時のはずだからね。戦争という言葉はどちらも間違っているから生まれる言葉だ。それに違和感を覚えないのはおかしい。君と今日最初に会った時に僕が戦争を始めたいと思っているという前置きがあったから君は僕の言葉をうのみにしたのだと思っている。無論これも君がフォニイがブラフとしてそのような行為をした可能性もある。」

 得意げにならずともとっくにわかり切っているはずなのにネロさんは話をやめることはない。

 「理由三会話の順番、まず最初に帝国第一古代結界の展開の詠唱。これは正直言ってこの段階では当然誰かはわからない。次に【逆に隠しきれれば勝てる可能性もあるってことだろ】というセリフこれも三人の内誰がしゃべってもおかしくないセリフこの時点ではわからない。」

 

 ネロさんは軽く生きるための息継ぎをする。

 「そしてフォニイの口調をした轟がしゃべる。さっきもしゃべった内容と同様にこれもブラフの可能性がある。というか、ブラフの可能性のほうが高い。おそらくフォニイではない誰か、オリジナルの轟か支配の勇者の能力によって轟をコピーしたレオン君なんだろうね。この行動はブラフのブラフの可能性も僕視点ではあるため、一見安定行動のように見える。だがこれには一つだけアナーキーな穴がある。それはゆったりとアナライズすることで見えてくる。理由一との矛盾だ。理由一から推察し考察し観察すると、おそらくこのセリフはレオン君ではない。しかし、レオン君ではないとするならオリジナルの轟という事になる。つまり裏の裏を鑑み考えなければ、残ったオリジナルの轟の口調をまねた奴がフォニイで決定的で確定的。まあ今まで言ったのも全部机上の空論無論裏の裏をかかれていれば僕が負けるのだけれど、僕の国民は絶対に安定行動しかとらない。裏の裏をかくなんて言う無駄な行動はとらない。だから、この密室殺人未遂事件の犯人は右のオリジナルの轟の口調をまねた轟。」


 「という風に恰好と「」をつけて言ってみた物の実際のところは親の感だ。なんとなくのフィーリングそれが僕の推理と推察。」

 ネロさんはふわりふわりと話を終えた。


 「正解だと思いますか?」

 僕がそう聞くとネロさんは厭世的かつ牽制的に微笑んだ。まるでまだ問題が続くことを知っているみたいに、、、

 「正解なわけがないだろ。ここに正解なんてない。」

 子供のままごとに付き合う大人のようにネロさんは言った。でも実際に人形を使っておままごとをしているのはネロさんのほうだ。


 「工魔科学帝国第一王子ネログリフィス三世さんよお。俺ちゃん様がどんな加護を持っているかは知っているよな。ならここまでの推理ゲームが全部茶番だってことだって知ってんだろ。」

 オリジナルの轟さんは挑発するみたいに言った。

 「もちろん、、、知っているよ、君だって僕の愛する国民の一人なんだから、、、もう一回遊べるどんってことだよね?」

 「そういうことだ、、、」


 「分身の加護スキル【分身】」

 3人で声を合わせて言った。すると轟さんが全部で6人に分身する。


 轟さんの加護分身のスキル【分身】はその名の通り対象を2倍に分身する。使用可能限度は6回。それを使っても魔術出力身体能力ともに落ちることはない。まさに最恐が合わされば最強クラスの加護。三魔卿の最強担当にふさわしいとても分かりやすい加護だ。

 「かーらーの」

 また6人で声を合わせる。

 「分身の加護スキル【分身】」

 この場にいる轟が12人に増える。

 「かーらーの」

 また12人で声を合わせる。

 「分身の加護スキル【分身】」

 この場にいる轟が24人に増える。

 「かーらーの」

 また24人で声を合わせる。

 「分身の加護スキル【分身】」

 この場にいる轟が48人に増える。

 「かーらーの」

 また48人で声を合わせる。

 「分身の加護スキル【分身】」

 この場にいる轟が人96に増える。

 「かーらーの」

 また96人で声を合わせる。

 「分身の加護スキル【分身】」

 この場にいる轟が192人に増える。

 そして僕だけが最後の分身を使う。ほかの二人はどうやら最後の分身を温存するようだ。

 「分身の加護スキル【分身】」

 この場にいる帝国の最強。轟が256人に増える

 

 

 

 

 

 

 


 

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