22.5話
ミールが村を出て行ったすぐの話です。
リリー視点
朝起きるとすでに起きていたお母さんに会った。
「お母さん。おはよう!!ミールも起きてるかな?昨日は楽しかったね。」
と言うとお母さんは
「そうね。昨日はこの村であんなに大きなお祭りみたいなの初めてだったから私もすごく楽しかったわ。ミールちゃんは、朝早く出発したわよ。」
「そうなん……えっもう!!出発したの??」
「そうよ。だってもうお昼前じゃない何を言ってるの?」
「あ〜。でもなんか寂しいな〜。」
「じゃ〜ミールちゃんからの伝言は聞かなくていいかな。」
「ムゥ〜。お母さんの意地悪!!聞きたいに決まってるんじゃん!!」
本当にお母さんたらプンスカなんだから。
「フフフ。ミールちゃんは、また会いにくるからね〜だって」
良かった、嫌がられてなかったんだ。ミールのこと途中で、怖いと言ってしまっていたからそのせいで、出発を急いだのかと思った。
「ねぇ、リリー!!聞こえてるの!!」
「ごめんごめん。お母さん、なんだっけ?」
「もぉ。リリーってば、ミールちゃんが使っていた部屋を片付けてきて。」
「はーい。」
もうお母さんってば、人使いが荒いんだから!!ミールが使っていた部屋ってここだよね。部屋に入るとさすがミール、ほぼ掃除をしなくてもいいような状態でキレイに使ってくれてたみたいだ、これながらすぐに済むな。
あれ?机の上に紙があるんだけどなにこれ、 手紙みたいだけど、そうだ見てみよう!!
リリーへ
最初に来た時にこの宿に連れてきてくれて、
ありがとう!!そしてみんなで美味しい食べ物を作ってありがとうって言ってもらえてかなり嬉しかった。あの時の暖かい気持ちと、皆んなの笑顔は忘れないよ!!それと髪留め、色違いだけど同じものを持ってて不安な時、寂しい時は、それを見てこの村でのリリーとの楽しかったことを思い出すからリリーもそうして欲しいな。
じゃ〜また今度ね。もう一枚のは、プレゼントだよ!!
はぁ〜!!手紙を置いて行くなんてずるいよ。
そういえばもう一枚って?私は机の上を探してみるとそばにあったのですぐに見つかった……ってえ〜!!あのスープのレシピがあるんですけど!!
「お母さん、お母さん!!大変だよ!!」
「なに?どうしたのそんなに大きな声を出して。」
「ミールがね、大変なことをしでかしたんだよ!!」
「まさか〜あの子に限ってそんな事するわけないでしょう。」
震える手で、持っている紙をお母さんに渡すとそれを見たお母さんは、全身を震わして
「なにしてくれてんの?あの子は!!」
そのまま紙を振り回していたが、落ち着いたのだろう。
「ミールちゃん、プレゼントとはいえ、これはやり過ぎだよね。」
「うーんなんかお返ししてビックリさせてやりたいよね。」
「そうね。そうだ!!リリー、ミールちゃんを追いかけて王都まで行きなさい!!そしてミールちゃんに今からお母さんがすることを伝えてきて。」
「確かにビックリさせるけど、遠くない?」
「そうね確かに遠いわね。だからこそ油断するのよ。あのミールちゃんの驚いた顔見たくない?」
「かなり見たい、けどお母さんが心配なの……」
「もうそんなに心配しないで。そうそう私はランドリー領の領都に行くから。」
「いやいや一人で行かせないよ!!私も行く。」
そう言って準備をし始めるお母さんを追いかけて、私も準備し行くがなんで急に外出するんだろう。ミールとの事が関係してるのかな。少しモタモタしながら準備をしていると
「リリー、もう行くわよ。一緒に行くなら早くしなさい。」
「ごめん、ごめん。すぐにそっちに向かうよ。」
わからないままだけど、なんかおもしろそうなことになってるし、お母さんが心配なのは本当の事だからついて来たかったんだよね。
「それじゃ、リリー馬車を借りて来て。」
「わかった。おじさんのところに行ってくるね。」
そう言っておじさんのところまで走って行き、
「おじさんこんにちは!!馬車を貸して欲しいんだけど。」
「リリー!!こんにちは!!ミールちゃんは?」
「朝に出発したみたい。」
「そうなんだ。この村の人達は、ミールちゃんのことを本物の聖女様より聖女様扱いし始めてるからな。かなり残念がるだろうな。そうそう馬車だったな、お母さんと乗るのか?」
「そうなんだよ。多分急な用事だと思う。」
「ならぼくも一緒に行こう。馬の扱い慣れてるし、どこに行くの?」
