8月9日午前11時01分10秒 工魔科学帝国マンス中枢紅魔城 赤い客室~この人は都合の110110《イイヒト》のようだ。
合法(違法)ロリータ幼馴染との猫じゃらし拷問プレイを楽しんだ数分後、僕たちのいる赤い客室の豪奢で驕奢なドアにノックする音が響く。こっちは幼馴染のネロ・ジェーンのエロエロ猫じゃらしでノックアウトされていたのでその音で冷汗をかきながら焦って飛び起きる。
もしかして処刑の時刻が早まったのだろうか?もしくはネロ・グリフィスさんの不定で未定な予定の通り処刑の時刻になる前にこの場所が地獄と化したのだろうか?
恐る恐るおろおろと僕はそのドアを開ける。その時の気分はとてもおどろおどろしかった。
目の前にいたのは、ネロ・グリフィスさんだ。光が透き通るような、もしくは光を貫き通すような、白髪をキラキラと煌めかせる、その姿はその綺麗な白色の素肌は正しくネロさんだった。
「やあやあレオン君こんにちは、、、」
少し不気味で不義理な顔をしてネロさんは言った。もしかして猫じゃらし拷問プレイを見られていたのだろうかと思いジェーンのほうを見やると、何か言いたいことでもありそうな顔でジェーンはそわそわとしている。
「こんにちはネロさん、、、」
「突然すまない。それじゃ済まない事なのはわかっているんだが、その時計実は二時間程遅れていてね、、、本当はもう一時なんだ。今が実は君の一大事である処刑時刻一時なんだ。」
僕が僕の処刑をネロ・グリフィスさんに指定した時刻は確かに一時だった。それが本当ならば確かに一大事だ。
「そうなんですか、、、そうですか、、、それは絶望ですね絶望的に、、、」
「だろだろ、、、」
「はいはい、、、」
「どうだい?地獄みたいな気分になった?」
ネロさんみたいな人はゆったりとそれでいてまったりと絶望的で切望的に言った。
「あなたネロさんじゃないですよね?」
「そんなはずがないだろう。こんなにも僕は君の大好きなネロさんじゃないか?魔力反応を見てみなよ?」
僕はこの人の魔力反応を探知する確かにネロさんと同じだ。だがそれがどうした、、、
「あの人はあなたが思っているよりも、フェアリーのようにフェアですよ、しかもそんなフェスティバルのようなしゃべり方はしません。あなたのフェイスは本当はフェイクです。魔力反応などでは測れない肌感覚であなたがネロさんではないと判断できる。」
「ありゃりゃばれちった、、、君人のことをよく見ているね。君の解答は大正解です、完全解です。別解なしの絶対解です。あたしは君の言う通り、ネロさんじゃありません。あたしはフィクサーです。」
その人物はゆったりと首をかしげる。
「あたしのペンシルで書いた天竺に向かうような演目のどこが場違いで埒外で間違いだったか聞いてもいいかな?時計が遅れていたって設定がこの作品のエピソードタイトルのめったメタなメタになってしまうから相応しくない。だから、そのプロットのプロセスが深いんじゃなくて不快なだけな叙述トリックだって予想し妄想し仮想したから君は私の仮装が分かったのかな?」
そのネロさんの姿をした人は滔々と意気揚々に僕に語り掛ける。否騙りかけているのかもしれない。
「まあ時計が遅れているというのもフェアじゃないなとは思ったんですが、一番は地獄みたいな気分になった?という部分です。」
「え!そこなの!」
その人は驚いたように慄いた。
「はい、ネロさんはサイコで最高でタイトで対等な人間なので他人の気持ちとかは川に浮かぶ死んだタニシより気にしません。そこら辺の木よりも気にしません。彼は他人を変えようとはしない。なぜなら彼は正解が好きだから別解が嫌いだから。それが絶対だから。他人の気持ちを前提に選定するような限定的な人ではないことは決定的なんですよ。」
