閑話 癒しの風3
夜にさしかかる時間・・・食事処なら忙しい時間帯のはずだけど【癒しの風】にお客の姿は無くキッチンでクレアと共に夕食を食べていた。
「今日のお客さんは3人しか来なかったね」
寂しそうにそう言いながら夕食を食べるクレアを見て私は頷く。
ここ最近お客様の数は一桁・・・多くて12人・・・と言う感じになってる。
アンスバッハおじいさんの好意で家賃はかからないけどこのままじゃ借金を変えす事なんて出来はしない・・・どうしたらいいかと考えながら夕食を食べていると店の入り口から女性の声がした。
「あれ?もしかしてここ宿じゃなかった?」
それを聞いたクレアが慌てて立ち上がる。
「お客さんだ!!」
そう叫ぶように言うと走って行った。
「いらっしゃいませ、お泊りですか?」
壁越しに聞こえるクレアの声を聞き私お客さんが『食事をしたい』と言うかもしれないと思い材料の確認をしいつでも料理が出来るようにして置く。
それからしばらくしてクレアが戻って来て口を開く。
「お母さん泊りで夕飯も食べるって!」
その言葉に私は頷き料理を始める。
「お客様は部屋に?」
私がそう聞くとクレアが首を左右に振る。
「お風呂に入ってる、それから食事をするって」
その言葉に頷き私は材料を切り始めお風呂から出て来てくつろぐ時間を予想して料理を進める。
そして私が作った料理を食べる時にそのお客様を始めてみた。
それが私達を救ってくれた恩人・・・・フローリア・・・リアちゃんとの出会いだった。
「ねえライラさん頼みがあるんだけど」
リアちゃんが【癒しの風】に泊まりながら探索者活動をしていたある日・・・・リアちゃんが真剣な顔でそう声を掛けて来たので私は食堂で話を聞く事にした。
「どうしたのリアちゃん?」
向かい合うように座った後にそう声を掛けるとリアちゃんが真剣な顔で口を開く。
「家を建てるお金がたまったからここを出て行くね」
ああ・・・とうとうこの時が来たのね・・・リアちゃんやリアちゃんの知り合いの探索者が来てくれていたから今まで何とかなってたけど・・・それは仕方ない事だわ。
そう思っていたらリアちゃんが真剣な顔で話を続ける。
「それでライラさんに頼みがあるんだよ」
ん?頼み?
「家を建てた後に朝と夜・・・建てた家に食事を届けて欲しいんだ・・・報酬は月に50万リエン」
は?
「リアちゃん、ちょっと待って!食事を届けるのは出来るけど料金が高過ぎよ」
月10万リエンが適正価格だと思う!!と思いそう言うとリアちゃんが真剣な顔で口を開く。
「私はその値段が適正だと思ってる、それだけライラさんの料理は美味しいんだよ」
確かに月50万リエンも貰えたら30万リエンは借金返済に回せて助かるけど!!
「で?どうだろう?」
私は少し考えてその話を受けることにした、私はこの子の為なら何でもするという覚悟を心に誓いながら。
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