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氷山龍骨生物群集に咲く漂流の氷龍草を解説するメイドさん

 僕と僕のマイメイドである元剣聖ランスロットアレクシアはめっちゃ美味しい氷菓を食べるために僕たちの住む館から北に1200km離れた-30度を下回る極寒の地パオシェン山脈に来ていた。


 この旅は元剣聖ランスロットアレクシアの仲間であった死んだはずの勇者の目撃情報を確かめるためでもある。


 名前 ランスロットアレクシア

 

 ジョブ メイド【元剣聖】


 攻撃432


 魔術98


 防御231 


 魔法防御158


 素早さ440


 スキル1剣聖の加護【寒さを切り裂く剣、暑さを切り裂く剣、未来を切り裂く剣、蒼を切り裂く剣、緑を切り裂く剣、赤を切り裂く剣、白を切り裂く剣、色を殺す剣、天を切り裂く剣、神を殺す剣、愛を殺す剣、君を殺す剣、次元を切り裂く剣、摩擦を殺す剣、空気抵抗を切り裂く剣、物理法則を切り裂く剣、魔法を切り裂く剣、剣を剣とする剣、剣以外を剣とする剣、魔王を剣とする剣、視線を剣とする剣、避けるという思考を切り裂く剣、動くという概念を切り裂く剣、動くという思考を切り裂く剣、勇者を殺したという罪の剣、剣としゃべれる魔法、メイドの剣、ハエたたきを剣とする剣、家事という概念を切り刻む剣、家事という概念を剣にする剣,etc,,,,】


 スキル2洗濯掃除をする根性


 スキル3天に煌めく龍終の捌き 

 

 名前 レオン・ライオネル


 ジョブ ???


 攻撃48


 魔術101


 防御31


 魔法防御89


 素早さ29


 スキル ???



 「あそこ光がさしてない?それになんだあの緑は、、、」


 僕は白一色だった白銀の世界に、煌めく一筋の光を見て指をさす。そこに広がる緑色はスポットライトに照らされた演劇の舞台のようで少し胸が躍った。


 僕たちはマッハ1.5の速度でその煌めきに向かっていく。段々とその小さな緑の箱庭は存在感を増していく。


 その煌めきにアレクシアと僕が足を踏み入れた瞬間、僕たちの世界は今までの淡白な白ではなく芳醇な色合いで彩られていく。


 「坊ちゃま、あれが先ほどのネロ君の話にも出てきた氷山龍骨生物群集です。体長1kmを超えるラオパオシェンの体には大量のミネラルと魔力素が含まれており、その近くには独自の生態系が形成されている。その生態系とはラオパオシェンの死体をあさりに来る動物だけではなく。この-30℃を下回る極寒の地ですら悠然と咲き誇る漂流の氷龍草などの植物もその一部です。」


 そういってアレクシアが指をさしたのは緑色の葉っぱに囲まれた、溶けゆく雪を絵の具で描いたみたいな水色の花だった。よくよく見ると光っているのは空ではなく地面だ。漂流の氷龍草と呼ばれたその花々がこの大地を美しく煌めかせている。

 

 「一年中雪しか降らないパオシェン山脈でなぜこの花々生きていけるんだい?光合成とは別の原理で生きているのか?」


 「はい、ラオパオシェンの死体に流れる魔力素を吸うことでこの花々は生きながらえています。漂流の氷龍草はもともと天海龍とよばれる古代プロテシア文明、つまり古龍全盛の時代にこの山々のはるか上空を飛んでいたとされる天海龍ワルドの背中に生えていた天竜草と呼ばれる花です。天竜草がたまたま多くの龍素とミネラルを含むラオパオシェンの背中に落ちてきたことで突然変異を起こし、まるで天を焦がれるみたいに光り輝くようになったのが天竜草の亜種である漂流の氷龍草なんです。彼ら彼女らは主である氷山龍ラオパオシェンが死体となった今でもこうやって光り輝いています。」


 僕をお姫様抱っこからゆったりとおろしたアレクシアは緑のきらめきの中を歩きながら淡々と語り続ける。


 「という事はもうラオパシェンの死体は近いという事でいいのかな?」


 「はい、もうすぐたどり着きます。」


 歩いていると、僕たちは200mほど前方に体長50m近いヘラジカのような大きな角があり背中には人間の手を合掌させたような魔術刻印を持った生物を発見する。その角や体はなぜだか大きく傷ついている。


 その化け物のような生物はこちらを一瞥すると、そこには何も無いかのようにこちらに向かってくる。

 

 「え!大丈夫なのあれって?」


 「はい、あの魔術刻印は神獣の刻印といいます。人語を介するわけではありませんが人間のような知性を持ち、あの刻印によって敵意や愛情を感じ取ることができるのです。それは、われわれ人間でいう神から与えられた加護のようなものです。あれは神獣エンシェントホーン神話では、次元をつかさどる咆哮を放つとされています。神性の高い神獣は地上よりも標高の高い土地を好みます。ラオパオシェンの魔力素をたどってここまで来たのでしょう。」


 そんなことをしゃべっているとその強大な大きさの生物は僕らをまたいで通り過ぎていく。


 「ふうー、本当だ。全く気にしていないみたいだね。ここに来る人間なんて珍しいだろうに」


 「そうですね、しかしあの神獣」


 「どうしたの?」


 「おそらく最近人間と戦ったような魔術残滓がついていたんです。それにその魔術残滓は、、、」


 「雷魔法だったって言いたいの?」


 「はい、、、」


 そんなことを話していた、僕たちはラオパオシェンの死体までたどり着く。ラオパオシェンの死体はまるでその二つ名通りに氷山のような形をしておりランスロット英雄譚58ページの記載通り1kmを優に超えていた。


 しかしその死体には漂流の氷龍草が生い茂っている。それが彼が打倒されたという証明のように僕には思えた。


 「兵どもが夢の後か、、、、」

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