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【5000pv達成!!感謝!!】子爵家を追放されたら幸せが待っていた〜私は聖女じゃありませんし魔力もないです〜  作者: 水玉紅葉


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そういえばさっき入ってきたのって誰なんだろう。あの二人の声じゃなかったし、いきなり大声で叫んでくるんだもん。こっちは集中しているのに。焦げたらどうしてくれようか。そんな事を考えているとまた、ドアが開く音が聞こえたので、


「誰ですか。今油の温度を測っているので後にしてください。それとこうも度々出たり入ったりされると気が散ります。」

「おや。そ、そうかい。それは悪かったね。」

「あ、女将さんですか。さっきの方たちはどなたでしょうか。」

「それはね。あんたのファンだったから一目会いたいと言ってたから通したんだよ。」

「そうですか。その割にはギャーギャーうるさかったです。」


油を見ながらそう言っていろいろ聞いている内に適温にまで上がってきた。一応確かめる為に衣の下地を油の中に少し入れると、パチパチと音を鳴らして揚がっていき、十分に揚げ物ができる温度だって事を教えてくれている。よしここまで来れば大型できたが、ここで油断すると大火事になってしまいみんなに迷惑がかかって意味もなく足を引っ張ってしまう結果になるし、料理自体も焦げて美味しく無くなるんだよね。注意しなくちゃ。


そう思いながらも最初のお肉を油の中に入れるそして2個3個と次々と鍋に投入していきじっくり中に火が通るまで待つ。その間にソースを作ろう。ソースって言ってもこの世界にはないあの異世界転生であるあるのマヨネーズと、タルタルソースの2つなんだけどね。と自分の頭の中で考えを巡らせながら手を動かす。そうするとお肉がこんがりきつね色でいい感じにあがってきた。それを用意してあった皿に置いて一度油を取る。その間にまたお肉を入れる。その繰り返しをしている内に最初は小さな匂いだったのが室内を埋め尽くして外に漏れ出ていたらしく


「ミール。この凄まじくいい匂いはなんだい。」

「これは唐揚げって言う食べ物を作っています!!その匂いですね。これ食べてみてください。ものすごく美味しいですよ!!」

「あ、ありがとう。いただくとするよ。」


恐る恐る出来立ての唐揚げを口に入れると目を見開いてパクパクと食べ始め、なんと揚げたものを全部食べてしまった。


「女将さん!!食べ過ぎですよ!!全部なくなっちゃったじゃないですか!!」

「私は悪くない!!この食べ物が悪いんだ。 そしてこんな美味しいもんを用意したお前がな!!」


女将さんが壊れた!!人間ここまでテンションが上がるかってぐらい上がってて目がバキバキになっている。そ、そんなに美味しかったんだ。そしたら、私が予想しているよりも食べる個数が多くて数が足りなくなるかもしれない。場合によっては女将さんの手を借りないと不味いな。


「女将さん。これって一人何個ぐらい食べますかね……」

「そんなのたくさんに決まってるだろう。半端な数だとすぐになくなってしまうよ。あるだけ作っておいた方がいいだろう。」

「女将さんの食べ方を見て私もそう思いました。あ、それとこれをつけて食べるともっと美味しいですよ!!」

「ミールが言うなら食べてみるよ。」


女将さんは私の顔をみて、真面目な感じで頷きマヨネーズが入って居る入れ物に近づいていき、その白いソースを恐る恐る唐揚げにつけて一口パクッと食べると、いきなり地団駄を踏んだかと思うと私の手を両手をギンュっと握って上下に激しく動かすと


「こ、これはまたとんでもないソースを作ったもんだね。この料理と最高に合うね〜。」

「ほかのおかずでも活躍しますよ!!」

「そ、そうなのかい!!それは試したいな。」

「でもこれ以上食べるとそのソースがなくなります。」

「そんな、そんなのって耐え難い。」

「女将さん。そんなに美味しいかったならまだ作りますけし、さらに似たようなソースもありますよ。」

「そうなの。さすがミール。私たちは幸せ者だね。」


唐揚げをマヨネーズにつけてから食べた後の女将さんの様子がおかしいんだが。だって今まであんなに警戒してた集中状態の私にこんなに話してくるし、口調が崩れてるしいろいろカオスな状況なんだけど。ふとドアの方を見ると部隊長2人と、ラードがものすごい形相でこちらを見ている。その3人は何か言いたげで怖いぐらいに目が血走っているし口周りが大変な事になってる。これはもしかしてやばいかも。


「女将さん。あそこ。」

「うん?どうした。あぁ〜あいつらか、別にいいんじゃない。あんたを怖がって様子を伺ってるだけの奴らにこんな宝石みたいな食べ物を味見させる訳ないだろう。」


その言葉が聞こえたのであろう。そして3人以外にもたくさんの声が聞こえてきた。その声は調理室を中心に水面に石を投げ入れたような感じで広がっていった。そんなに期待されてもこっちとしてはプレッシャーでしかないんだけどな。と言うかこの感じだとみんな満足してくれるか微妙な数になるけど、その時はまぁ考えよう。

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