「領都に行くよ。っておじさん早く!!お母さんに怒られちゃう。」
「わかったよ、リリーは戻っててすぐに向かうよ。宿でいいよね。」
「そうだよ。じゃ〜待ってるからね。」
私はすぐにお母さんの待っているところへ戻ると
「おじさんに頼んできたよ!!」
「そう。じゃ〜すぐに来るわね。リリーありがとう。」
しばらく待っているとガタガタと音が聞こえて来た。
「二人ともお待たせ!!それじゃ領都に向かおうか。」
「おじさん、遅いよ!!」
「リリー、急いで乗りましょう。ねぇ最高速で向かってちょうだい。」
そうお母さんが言うとおじさんは、ビクッとして馬車を動かし始めた。速すぎて乗り心地は最悪だったけど気にしてられない。だって隣でお母さんがニヤニヤしながら前を向いているんだもん。領都に着くと兵士の人が門の前でいろいろ調べているみたいだった。
「二人とも黙っててね。なんか変な感じがする。」
おじさんが真剣な顔でそう言うので、コクっとお母さんと二人して頷き待っていると、
「次!!この街にはどんなようだ。」
「はい、旅行客を連れてきました。」
「客?」
「はい、私がここの街をオススメすると行きたいと言うのお連れしました。」
「そうか、そうか。なら私がお客人に会ってもいいよな。」
「もちろん。」
えっ私達黙っておけばいいんじゃないの。
その時馬車のドアが開いた。
「親子か。ならお嬢様ではないな。」
兵士の人はそう言って戻って行くとおじさんに
「おい。行っていいぞ。」
「ありがとうございます。」
そう言って馬車を出発させて少しすると
「ふぅ〜。もういいよ。それでどこに向かう?」
「冒険者ギルドに向かってちょうだい。」
冒険者ギルドに着くと受付の男性が
「ようこそ冒険者ギルドへ!!本日はどのようなご用ですか?」
「ミールって言う冒険者のことなんだけど、聞いていいかしら」
「すみません。個人情報は、いえない決まりです。」
お母さんどうしてそんなこと聞くんだろう、断られるのわかっているのに、
「そうですか。ならこの子に代理人をしてもらって契約したい事があるんですが。」
えっそんな事なにも聞いてない。
「奥様すみません。代理人の条件があるのですがそのお嬢さんだと。」
「わかっております。」
とカバンに手を入れたと思ったら、例の手紙を出し
「ミールちゃんとこの子、リリーが友達であり会う約束をしているのと、プレゼントをいただいた事そしてこのプレゼントが今回の契約の事なのです。」
「ほぉ〜。でそのプレゼントとは」
「これです。」
とお母さんはレシピを職員に渡すと
「この食品を私の宿で取り入れたいので売上の2%を毎月この子の口座に入れて欲しいのですが可能でしょうか。」
とこのことを入り口近くで話ししてしまったのがいいのか悪いのか、
「あ、その手があった。」
とそう言った男の人がこちらに近づて来て
「この方の契約と同じ契約を私も結びたい。」
えっなんで?
「ですから本人がいないので無理です。」
「私の方は、プレゼントに対する契約を代理人を通じて結ぼうとしているだけで申し訳ないですが、この方とは状況が違います。」
なんか並行線を辿っている気がするのでおじさんのところに戻ろう。それからかなりもうかなりの時間がたった時にお母さんがニコニコで戻って来た。
「リリーこの空欄のところにミールちゃんの名前を書いて。」
「いいの?」
「大丈夫。絶対驚くようになってるから。」
私はその言葉にワクワクしながらミールの名前を書くと、お母さんはまたギルドに向かって行くので私も行くと
「これで、いいわね!!」
「はい。大丈夫です。」
「ったく最初から認めてくれればいいのにな。あのお嬢ちゃんには、損じゃないんだから。」
そう言いながら男の人が出て行き。
お母さんも頷きながら私の手を引いてギルドを後にする。
「よし!!驚かせる準備完了!!まさかこの街でもやってるとは思わなかったけどね。」
とお母さんが独り言を言っているのでミールが気づいた時がすごい楽しみになった。
「リリー準備があるだろうから7日後に出発ね。馬車は、また頼んでおくから。」
そうだった。王都に行くんだったんだ。だけど馬車をお母さんが頼んでおくって言っていたからおじさんも一緒だ〜!!だけどお母さん大丈夫かな。今の感じだと大丈夫そうだよね。
よしミールに仕返しに行こう!!
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