文学少女は、好きなのだが?(三河桜)
俺は、良くクラスで好きな女子のタイプはと聞かれる。その度に答えるのは、決まって「文学の好きな女子」と答える。周りからは、ドン引きされるが、本を読む所作が好きだし、読み終えた時に見せる、顔も好きだ。えつに浸ったり、悲しみの混じった表情したり。その作品に感情移入し一期一会の、文字の旅をする女子が好きだ。大抵の男は容姿だけで選ぶやつらが多いが、俺は感情豊かな女子が好きだ。俺は、基本SF小説主にロバート・A・ハインラインが好きだ。スターシップトルパー(邦題、宇宙の戦士)や夏への扉などは良く繰り返し読む。その他も読むが、古い作品が好きでたまらない。テニスの試合前のルーティンにもなっている。本に没頭しながら緊張を紛らわせる。水や、お茶はあまり飲まない。何故ならば試合の時に補給するからだ、試合中トイレに行きたくならないように、コントロールしている。そんな俺の趣味は、読書に、付いてきてくれる女性が大前提なのだ。日本の作家は、基本国語の教科書に載る宮沢賢治や、太宰治、芥川龍之介など。在り来りすぎる、純文学だが、読み込むには、ちょうどいい。胸がワクワクする冒険譚やSF小説は、子供の頃に描いた、未開拓地であった。今は、ラノベが主流となっているが最近の作家さんでは三浦しをん先生の舟を編むとかにハマっていた。文字の海を渡る一双の船。つまり辞書の事だが、この辞書を作る人達の熱意や、好奇心、を描いた、本文字を旅する、読書家には、たまらなく好奇心を掻き立てる。学校の休み時間は読書している。俺にとって本は精神安定剤みたいな物なのだ。ある日三河さんが俺に質問してきた。「今、何読んでるんですか?」俺は「ハインラインの夏への扉だけど?」三河さんは「今度読んでみようかしら?」俺は「SF小説が好きなら必ず読むべきかな?ハインラインは?」と答えると、「純愛物とかは読まれませんの?」と聞かれ俺は「よびかた、直也で良いよ。後、純愛物は、エッセイ集だけで良いかな?砂糖菓子みたいで胸焼けしそうだから。それにさどんな小説のジャンルでも恋愛は混ざっているし、エッセンス程度で良いのさ。」と言うと三河さんは「私も桜で良いですよ。名前、ても言われてみればそうですね?どんなジャンルでも入ってますね。」おれは、「ロミオとジュリエットとか、読んでるだけで胸焼けしそうだもの?言い遅れたけど、呼称の件は了解、桜さんで いいかな?」と言うと桜は「桜と呼び捨てにくださいな?」俺は「いきなり呼び捨てでいいの?なんか距離感バグってない?」桜は「私も直也と呼ばせていただきますから。」俺は、「桜がいいならそれでもいいけどね?」桜は「お互い知らない中でもありませんし、西園寺さんの事も、茜と呼び捨てではありませんか?」俺は「あいつは幼稚園の頃から知ってるからね?幼馴染といえば聞こえは良いが、ただの腐れ縁だしね?」と答えた。桜の顔が少しホッとしたような表情を見せた。俺は、「うん?」と言う表情で本にまた目をやった。桜はことある事にどんな本が好きなのかとかどんな本がおすすめなのかとか、聞いてくる俺はそれに対し自然と答えていた。桜は「英国では、やはり、ハリーポッターとかが人気でしたか?」と聞かれ俺は「そうだね好き嫌いははっきりしてるけど、売り上げは多かったかな?現代ファンタジーと言うのがハマったんじゃないかな?まさか日本で、ここまで売れるとは思ってなかったと思うよ?」と答えた作品の感想をお互い述べていく中で色んな表情を見せる桜から目が離せなくなったのも事実だ。しかしプロテニスプレーヤーとしては、これ以上踏み込んだら、桜自身を傷つけてしまいかねないとも思った。全日プロトーナメントの初日。有明第四コート第五試合に俺は登場した。相手は日本ランク43位世界ランク156位が相手であったゲームは一回戦という事もあり、圧勝で終わった続く第二試合も、下位ランカーだった為圧勝し、予選トーナメントを勝ち進んで行って本戦に駒を進めた。帰り際に桜が応援しに来ていたらしく、「本戦出場おめでとう!」と言って手を振ってくれた。俺は、笑顔で返し拳を挙げて答えた。車中でレインのグループチャットで桜が帰り際のガッツポーズかっこよかったよと入れてくれた。照れくさかったが、心が落ち着いたその言葉に桜の声に答えたからねと入れた。茜からは何?おふたりさんお付き合いでもしてるの?と割って入ってきたからわざわざ遠方の試合会場まで来て出待ちまでしておめでとう言われたんだガッツポーズで答えるのが流儀でしょ?と茜に返した。暫く三人のチャットは続いたのであった。週が明けてその日の放課後の事ある出来事があった。男子テニス部から呼び出された。俺は「こんちわっす東條ですが?何かごようすか?」と部室に顔を出した。そこには部長さんと、顧問の先生もいた、となれば大体の想像はつく、俺は「全日本プロテニス規約に則って最初に断わっておきますが、助っ人の話なら規約に反しますので答えはNO!駄目!顧問ならその位ルールブック読めば分かってるはずですが?」まず顧問を攻めた。顧問は、「すみません確認不足です。」俺はスマホを取り出し全日本高校テニス連盟に電話した。「もしもし会長にお取次ぎ願いますか?俺は、東條直也と言います。プロテニスプレーヤーなんすけど今通ってる学校の顧問と部長から助っ人でと言われてるんすが、やっぱダメっすよね?と聞いて欲しいんすけど?」秘書が「すぐ会長にお繋ぎします。」待たされずに、変わって貰った「全日本テニス連盟の谷岡です。」俺は「美園学園に通う一応プロテニスプレーヤーの東條直也です。全日高校テニス連盟の規約書を二部早急に美園学園高校テニス部宛に送って貰えませんか?顧問と部長さんが自分に助っ人を頼んできたので、規約を知らないらしく、はい、そうですね?去年までの顧問が、転勤されて今年から新しい、顧問らしくその辺が理解していないみたいなので、はい。」谷岡会長は「事象は分かりました。明日私が直々にお渡しいたします。東條プロのご活躍はかねがね聞き及んでおりますし、私としても、一度お会いしてお話をしたいと思っておりましたので。」俺は、「会長自ら御足労頂けるとは光栄です。では詳しくは顧問にかわりますので、」と言って顧問にスマホを貸した。そして、時間も決まり学校の応接室で対談となった。俺はスマホ返してもらい「それでは、俺はこれで失礼します。放課後クラブ抜け出してきてるんで、」といって校舎に戻った。




