MIDDLEPHASE02 鉄球の試練 -ラウンド0-
GM:というわけで次のシーンです。長い階段を下っていくと、とても広い廊下に出ます。
フィル:とりあえず廊下に入らずに階段で足を止めます。
ワット:先に詳しい描写を頼む。
GM:OK。廊下の横幅と天井の高さは共に5m。奥行は30mほどで、扉などはひとつもない。代わりに突き当りの壁より5m手前の床に直径5mの大穴が開いている。また、床は全面がピカピカに磨かれており、ツルツル滑る。飛行状態でないキャラクターは【移動力】に-5の補正が入り、全力移動ができなくなる。
ワット:幅と高さが5mって、本当に広いな。
ルーン:もはや部屋だね。
スイレン:部屋の広さが厳密に指定されているのが怖いですね。
フィル:移動力のマイナス補正もルーンちゃん以外にはけっこうでかいな。
GM:あ、床に関しては、移動宣言時に難易度8の敏捷判定を行い、成功すればデメリットを受けないものとします。ただし、この判定に失敗した場合はバッドステータスの【スリップ】を受けてもらいます。
ワット:移動不可になるってことか。
スイレン:やっぱり位置取りや移動力が重要なギミックぽいですね。
GM:さて、どうしますか?
スイレン:とりあえずフィルくんに《プロモーション》
フィル:全員に《マドリガーレ》(ダイスを振る)…成功。
ワット:よし。じゃあまず『クリアウォール』の探知をします。
GM:訓練されてるなぁ。『クリアウォール』仕掛けるGMなんてそうそういないぞ?
フィル:鏡を見てから言え。
ワット:(ダイスを振る)…達成値22。
GM:『クリアウォール』はありません。ですが、5mの穴を塞ぐ形で『クリアフロア』が仕掛けられています。
ワット:やっぱあるじゃねーか。ちょっと違うけど。
GM:別にないとは言ってない。
ルーン:『クリアウォール』の床バージョンだねー。
スイレン:ちなみに穴の底に何があるか見えませんか?
GM:近づかないと無理ですね。
ワット:そうだな。じゃあそろそろ動きますか。まずは俺が先行して様子を見てきます。
GM:OK。では5m進んだところで危険感知の判定をどうぞ。
ワット:やっぱ来たか。(ダイスを振る)…達成値29。
GM:では君はこの地点(階段から5m)の壁にセンサーが取り付けられていることに気づくでしょう。
ワット:……なんのセンサーだろう。
GM:センサーの詳細を調べるには難易度19の知力判定が必要です。
スイレン:私が振りましょう。(ダイスを振る)……クリティカルです。
ルーン:ナイスー!!
GM:えー、ではクリティカルボーナスということで、ギミックについて全部話しちゃいましょう。
ワット:おおー!それはありがたい。
GM:リプレイ的にも纏まってた方が読みやすいしね。というわけで、以下に纏めておきます。
□■□
●センサー作動時に発生すること
・即座にラウンド進行に入る。
・毎ラウンド、行動値0のイニシアチブでセンサーのある位置(階段から5m)に直径5mの鉄球が出現する。
●鉄球について
・鉄球は【行動値:0】【移動力:10】のデータを持つ。
・鉄球は自身のイニシアチブで穴の方向(階段とは逆方向)に転がり、【移動力】m進む。
・メジャーアクションで「鉄球を止める」宣言ができる。この宣言をした場合、難易度20の筋力判定に挑戦することができ、成功すればラウンド中にエンゲージした鉄球を止めることができる。ただし、鉄球を止めたキャラクターは鉄球の【移動力】点のHPロスを受ける。
・鉄球に攻撃することもできる。鉄球の【HP】を0にすれば鉄球を破壊することができる。
・鉄球を止める判定に失敗した、あるいは鉄球に追いつかれた(エンゲージされた)キャラクターは鉄球に轢き潰される。潰された場合は10D+50の物理ダメージ(防御力無視)を受ける。
□■□
GM:こんな感じです。
フィル:あー、はい。
スイレン:完全に理解した。
ルーン:チェイス系のやつだーー!!
