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アンラッキーヒーロー26

宮部は混乱してしまった。

オレがヒーロー?

不幸を呼ぶ呪いの運命を背負った自分がヒーローだと?

しかも、その身に受けた呪いがゆえにヒーローだと?


全くわけがわからない。

このオッサンは馬鹿かと宮部はおもった。



やがて、二人は廃工場の真ん前に辿り着いた。

先導していたのは宮部だったが、特に何か確信があったわけではない。何となくこっちにいるような気がして、あてもなく歩いただけだった。

ただし日凪の言ったことが事実ならば、この工場にカルト教団の先鋒がいる。

……というか、間違いなくいる気がしてならなかった。彼の体験してきたことからすれば、日凪の言ったことはある意味では的中している。目の前の建物にさっきの車の持ち主がいる可能性は高い。ただし、宮部には致命的な泣きどころがある。


「宮部くん、君はここにいろ。ここからは大人の仕事だ」

日凪は宮部を制した。当然のことだ。日凪がいかに詭弁を振るおうと、現実は何一つ揺るがなかった。宮部はヒーローでも何でもない。ただの引き籠もりの若者だ。犯罪者逮捕に何ら役立つはずがないのだ。


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