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【連載版】子爵家を追放されたら幸せが待っていた〜私は聖女じゃありませんし魔力もないです〜  作者: 水玉紅葉


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26話


そんなこんなでラードと一緒に町に入って宿を探すことになったが

「そういえばラードは家に帰らなくてもいいの?」

「あーそれこそ、さっきのミールのセリフを返すぞ。人それぞれ事情があるんだよ。」

あれ。からかったつもりだったんだけど、聞いちゃいけないことだったみたいだ。それにしてもここまでくると軽蔑の域を超えてるんじゃないかな。むしろ差別されてるんじゃない。いや考えすぎかな。そうここで気づくべきだった後の私は後悔することになる。もっとちゃんと、ラードの言葉に耳を傾けるべきだったと。




「なぁミールここはどうだ。」

「うーん。悪くは無いと思うだけどね。」

いやいや悪くないどころかさっきからラードが紹介してくれる宿はどれも立派すぎて圧倒されてしまっていた。だが、変なプライドがあってこう言うしかなくなってしまった。

「そっか、なら最高級のところしか無くなるけど、いいか?」

いや、そうじゃない。もっと、いや全然安くしと欲しいがそう言うと負けた気がするからどうしよう。

「ウン。ミテミタイナ、セッカクダシ。」

「おい。大丈夫か。言葉がなんか変だぞ。」

「キニシナイデ。モトカラコウダカラ。」

内心泣きながら言葉を発していると

「やっぱり変だぞ。なんなら高級なところじゃなくてもっと安いところはどうだ。」

その言葉を聞いて私は、飛び跳ねそうなほど喜んだ。しかし油断してはいけない、だってこの男金銭感覚バグってるのだから、用心しないといけない。

「安いところって言ってたけど大丈夫なの?」

「全然心配ないぞ。だってなこの辺りでは、悪いことは全然起きないし、わざと金額を釣り上げたりしないから、ミールが心配しているようなことにはならないぞ。」

あ、治安の事について聞かれたと思ってるな。

「ラード、言い方が悪かったわ。安いところってボロボロだったりするの?」

「あぁ〜そっちの方は……」

なに。いきなり黙って、もしかしてかなり悪いのかな。

「うん。自分で見た方がわかりやすいだろう。行くぞ。」

「なにそれ、かなり不安なんだけど。」

そう言って歩きだすラードの後ろをついてくように歩くと。見た目が普通の宿が出て来た。

「ここがこの町では、まあまあなところだ。」

「まあまあとは言ってくれるねラー坊」

いきなり誰?しかもラー坊って

「でも本当のことだろ。女将さん。」

え〜〜女将さんと知り合ってるんだ。

「こんにちは。今ラードに案内してもらっているミールです。」

「あら、礼儀正しい子ね。うちで働かない? あなたみたいな礼儀正しい子は、なかなかいないからね。」

ちょっとこの人グイグイ来すぎだよ。

「いえ、訳あって王都を目指しているので、ありがたいお話ですが……」

「冗談だよ。ミール。この女将さんずっとこんな感じなんだ。」

ふとおかみさんの顔を見たら上品に口元を押さえて笑っている。

「ミールちゃん、いい反応ありがと。おかげで、午後も頑張れるわ。」

「女将さん。……そんなんでやる気が出るなら……ぐわ」

ラードがいきなりお腹を抱えて座り込んだんだけど、どうしたんだろう。それは女将さんも一緒だったみたいで

「ラード、いきなり座ってどうしたんだい?」

「イヤナンデモナイデス」

「ラード、ここで座ると道を通る皆さんの邪魔になるよ。」

「ハイ。スミマセン。」

そう言ってるラードの銀髪をツンツン突きいていると。女将さんがしみじみと

「この町でこういう光景を見るのは初めてだね。」

呟いているのが聞こえて、改めてこの町の

エルフに対する扱いがわかったが、イライラするだけでなにもできない。

しばらくしてラードが復活した。

「ふぅ〜。ようやく腹痛が治ったぜ。」

「ラード。体調にはよく気をつけるんだよ。」

「女将さん……。あ、ありがとう。」

「あれ?なんか言いたそうだね。聞いてやるよ。」

「いえ、なんでもないです。」

「ラード。腹痛を甘く見たらダメだよ。場合によっては大変なことになるからね。」

「ミール。そんなこと人に言われたの初めてだぜ。本当に人か?」

「ラード!!それはミールちゃんに失礼だよ。あんたらエルフの事情は知ってるけど、この町に来たばかりの子には関係ないだろ。」

「いえいえ私もここに案内してもらっている途中に事情をお聞きしたので問題ないですよ。」

「うーんそうだな。女将さんの言う通りだ、ミールごめんな。」

「えっ……ラードが素直に謝るとは、ミールちゃん、ラードに何かしたのかい?」

「特になにも。元々ラードはこんな感じじゃないんですか。私と会った時からずっとこんな感じで接してくれましたけど。」

女将さんと、私とではラードのイメージが違うみたいだ。

「こほん。え〜と、本人がいる前でそういう話しないでくれ。」

「な〜に言ってんだい。ラードのくせに。でもあんたがそんな感じで人に接せるなんて以外なこともあるもんだ。」

「いいだろう。もう。そうだミール。この宿でよかったか?」

そう言われ、女将さん顔を見合わせてラードの方を向き直し

「もちろん。ここまでありがとう。」

「いいってことよ。あ、そうそう今日の夜は、町を絶対うろつくなよ。いや、絶対部屋に居ろよ。」

そうなんか変なことをラードは言って去っていった。

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