↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
34/40

アンラッキーヒーロー34

日凪も意地が悪い。

半ば確信があるからこその言葉に、男たちは激昂した。

「黙れ馬鹿野郎!下手に出てりゃ調子に乗りやがって!」

狂信者は簡単に怒りのタガが外れた。日凪に近寄り、胸座(むなぐら)を掴んで殴りかかった。が、日凪も警察官の端くれである。胸座を掴んだ手を引き込み、払い腰でぶん投げた。

コンクリートの床に叩きつけられた痛みに唸る狂信者を見下ろして、日凪は得意げに微笑みながらも、せめて起き上がる手くらいは貸してやろうと手を伸ばした。

その背中にぶつかるような感触があった。もう一人が憤って殴りかかってきたものだと、日凪はそう思った。後ろからぶん殴るなんて卑怯な奴だと、最初はそう思った。


衝撃を受けた背中をさすった手が、真っ赤な血に染まっているのを目にするまでは。


「カスが調子こくからだ。ざまあみろ」

血染めのナイフを手にした狂信者は、鼻でせせら笑った。そして、うずくまった日凪の脇腹を蹴飛ばして転がした。


「オッサン!!」

宮部はつい声を上げて、車の陰を捨てて姿を現した。臆病者の彼は、自らの身の安全を最優先に行動していたはずだった。なのに、いつの間にか身を危険に晒していた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。