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【5000pv達成!!感謝!!】子爵家を追放されたら幸せが待っていた〜私は聖女じゃありませんし魔力もないです〜  作者: 水玉紅葉


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「それで、報告とはなんだ?」

「はっ。ランドリー子爵の旗印の馬車がこちらに向かってきているとのこと。今後のご判断、ご指示をお願いいたします。」

「わかった。追って連絡する。今はその馬車から目を離すな。」

「かしこまりました。」


そういう会話を軍隊長の男の人が聞き報告に来た人が部屋から出るまでみんな先程の場所を動かずにいた。姿が見えなくなるとそれまでピンっと張り詰めていた緊張感が一気に柔らいできた。


「ふぅ〜。すごく焦ったな。」

「そうだね。あんな感じで、急に来られたら緊張するね。」


軍団長の2人がそんな話をしているのを聞きながら先程伝令に来てくれた人の話を思い出していた。ランドリー子爵系の旗を翻している馬車がこちらに向かっているって言ってたな。ってことはお父様がこちらに向かってきている、なら私はすぐにここを出発した方がいいよね。じゃないとみんなに迷惑をかけてしまうし。


「ミール。変なことを考えてるんじゃないよ。」

「女将さん……」

「全く。あんたは、ここでどっしりと待っていればいいのよ。相手が誰であれこっちに来てくれるんだから」


そういうと女将さんは笑いながら私の頭を撫でて、軍隊長達の所に合流してお父様達をどう迎えるかの話し合いをしている。


「だから!!正面から堂々と迎えれば良いのです。」

「だが、それだと主の負担が多いだろう。」

「お前らもこの議論は何回目だい。あんたらが決めないと先に進まんぞ。さっさと決めてしまいな。」

「とはいえそんな簡単な話ではないんですよ。この意見によってこの町の行末がかかっているんですよ。」

「そんなのはこの子達にはなんに関係ないだろう特に、リードには。」

「この町の事なんだ。関係なくない!!」


リードはいきなり走り出したかと思うと大人達が集まっている所に飛び込み突然叫び出した。

私も思う所は確かにあるが、リードが行った事によってある程度冷静になれた。


「あ、あのー私も関係あるならお話に加わりたいんですが……」

「ミールあんたまでもかい!!」

「主が、出てくると町中がパニックになり大変守りづらくなってしまいます。」

「でもお父様に会うならこの家から外に出る事になるでしょう。だから皆さんにはご迷惑をお掛けしますが、宜しくお頼みします。」

「そこまで言われたら、この命をかけてお守りしますよ。ただ本当に危なくなった時には、この宿まで後ろを振り向かずにまっすぐ全速力で来てください。」


男の人の部隊長は私に笑顔を向けると、女エルフの部隊長に対して


「主の一番に近くにはあなたがいて欲しい。そして部隊としては女性だけの部隊で固めるつもりだが、いいだろうか?」

「わかったわ。任せてちょうだい。それであなた達男だけの部隊はどうするの?」

「変な動きをしないかランドリー子爵を監視しながら常に囲いこんで行動する。そして何かあった時には一番最初の盾になる。」


いやそんな悲痛な覚悟はいらないから、ただお父様が追いかけてくるってだけなんだし、なんか大事になってるんだけど。って言うか、唐揚げ冷めてるんですけど!!


「ミール?どうした?」

「私の作ったお料理が冷めてるな〜って今気づいて……」

「や、やばい。」

「女将さん?どうかしましたか?」

「ミール。落ち着いてな。今から持っていくからそんな涙目にならないでおくれ。ほらリードあんたも手伝いな。」

「は、はーい。」


二人はできていた料理を慌てて持って行った。

その様子を軍隊長の二人は呆然と見ている。

そりゃそうだ。方やお父様の対応、方や私の

料理の対応どっちも忙しい感じだし私としては後片付けさえ静かにさせてもらえたらとりあえずはいいかな。お父様の方はそれこそ会って話してみないとなんともいえないし出迎えとかは申し訳ないけど、護衛関連もあるし専門家に任せた方が良いしね。


「さてと、もう一踏ん張りしますか!!」

私は独り言を呟いたつもりだったが二人に聞こえていたみたいで、すごく生温かな目で見られてしまった。そんな恥ずかしい思いをしながら片付けをしているとまたドアを叩く音が聞こえてきた。


(コンコン)

「失礼します。ランドリー子爵様が門の前までおつきです。」

「わかった。私たちが対応するから少し待っててもらえ。」

「は、かしこまりました。そのように伝えておきます。」

「では主。行ってまいります。もう少しで女将さんも戻ってる手筈なので。」。

「わかりました。お二人ともお気をつけてください。」


そう言うと二人して伝令にきた人や、警護をしている人に矢継ぎ早に指示を出すと駆け足で門の方に向かって行った。しばらくすると彼らの言葉通りに女将さんとリードが戻ってくる。

疲れているようで二人には申し訳ないが、これでお父様と正面でお話ができる準備がようやく整う形にになった。


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