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なぜAIを嫌うひとが多いのか、考えてみた  作者: しいな ここみ


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4、それはズルだと思うから

 前にバラで投稿したエッセイに、『学校の読書感想文をAIさんに書いてもらえば楽だよね』『クソつまらん作品だった場合特に、自分で頑張ってそんなもの書くの、嫌だもんね』みたいなことを書いたことがあった。


 調べてみると、実際に読書感想文をAIさんに書いてもらう子はいるようである。むしろなんだか多いようだ。


 中には全国読書感想文大会みたいなのの代表に選ばれ、罪悪感から自白している子もいた。


『自分で書きました』と言い張り、先生から「あの場面についてはどう思った?」みたいに卑劣な質問をされて、バレてしまったかわいそうな子もいるようだった。


 ある校長先生が言うには、『AIを使って読書感想文を書いても90%バレる』のだそうだ。

『生徒の普段の語彙力との激しいギャップや、AI特有の「優等生すぎる無難な構成」に教員がすぐ気づくからです』(ネットより引用)とのこと。


 本当かなぁ?


 ズル防止のためにそう言いふらしているようにしか思えない。

 何しろ最近のAIさんは『ぼく程度の語彙力で、あまり優等生っぽくない文章で書いて』といえば上手にそういうのを書いてくれる。




 さてAIを嫌うひとが多い理由に、『だってそれはズルだから』というものもあると思う。

 実際、読書感想文をAIさんに書かせるのは確実にズルであろう。

 宿題というのは嫌なものだ。特にクソつまらん作品を読んでその感想を書けなどというのは拷問に近い。とはいえ生徒の文章能力はそんな拷問に耐え、それを克服した時に血となり肉となる。自力で宿題をやるというのはその子のために大切なことだ、必ずやその生徒を成長させる。


 文部省のひとならそう言いそうである。


 感動した作品の感想文を書くならその通りだと私も思う。

 しかしクソつまらなかった作品に『感動しました』と書くことに何の意味があるのか。

 クソつまらなかった作品に、『クソつまらなかったです』などと書いてはいけないだろう、おそらく。何も感じなかった作品に、正直に『何も感じないほどクソでした』と書けば、おそらく書き直しを命じられる。


 作者さんや先生たちに忖度し、嘘をつくことが上手になるよう教育されるのであろうか?

 熱血教師ならむしろ「AIを使え!」「それで余った時間を自分の好きなことのために使うんだ!」とか言いそうである。


 知らんけど。




 AIにぜんぶ書かせておいて、『私が書きました』と言い張るのは確実にズルである。そのズルがバレないようにやるのはそのひと自身の才能であるとも思うけど。


 ではたとえば二千文字のうち千二百文字だけAIに書かせた場合はどうか?


 五百文字だけだったらどうなのか?


 この場合、たとえ先生から卑劣な質問を受けたとしても、その生徒はそれに答えることができる。AIさんに丸投げして読み返しもせず提出した子と違い、書いたものの内容を把握しているはずだからだ。


 それでも『ズルだ』と言えるのであろうか?



 私もこのサイトにいくつかAIさんに書いてもらった小説を投稿している。部分的に使ったものもあれば、アイデアだけAIに出してもらい、文章は自分で書いたものもある。


 中には全文AIさんに書いてもらったものもある。


 しかし私はズルをしたとは思っていない。

『AI直接利用』にチェックを入れたり、活動報告で明かしたりしているからだけではない。

 全文AIさんに書いてもらっているものでも、自分で何度も読み返し、内容を把握しているからだ。そして『面白い』と思ったから、そのまま投稿した。

 感想で『ここがよかったです』『ここが不自然だと思いました』と言われても、それに答えることができた。『こんな綺麗なお話、しいならしくないですよね』とか、『私はその不自然さがかわいいと思いました』とか。




 つまり、今回のお話は、私はズルなんてしていませんと言いたいがための、自己弁護である。





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