14話
「ミール。ここの支払いは私が払うからね。」
「いやいや、誘ってもらったからね。わたしに払わせて。」
「絶対いや。私がプレゼントするの!!」
リリーとは昨日会ったばかりなのにこうなるとリリーのお母さんしかコントロールできそうにないよね。あ、そうだ。
「そしたらリリーはピンクを買って!!」
「え?」
「私は水色を買うよ。そうしてお互いにプレゼントし合おう!!」
「そんな考え思い浮かばなかった!!さすがミール!!」
そう言う話に落ち着いたところでおばさんが戻って来た。
「おばさん。このピンクの髪飾りを頂戴!!」
「あれ?一個でいいの?」
「水色は私が買います。それでお互いにプレゼントし合おうって話になりました。」
「そうなんだ。素敵な話ね!!」
「それじゃ銅貨5枚!!」
「あ、私も!!」
よかった。この村に来る前にギルドで細かくしておいて。
「はいよ。確かにちょうどもらうね。」
とお支払いを済ませると水色の髪飾りをリリーにつけようと
「リリー付けてあげる。」
「あ、ありがとう。出来たらミールにも付けてあげるね。」
と付けやすいように、屈んでくれたのでスムーズにつけれた。そして私も付けやすいようにかがむとリリーもすんなり付けた。
「やっぱり、それミールにすごく似合うね。」
と言ってくれたので一気に照れ臭くなった。
「リリーこそね。」
「ミール。顔真っ赤だよ。ハハハ」
とからかってきたがいい返せないのが悔しい。
「次は、こっちだよ。ミールを一番案内したかった場所!!」
リリーは、そう言って手を引いてくれて次は、食材が並んでいるお店に案内してくれるみたい。
「へい!!いらっしゃい!!」
「おじさん!!こんにちは!!」
「リリーか!!オレはまだおじさんじゃない!!
お兄さんと呼んでくれっていつも言うじゃん!!」
いつものやりとりなのだろう。おじさん?もといお兄さんと、リリーは二人して笑い合いながら話を続ける。
「今日は、この子を案内してるんだ!!名前はねミールって言うんだよ!!」
「へー。そうかい。ミールちゃんよろしくな。」
「よろしくお願いします。お兄さん。」
「ミール。おじさんだよ!!だってお母さんより年上だもん。」
えっ……リリー結構攻めるね。これリリーのお母さんが知ったらあの怒り方よりもっと怖いのが見えそうな気がするんだけど。
「リリー。オレは全然構わないんだけど、リリーのお母さんにバレたらまずいんじゃね。」
「そ、そうかな。」
一気不安そうになるリリーをみておじさんは、神妙な顔から
「ぶっ!!アハハ!!リリー。お前のその顔を見れただけでオレは満足だ!!」
もうお腹を抱えて大笑いしていた。
「もーー!!おじさんのイジワル!!」
その反応をみて私も我慢できなくなって
笑い出してしまいそれをみたリリーは
「ミールまで!!」
と言いつつも笑っていた。
「それで、食料って言ってたっけ?何がお目当てなんだい?」
「そうそう。ミールしかわからないから、じっくりとみていいよ!!」
えっ……初めて聞いたんだけど。ここは前世コックだった腕……目の見せ所だ。やってやろじゃん!!
「あれ?ミールちゃんなんで燃えてるの?」
「知らない。初めて見るミールだからちょっと意外。」
二人がなんか言っているみたいだけど何言っているかわからない。
「うーん……これ!!ってのが見つからないな。」
と、まずさわる前に品定めをしているとすごく美味しそうな物を見つけた。
「お兄さん。これ触ってもいい?」
普通に聞いたつもりだったが呼ばれたお兄さんとその近くにいたリリーは、何かに圧倒されたようにしていて、お兄さんは急に声が出ないみたいで首をカクカクとかろうじて動かすのが見えから触っていいんだろう。
「リリー……」
「おじさん……何も聞かないで私もわからないけど、すごく怖かった。ミールが怒っているお母さんより怖いとは思わなかった。」
「ミールちゃん……何者……」
うん?なんか怖いだの、何者だの聞こえた気がするが気のせいだろう。さて気を取り直して手に取った野菜の感触から今が食べ頃か、そうじゃないかを調べていこう。
「おじさん……なんか」
「リリー……わかる、わかるぞ。野菜を手にして目を閉じたと思ったら、ミールちゃんの周りが一瞬ひかったように見えた。と思ったらなんか喋っちゃいけない空気感が漂って来たな。」
もう!!うるさいなー!!
「リリー。」
「ひゃい。」
「お兄さん。」
「は…はい」
「黙ってて。」
「「わかりました」」
二人して涙目になりながら首がはちきれんばかりに縦に振っていたのを横目にまた集中モードに入るとすでに食べ頃になっていてもう少ししたら腐り始めている野菜を見つけた。これは今日使うからこの近くの野菜とトーンの肉をとりあえず買おうとしてお兄さんの方を見ると
「ミールの雰囲気が戻ってる。」
「??ずっとこんな感じだよ。」
「ミールちゃん。さっきめちゃくちゃ怖かったよ。」
「そうそうお母さんより怖かったもん。」
「ウソだー!!私みたいな小さい子があのリリーのお母さんを超えるのはありえないでしょ」
ウンウン
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