6年前 忘れ時の花畑~レオン・ライオネル【勇者(主人公)】の記憶~別にどこにでもある、幼馴染との思い出。
僕のマイメイド【元剣聖】ランスロットアレクシアとの混浴によって、のぼせてしまった僕は今、夢を見ていた。これだけ聞くとエロいことを考えてのぼせてしまったようにも思えるのだけれども、源静香ちゃんのお風呂を覗くのび太さんがギリギリ不可抗力といえるレベルの情状酌量の余地があるように僕にも言い分はある。
僕のマイメイドであるアレクシアは思っているよりも胸が厚くてゲフンゲフン僕が思っていたよりも胸が熱くなるような思いを秘めており、少し会話に夢中になってしまい一緒にお風呂を入っている間にのぼせ気絶してしまったのだ。だから今から話すのは、なんてことのない僕の思い出からできた記憶つまりは夢。
夢落ちで終わる作品というのは得てして、駄作という烙印が押されることの多い昨今、夢始まりというのはどうなのだろうか?
つまり僕はつまらない夢を見ていた、ランスロットの豊満な胸に顔をうずめるという行為自体が夢のようなものなのだけれど、これはそういう男のロマン的なものの比喩ではなく、しっかり夢だ。
その証拠に僕が三歳くらいの頃生き別れたはずの幼馴染ジェニー・ジェーンが目の前の花畑でお花を摘んでいる。ちなみにお花を摘んでいるというのは用を足す的なものの比喩ではなくしっかりお花を摘んでいる。
彼女はそよ風にその真っ白なロングヘアーをなびかせながら僕と彼女がよく行った、草原に座り込こんでいる。
生き別れの幼馴染なんて定番の設定だなんて思われるかもしれないのだが、僕の幼馴染は少し変わっている。いや全く変わったところがない正々堂々とした性格という部分が変わっているといってもいいのかもしれない。
僕の幼馴染は正々堂々としている。いつだって、、、
「見て下さい!レオン様!」
無邪気に花冠を作って僕の頭にそっと乗っける彼女はこの世の生き物の中で最も幼馴染なのではないだろうか。幼馴染といえば花冠、花冠といえば幼馴染そんな方程式を学会に提供してみようと僕はこの時思った。
「君はいつだって僕の幼馴染なんだな、この花は獅子王のツルニチニチソウ花言葉は幼馴染との優しい記憶。花言葉から幼馴染の香りにあふれているぞ、」
「レオン様のために勉強してきたのです。ほめてください。私の目を見て!」
「君は自分の努力をしっかり伝えられるえらい子だ、」
「もう一回」
彼女以外でこの合の手を入れるのは世界広しと言えど大塚愛の名曲サクランボの歌詞だけだろう。
「君は友達のために勉強のできる偉い子だ」
「もう一回」
「君はもうなんだかすごい子だ」
「はい、今の適当な誉め言葉で幼馴染ポイント下がりました。」
「難易度高すぎるだろ!」
「乙女心は難しいのです」
そんなたわいもない会話で僕たちは笑った。こんなたわいもない会話がいつまででも続けばいいと僕は願った。
しかし彼女と僕が四歳くらいの頃つまり僕が剣聖メイドと出会う一年ほど前に、彼女の家ジェニー家はとある魔族に襲われたという報告とともに姿を消した。
そんな悲しくも儚い、儚くも優しい思い出が終わるころにゆったりと僕は覚醒していく。
◇◇◇
ゆったりと目を開ける。そこは今宿屋に借りている寝室の天井だ。先ほどまでのぼせていた体をゆったりと起こす。
目の前には、さっき夢の中で出てきたジェニー・ジェーンのような真っ白な髪の毛をはためかせる一人の少女がいた。そう夢の中とまったく変わらない姿で、、、
「どちら様ですか?」
「ネロ・ジェーンと申します。あなたの幼馴染です。あなたを誘拐しに来ました。」
はい?
「はい?」
思ったことがそのまま口から出てきた。さすがに正々堂々が過ぎないか、、、




