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名柄川羽海という女の日常  作者: TASH/空野輝
激濤、関東旅編
19/51

大洗町散策…… 2

――午前5時

 喉が乾く。目が覚めてしまった。原因はエアコンが30度という温度で動いてて、喉の痛みで覚めた。


「――そうか外は寒かったもんな」


 麻衣は相変わらず寝てる、まだ午前5時だもんな。寝てて当然だ。自分は外への扉を開けると、真っ暗で外の光で少し明るくなっていた。自分しか知らない世界みたいでちょっとわくわくした。まぁ、自動販売機でコーラを買うために扉を開けた訳だが。


 階段を降りて左に向かうと自動販売機が暗闇の中光っていた。この宿の中で光っているのは非常口の光と今自分の目の前で光っている自動販売機だけだ。神々しいな……自動販売機。

 一六〇円の値段で売られてるコーラを購入して部屋に戻った。

 窓近くの椅子に座り朝日に照らされた曲がり松商店街とGSR400――とCB400SBを見る。似合うな。

 そして美しい。さてはて、もう一眠り。


※ ※ ※ ※ ※ ※


――午前七時

 「ん……」時計を見ると2時間寝たか。状況が変わったのは、外だけか、後空っぽのコーラと寝てる麻衣の姿勢が変わっていた。口周りを確認するが、ベタベタではないな、良かった。いつか起きるだろうし、自分は着替えておこう。


 奥の部屋で着替える。麻衣も目覚めたようだ。


「うぃ~名柄川~」

「うい、おはよう」


 凄い髪型になってるな、重力に逆らってる。だけど自分も負けてはいない。

 ショートカットだから、枕に当たった一部分が重力に逆らっている。直すのに時間かかるなこりゃ。


 着替えてる途中にドアが叩かれる、布団を仕舞うのと朝食の準備との事。


 自分は聞いてみた


「やっぱりアニメの巡礼目当てで泊まる人多いんですか?」と聞くと。

「ええ、何十人と泊まりますよ、大忙しで」


 儲かるな。


 机も元の位置に戻され、朝食が出揃った。朝からこの量は多いな。納豆と味の干物を焼いた物。

 しらすと、梅干し笹かまぼこと昆布の佃煮が一緒になった皿。

 そして、鍋に入った豆腐である、この豆腐は普通ではない、生の液体の状態で出されて火を通して固体になるまで待って下さい。との事だ。そして一番大事なのは、ご飯…白米は食べ放題だ。

 尚、納豆はスーパーで見るパックに入ってる物がポンと置かれてるだけであった。ここだけ残念ポイント。


 黙々と食べていたのだが、自分は味噌汁のフタを開けていなかった事に気付いた。

 いざフタを開けようとしたのだが…開かない。


「くっ……時間が経つと開かないやつか!」


 グッと力を入れても開かない、かといって力を入れすぎて吹っ飛んで汁が飛ぶのも嫌だ。これはマズい。考えよう。

 後に残った味噌汁だが、食べない訳にはいかない。かといって吹っ飛んで畳に染みを残すのも悪い。

 一旦、お椀を机に置いて、そこから手で抑えフタを上に引く!これでどうだ!


「プシュ~」


 何とも気が抜けた音がして麻衣は笑った、自分も笑ってしまった。自分は味噌汁をズズズッ~と飲み、完食をした。


※ ※ ※ ※ ※ ※


――午前九時

 宿代の精算を行っていた、綺麗だし明治の建物とは思えない設備の良さ。そして戦車アニメグッズの多さとお子さんか……ドタバタと遊んでおり楽しそうだな、自分達にもそういう時代はあったよ。


「合計で二八〇〇〇と六五〇円です」


 自分は一四〇〇〇円を出すが、聞いた話一四〇〇〇円キッチリだったはずだが麻衣は六五〇円を余計に出した、これ税金分じゃないの?


 外に出て麻衣に


「六五〇円だから自分三三〇円出すね」と言うが

「あーこれ飲み物代、ごめんね」


 六五〇円の飲み物なんてあったか?いや、あったな……これ、酒か何かだろ。

「やれやれ」


 自分は何も言わなかった。今日行くのは外回りで

 駅→アウトレットモールを回る感じだ。アウトレットモールは一応行きたかっただけ。



――午前九時半

 大洗駅である、イルカのシンボルマークにロータリーだ、鹿島線のは…ディーゼルで動くから…電車というよりディーゼル機関車と言うのか? 車とかバイクは分かるが電車はサッパリだ。申し訳ない。

 自分は万札を崩したかった為、中に入って小売店……というのか? まぁコンビニだな。

 コンビニで一二〇円のスポーツジュースを買って出る。一方麻衣は何をしてるかと言うと、踏切のカンカン鳴る奴で遊んでいた。音が鳴ってるのに他の座ってる人とかが見向きしていなくてなんか寂しい奴だな、と思った。