「なるへそ、、、勉強になったよ。そこら辺を検討して健闘して見当して、次はパピーの真似をしてみるね!」
パピーとはネロさんの事だろうか?その呼び方には不快で深いわけがありそうだが、それを聞くと、カオスでケイオスな事になりそうなので、今は聞かないで置いた。
「はあ?それで一体彼方からかねてよりいらっしゃった貴方は誰なんです?」
僕はあきれたように諦めた声で聞いた。
「よくぞ聞いてくれました。あたしの名は、、、」
そういうとその人は謎のダンスを踊り始めた。なんだかそのダンスはソーラン節に似ている。早く硬く丸くそんなものは終わらせてほしかったのだけれど、この人が何者なのかわからない以上その異常に突っ込むことは出来ない。
「シュワッチ!造花の加護スキル【偽造された虚像と想像の創造】解除」
その人がそういうと段々と淡々と簡単に姿が変わっていく。背丈も変わっていく。そこにいたのは僕より少し年上くらいの神聖で真正で神性な雰囲気の白いワンピースを着たワンピースポーズをするきらきらと煌めく白髪に造花の花飾りをつけた女性だった。
「帝国最恐にして最強にして最狂の戦力三魔卿の最恐担当フォニイ・フォニイちゃんです!綺羅!キラ!雲英!」
「よろしくお願いいたします。レオン・ライオネルと申します。」
僕は社交辞令のように辞表を出したくなるような共感性の暴力に耐え彼女を決して冒涜することはなく真面目にけじめをつけた自己紹介をした。多分目の前にいる女性は変な人だ。僕は変人でもなければ天神でもなく賢人でもないのでこの場の空気をぶった切るようにぶっ叩くように答えた。
僕はこの人に先ほどまでやっていた幼馴染との猫じゃらし拷問プレイを見られていなくて本当によかったと安心した。
「で?何の用ですか?」
「あたしが伝えたいのはこの作品の鳥加護の中の鳥の餌にもならないトリックにならないか?ということだよ。」
「どういう意味です?」
「要はこの作品のトリを任せるってこと。君にはそのゆとりがある。」
彼女の言っている意味は分からなかった。しかしこの場面において、僕を攻撃してこないという事は僕にとってこの人は都合の110110のようだ。
「最恐さん?一つ聞いてもいいですか?」
「おう!もちろん、構わぬぞよ」
「あなたの加護はどのようなものなのですか?」
僕はふわふわとふらつくように聞いた。
「その質問に固体のように固く答えるのなら、あたしの造花の加護、スキル【偽造された虚像と想像の創造】はあたしの見たことのある人物に変体し変身することができる。」
「それは加護や戦闘能力も引き続き引き継ぎますか?」
「おうよ!あたしのスキルはその人物のすべてを引き継げる。まあその人物を操る練度のようなものはさすがにコピーできないけれどね。」
これを聞いた時の第一印象はポケモンに出てくるメタモンのようだと僕は思った。
僕は今置かれている状況と彼女の能力について、ジェーンの細い首筋をやわやわとさすりながらゆったりとぐったりと腰を据えて考える。鑑みる。
「なるほど、、、フォニイさんが言いたいのは裏の逆は対偶という待遇だけれど、裏と逆を掛け合わせたら特別解になるかもしれないということですか、僕とフォニイさんが掛け合わさればネロ・グリフィスさんの絶対的な解を決定的にずらせる別解になるかもしれない。」
僕は大きく生きるための息を吸った。
「というと?」
「つまり、僕が支配者の借用だ」
彼女の顔に少し笑みが浮かぶ。
「やっと気づいたか少年、、、つまり最恐が最強ってこと!鳥かごの中の鳥が大トリってこと。それって、激エロじゃん!檄エゴじゃん!戟エモじゃん!」
ジェーンは二人の大変な変態の会話の様子をチンプンカンプンな様子で見ていた。




