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選手生命なんて短い物だよ(東條直也)

どの競技においてもそうなのだが、プロスポーツ選手生命なんて短い物だ、長く続けられる選手はほんのひと握りだけ、特に早熟系選手は、早くて二十代前半遅くても三十代で、ピークが終わるそのピークを維持するには、フィジカルは絶対欠かせないし、食らいついてやるというメンタルも必要だ。あとは怪我をしない事だ。これは自己管理でなんとかなるが試合中の事故や、移動中の事故などの事故は流石に運まかせである。東條直也の場合そう言ったコントロールは、本人とコーチ、トレーナーなどの意見を参考に一つのチームとして管理される。勿論不足の事態に際し医療チームも待機している。それらを支えるのはスポンサーのちからでもある。故に、チーム一丸となって選手を支え選手は最高のパフォーマンスを発揮するしかないそのプレッシャーは大きくのしかかり試合に負ければ悔しいと思えたらまだ伸びしろがあるし、落胆したら引退を宣言するしかない、そう言う挫折感を乗り越えたものが、トッププロと呼ばれる選手である。東條直也は、練習に裏付けされた、自信のある選手である。オフの日は何してますか。と尋ねられれば?バドミントンやってますねと答え、勉強は?と聞かれたら、入浴中とかトイレとかの時間や寝る前に少し時間をとってやってますと言う。子供の頃から同じ答えである。西園寺茜さんとお付き合いしてると聞きますがと聞かれれば、彼女は幼馴染で別に恋人ではありませんね?強いて言うなら切磋琢磨を共にしてきたライバルと言いますか?腐れ縁というほうが正しいですね。と答える。恋人の話題になるとプライベートの質問はノーコメントでと答える。実際告白はしていないが東條直也は、心の支えとなる女性が居る三河桜だ。その想いを隠しながらプレイをして来た。学校に行けば、休み時間等は趣味の本の話をするしクラブでは、部長、副部長としてのバディを醸し出している。進路はお互い志望校も同じであるが、直也の方が先行している何故ならば、全科目の教員資格を、イギリスで既に取得しており、唯一日本語の現代国語や、古典に関しては持っていない為その穴を埋めるために、大学の進学を望んでいる。桜が「新規会員の実力テスト終わりました。」俺は「有難ういつも済まないね?採点は各担当教師に、丸投げにして良かったのかな?」桜は「その辺は、プロに任せましょう。私達がやっても時間がかかりますし。」俺は「そうだねところで桜さん?最近よく喋るようになったことだし、もう少しフランクに喋らないか?」と提案したところ、桜は「私、これでも、かなりフランクですよ。敬語は、お許しください。普段からの癖なので。」と言われた。桜は三河グループのご令嬢で社交界でも一躍有名な高嶺の花と称される人物だった幸いなのは、彼女は跡継ぎ出ない事だ。上に二人、兄がおり末っ子らしい。直也は、東條財閥の三男で、テニス界の異端児とも言われている。努力家で有名だった。たまたま自宅に三河家からパーティーの誘いが来ていた。俺は、「今度三河グループのパーティーに誘われているんだけど?桜さんのご自宅?」と聞いたが、無言でただ微笑んで居ただけだった。俺は「社交パーティーか?苦手なんだよな?親父は出ろ!合わせたい方が居る必ず出ろ!と念押しされてるんだよね。ただのテニス馬鹿の俺に何ができるのやら?」桜は、「お出になれば良いのでは?きっと素敵な出会いがありますよ。」俺は、「俺はあぁ言う場に出ても壁の置物になるだけさ。ダンスなんて踊ったことないし。イギリスの高校や大学のプロムナードなんて、テニスの練習があるからって断りまくって逃げてたくらいなんだよ。流石に英国王室から夜会に呼ばれた時は出ざる負えなかったけどね。会食だけだったし。」桜は「すごい!英国王室に、ご招待されたんですか?」俺は「全英ジュニアオープンで5連覇してたからね。全米ジュニアオープンでは、三回優勝で、二回準優勝あの2敗は、悔しかったな〜。」桜は「でもこの前の全日オープンでは優勝しましたし、全豪オープンでは、優勝したではありませんか?」俺は、「たまたま調子が良かっただけだよミドルプロ相手に胸を借りるつもりで全力だったからね。やっぱり強いね熟年のプロは、やばいゲームだったよタクティクスの幅の広さを実感したかな?」桜は「今度は全仏オープンでしたっけ?」俺は「そうだね。全仏オープンだね。海外サーキットつまり試合の事ね?それには、全部エントリーしてるんだけどね。その前の前哨戦含めると海外生活が多くなる日本にいる期間は半分になるかな?会いたい人に会えないのは、寂しいものだよ。」桜は「どなたか、意中のご相手でも居るんですか?」俺は「桜さんだから言うけど居るよ名前は教えないけどね?」と桜の顔をじっと見ていた。桜は「あまり私を見つめないでくださいな、お相手な方に失礼だと思いますし。」俺は、「俺って試合以外では結構顔や態度に出やすいんだってさ?これヒントね」と言うと桜は頬を赤らめて、「ご、ご冗談は、およし下さいな。」と、口ごもった俺は「俺の好みの女性の話覚えてる?文学少女が好きだって話。第2ヒントね。でもちゃんとした告白は今年のサーキットが終わるまでは出来ないかな?その子の気持ちまだ知らないし片想いでとりあえず、いいかな?」桜は「想いは通じてると思いますよその方には。」と言いながら俯く、流石にここまで言えば桜も気づく実は桜も好意を持っているが相手を思うばかりで口に出して言えない相手と思って居たらしい。桜は「あの今お茶入れますね?」俺は「有難う頂くよ。」と答えた。どこかお互い、胸が締め付けられる感じがした。そして、社交パーティーの当日が来た。家に用意されたイブニングに袖を通し、俺は、「これじゃ、七五三に行く子供みたいだよ。」とジャンに言うとジャンは「海外のレセプションパーティーなんてそんなもんさ、グランドスラム選手だって社交の場に出るんだ。諦めろ」と言われ俺は「やっぱ行かないとだめ?」ジャンは「だーめ!」俺は「試合より緊張する行きたくないよー」と叫んで居た。

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