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アンラッキーヒーロー23
「お前さんは、三つの事件で二人の命を救ってる。普通に考えて偶然じゃないから、オレはGCIに敵対組織がいると睨んだんだ。てめえさえ助かりゃそれで良いと思ってる連中だらけの世の中に、巨悪に立ち向かおうとする根性座った奴らがいるなんて、想像するだけでワクワクしたもんさ。
お前さんはその一員なんじゃないかってね。こいつは是非ともコンタクトを取ってオレたち警察と協力関係を築きたいってな……」
宮部の懸念は幸いにも外れていた。どうやら日凪は全く的外れな期待をしていたようだ。
日凪の脳内にあった悲観論こそが正解だった。みんな自分の身が可愛いのだ。危険を背負ってまで反社会組織に立ち向かうなんて、そんな馬鹿な真似をする人間はいない。
「残念でしたね。そんなヒマな奴、いまどきいないっすよ。オレはそんなヒーローもどきじゃない。ただの無力なワカゾーっすよ……」
宮部は哀れんだ。ヒーローを望んで裏切られた日凪の気持ちを思って。
「そうだな。宮部くん、君はヒーローじゃない」
日凪は急に声を強くした。
「もういっぺん言うぞ。宮部くん、君はヒーローじゃない。どうしてだか、わかるか?」