ワット:……一応聞いておくけど、このセンサーって解除はできる?
GM:当然、できません。
ワット:デスヨネ。
フィル:センサーに感知されないように通ることはできる?
GM:それはできるとしましょう。赤外線を避ける感じで。
ワット:ありがたい。先にこの廊下を全部調べておこう。センサーをすりぬけて向こう側に行きます。
GM:OKです。では君は『クリアフロア』でふさがれた穴のある地点までやってきます。
ワット:穴を覗き込みます。何かある?
GM:穴の深さは5mしかないことがわかります。また、底面に大きなスイッチが見えるでしょう。
ワット:スイッチ?
GM:スイッチです。ポチっと押すタイプの。現在『クリアフロア』で穴が塞がれているので調べることはできませんが。
ワット:まぁ、そうだよな。じゃあ穴を飛び越えて奥の壁を調べようか。
フィル:待った。ボクたちのいる階段から5m地点に『センサー』、そこから15m離れた場所に直径5mの『穴』、穴の向こう側から5m先に『壁』だよね? なら、ワットさんがこれ以上進むと《プロテクション》が届かなくなる。
スイレン:そうですね。《プロテクション》が届くように私たちもセンサーを避けて少し進みましょう。
GM:OK。じゃあ全員穴の手前まで来たものとしましょう。
ルーン:来たよー!
スイレン:ここなら部屋の奥の壁まで残り10mなので《プロテクション》やその他の支援も届きますね。
ルーン:来たついでに穴に梯子を掛けておきます。何かのきっかけで『クリアフロア』が解除される可能性もあるからね。
ワット:お。跳躍しようと思ってたけど手間が省けた。じゃあ梯子を渡って向こう側にいきます。
GM:はい。特にトラップの類はないので奥まで進んでいいですよ。
ワット:では奥の壁にトラップ探知を振ります。(ダイスを振る)…達成値28。
GM:成功ですね。トラップ『シャッター』が仕掛けられていることが分かります。解除は不可、そして現在はシャッターが閉鎖されている状態であることがわかるでしょう。
スイレン:なるほど。ちなみにシャッターを開ける条件は?
GM:穴の底にあるボタンがシャッターを開くボタンであることがわかります。
スイレン:……なるほど。
フィル:……あー、まぁ、だいたいわかった。
ルーン:つまり、どういうことだってばよ?
フィル:これはたぶんあれだね。センサーをわざと作動させて、鉄球の重みで『クリアフロア』を割って、そのまま底にあるボタンをポチっと押し潰し、シャッターを開ける感じのやつだね。
ルーン:あー、なるほど。
スイレン:そしておそらくですが、このシャッターの向こう側にも廊下が続いています。
ルーン:なる……なんて?
スイレン:この廊下は、ここで終わりじゃありません。
フィル:鉄球が無限湧きするってことは、シャッター開けて終わりってわけじゃなさそうだもんね。
ルーン:そうか……なる……ほどぉ。
ワット:つまり、このシャッターがスタート地点で、本番は壁の向こう側ってわけか。どうりでトラップが少ないわけだ。
GM:ご名答。今回のギミックはそんな感じです。ひとつ追記するとすれば、誰か1人はセンサーを作動させるためにシャッターから25m離れた場所からスタートする必要があるってことくらいですかね。
ルーン:また面倒なギミックを用意してくれたもんだ。
スイレン:どうせシャッターの向こう側にはトラップが山ほどあるんだろうなぁ……嫌だなぁ……。
GM:はい。こちらから出せる情報はこれくらいですかね。あとはお好きなタイミングでセンサーを作動させてラウンド進行を開始してください。
フィル:……できる限りしっかり準備して臨もう。




