表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/51

新春皆で初詣……

あけましておめでとうございます。即興で書きました。

今年も宜しくお願いします。

 年を明けてから直ぐに初詣、これは悪くない、悪くないのだが、どうして今自分が運転してる車に麻衣と鷹見と……何で仁宮が居るのか……。何だこれは! 夢か?


「――羽海ちゃん……今日は誘ってくれて……ありがとう」

「おい仁宮!呼んだ覚えも誘った覚えも無いぞ! どうしてトランク開けたらお前が居るんだ!」

「――だって羽海ちゃん……呼んでくれなかった……んだもん……」

「ヒッ……」


 急に声のトーンが変わって自分は怯んでしまった。何なんだこの恐怖は。

 自分はコイツ、仁宮にINAZUMA400を燃やされた挙句、髪も切られてトンデモナイ事をされたのに、コイツもヘラヘラとして麻衣とか鷹見と喋りあってるのが気に入らない。

 仁宮がしたことをまるで無かったかの様に今この車に居るのだ。自分は今一度聞いてみる


「仁宮――バイクを燃やした件……覚えてるんだろうな?」

「あの時を――反省して……少年院……入ってた」

「――私あの時は本当に……」

「じゃあ何であたしの車に居るんだよ」

「それは……羽海ちゃんが好きで……」


 ここで降ろす訳にも行かない。今回は最後まで居ることになるだろう。

 あの時はどうにも表現が無かったが今で言うと「ヤンデレ」っていう奴なのだろうか。


「もうどうにもならん……勝手にしろ」


 とりあえず、定番だろう。一回頬をつねって見るけど返ってくるのは痛みだった。


「羽海ちゃん、蘭ちゃんはここに居るし夢じゃないよ。この際何だから仲直りしようよ。確かに私も許せない事あるけど、学校だって退学になって少年院入ってしっかりと反省してる身だと思うよ」

「うー……」


 自分は言い返せなかった。正論だからだ。だが……


「仁宮、一つ反省しろ。トランクには勝手に入らないで欲しい。というか何で入ってた」

「開いてた……」


 ――お母さん。開けっ放しにしてたのか。


「――後羽海ちゃんに言いづらかった……」


 はぁ…相変わらず"コミュ障"という奴も残ってるようだ。


※ ※ ※ ※ ※ ※


 誘導員に誘われて車を停める。このテトリスみたいな詰め具合。帰りが心配にはなるが何故か帰りは出れるんだよな。因みに奥から5番目位で既に車がズラッーっと停まっていた。