 その隣を見てみるとインフォメーションか、入ってみる。中はアニメのグッズでいっぱいだった。

 ファンが作ったプラモデルとか模造品とかあってビックリした。職人は居るんだな。

 ここで麻衣がスタンプラリーの紙を見つける。「コレやろうよ!」と言い出すので自分も見ると大洗の各地にスタンプがあるみたいだ。

 インフォメーションの人は「良い物貰えますよ、頑張ってきて下さい」ということなのでその良い物を貰うためにスタンプラリーの旅に出た。

 まず、第一のスタンプはここ、インフォメーションだ。



――午前10時

 リゾートアウトレットについた、駅からこの距離はかなり遠い。無職にはツラい……


 ここ、大洗リゾートアウトレットには何でも揃っている。ブランドファッション、スポーツにアウトドア用品、靴、雑貨。そしてレストランも沢山、ここも某戦車アニメの聖地にもなっているが、勿論普通に買い物ができる場所である。


 作者の母と父で一度来たが隣のまいわい市場で一口蟹の袋詰を買っただけで、ブランド用品には一切手を出さなかった。尚、一口蟹の袋詰は、着色料の赤色1号がたっぷりと漬けられ、体に悪い物だった。

父が購入したのは「蕎麦」で、大洗に全く関係ないものを購入していた。


 一階にも二階にもファッション店が多くて、色んな着こなしが出来そうだ。でも服の買い物は別に他でも出来るし、スタンプを探すか。


 スタンプは、リゾートアウトレットの一番奥にあった。ボンッとスタンプを押し、歩き疲れたので休憩する場所を探していた。


「クレープ屋さんがあるね」

「おお、ここもアニメで出ていなかったっけか、休むか」


 自分達はクレープ屋に近づいた、ここもアニメモチーフのクレープが出てくるのか、ネタが尽きない。


「超巨大戦車"マウス"を撃退せよ――ほー麻衣、これにする。頼んだよ」

「うん」


「…………」


「はい、お待たせしました」


 自分はその"マウス"を手に取る。巨大戦車マウスをモチーフにしただけに

でかい、ショコラとショコラの間にチョコたっぷりなお菓子とクリームが詰まっててその下はクリームがたっぷりと入っていた。いやぁ、クリームそんなに好きじゃないんだよなぁ自分。

 一方麻衣は、普通のイチゴクレープだった。


「麻衣、クレープって何処の国の食べ物だと思う?」

「んーイタリア」

「惜しいな、フランスのブルターニュって所の食べ物だ」

「元々はそば粉で作っていたらしいんだけど、後から小麦粉に変わったみたいだ。クレープって名前の由来は、焼いた時に出来る模様がちりめんみたいだから絹って意味のクレープっていう名前を付けたらしい」

「へー、クリームとか挟んであって美味しい食べ物だよね」

「まぁ、生地に果物とかクリームを挟むのは日本発祥らしい、日本は食べ物の常識を変えるのが得意な国だからな」


 麻衣はまた目からウロコらしいな――ドヤッ。


 食べ終わったところで隣のまいわい市場に移る。

 まいわい市場では、様々な逸品が揃っている。魚は勿論、野菜やお土産用の干物や乾物。

 そして、某戦車アニメのグッズも売られている。最近に出来た2階のまいわい市場別館でもグッズは売られている。

 ここに目当ての物が無かったら別館に行ってみよう。尚、遠くて買えないと思ったら、オンラインストアもあるので、気分だけでも味わってほしい。オンラインストアでも某戦車アニメグッズは売られている。自動ドアをくぐり、左にあるスタンプを紙に押し、市場をグルっと回った。


「かなりグッズが売ってるな。見てるだけで面白い」


 あんこう焼きを頬張りながら市場を歩く。麻衣は何も買っていなかったが自分は、梅ドリンクやりんごドリンクといった物を買っていった。ついでに今年度のカレンダーも購入、これも限定品だな。


「買うもの買ったからそろそろ次の所行くよ」


 麻衣に一声掛けて、次の場所へと向かった。


 次に向かったのはまたまたお隣、大洗マリンタワーである。大洗マリンタワーは一九八八年に開業された大洗一高い建物だ。スタンプラリーの位置は中に入って奥左である。


「作者も段々思い出しにくくなって、ネタ作るのがしんどくなってきたみたいだな……」

「でもまだまだ行く所あるし、この人にはもっと頑張って貰わなきゃ」


 自分はまた何の心配をしてるんだが、展望台の入場料は五〇〇円、特に登る必要は無いのだが綺麗な町並みだから高い所から見下ろしてみたかった。


 エレベーターで上がり、三階55mに着く。


「おおー、綺麗じゃないか」

「凄いね~」

 感動、千葉にもポートタワーというのがあるが、建物内がカオスすぎて、更に千葉市のビルしか見えないから展望台に登っても現代社会の風景だらけで嫌になっていたが、こちらは海と町が一心同体となってそれが美しさになっていた。こういうのが好きなんだ、自分は。

 グルグルと回ると曲がり松商店街が一望出来たり、次に行く場所まで見えるじゃないか。


 とまぁ、展望台は一周したら飽きるよな。人は何故東京タワーとかスカイツリーとかに登るのが好きなんだろうか、一回どころか二回三回と登る人いるよな。



――続く。


「あ、続いちゃうのか、作者よ」

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