 勿論自分達の車の後ろにも車が詰まる予定だ。結構綺麗に停められてるからこの日本の駐車が曲がってないのが如何に分かる事やら。


 ぞろぞろとしてる中、総門に辿り着く、結構駐車場から遠いから麻衣は息切れしてあたしの肩を掴んでいた。


「たかが坂だろ。っていうかいつも疲れてんな」

「運動……殆どしてないから」


「たまには歩こうよ。麻衣も」


 鷹見が喋った。一〇〇〇文字到達してようやく喋った。


「鷹見、あまり乗り気じゃないみたいだけど、本当に来て良かったのか?」

「いや?嬉しいよ? ――でも男がいないんだ」


 女子割合を考えると確かに不公平だなぁ…、女子3人に男子1人って相当無い。

 というか、逆に羨ましがられるレベルだろうな。鷹見はその喜びが無いのだろう。


※ ※ ※ ※ ※ ※


 出店が出てる中、自分が一番に駆けつける場所はりんごあめ屋だ、屋台と言えばこの食べ物だろう。

 鷹見はビールと肉串、麻衣は可愛くわたあめ。仁宮は…チョコバナナで2本買ってきたらしい。


「これ――羽海ちゃんに……当たったの」

「あ……ありがとう」


 チョコバナナを貰う。

 チョコバナナとりんごあめの二刀流。とりあえず、チョコバナナを頂く。


「おいしい…?」

「うん、美味しいよ」


 何気なく仁宮と話してるがちょっとぎこちない。何処かで許せない気持ちがあってこれが断ち切れない。過去にあった事を思うと……うん。


「それよりも、鷹見ぃ! ビールは飲むなぁ!」

「えー、じゃあ終わりにすっから」


 こいつがビール飲むと以前みたいになる。はぁー……あの時は自分が連れ帰ったんだからな。


 ちょっと小腹を満たした所で大本堂に入る。あー……確か一礼してからお金入れて合掌して一礼だったっけ。というか人が多すぎて賽銭箱まで辿り着かない。

 遠投してお金入れてる人も居るが、頭に当たったら痛いぞ。さっき鷹見が当たって痛がってた。500円玉が頭に当たってて痛がってた。

 皆さんも賽銭箱に近づくまでは投げないようにしよう。

※マジで痛いです。


 自分は5円、麻衣は15円、鷹見は1000円(!?)、仁宮は75円入れていた。


「何で1000円入れたの? 鷹見」

「ほえ? 俺は5円入れたぞ、ビラビラの5円を入れたぞぉ」

「酔ってるんだな。もう知らんぞ」

「鷹見くん……変わってるね……高校の時より」


 自分はご縁がありますように、と願いを込めて5円入れた。5円毎に◯重にご縁がありますようにという事らしい、ということは麻衣は3重、仁宮は……15重


「羽海ちゃん……と……ご縁がありますように……」

「おいちょっと待て! あくまでも神様に対してだぞ!」

「羽海ちゃんの――漢字の画数だけ……入れた……」

「うわぁ」


 自分は思わず引いてしまった。怖い。怖すぎる。

 一方麻衣は


「皆が幸せになれば良いなぁ……」


 成程、3重入れ――でも悲しいよ……麻衣が幸せにならんぞ。


 大本堂は昭和43年に建立。皆が必ず向かう場所であろう。尚、堂内には車椅子用エレベーターもあり全員が上がれるように作られている。

 大本堂の他にも三重塔を見る。


「写真……撮ってくれる?」

「あ、ああ……」


 仁宮が三重塔に走ってピースをする。服装の地味さで言うと中々一般人になりきってる。――ヤンデレスマイルすぎる。


「写真とったよーはい」

「――ありがとう」


 結構時間が経つのだが自分はやっぱりこの違和感に慣れない。いつもの3人で行動してたのに、今回は特殊な4人だからな。自分も会話が弾まない。


 その奥、聖徳太子堂に向かう。


 聖徳太子堂は1992年に建立、2007年に修復が施されている。堂内には、大山忠作【1922年5月5日 - 2009年2月19日】作の壁画が6面に書かれており、その中で聖徳太子像が奉安されている。かなり美しいので一度見てみては如何だろうか。


 ここも人が多くて行動が出来なかった。三重塔はそんなに人気が無くて聖徳太子堂はなんでこんなに

 人気なのかが……。

「あんまり見る所が無いな……」

「そうだな。まぁ初詣で人たくさんだし。今回はここまでにするか……」


 他にも周りたいところは多かったが、流石に人も多くて行動がしづらい。


※ ※ ※ ※ ※ ※


――午後2時

 車を取り出して鷹見だけが寝ている。他はピンピンしてる。

「羽海ちゃん……羽海ちゃん……」


仁宮が喋る。


「――どうした?」


仁宮が一呼吸置いて


「――また遊んでくれる? ……昔の事は抜きにして」


「……」


 自分は悩んだが


「うん! また遊ぼうよ蘭ちゃん!」


 麻衣が話に入り、自分も半ば強制


「また遊ぶよ……」


 と答えた。自分にもまだ遊んで良いのかと悩みがある。そしてまだ許せない心があって今全員を送り返してる。まぁこうして高校時代の友人と遊んで行けるのが今の幸せと言えるだろう。

 自分はそう考えて、車を走らせる。


 皆、今年も宜しくな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